曇、6度、68%
年末にたくさん「生麩」をいただきました。おせちには梅の形をした赤い「生麩」を薄味で炊きました。「生麩」は煮るか田楽で食べるのが一般です。お餅とは違ったもっちり感が持ち味の「生麩」です。
私は「生麩」をそのまま食べるのが大好きです。「生麩」のお刺身と言えば聞こえがいいのですが、薄くそぎ切りでなく厚めに切ったものを頬ばります。昨晩は「粟麩」を切りました。いつもはちょっぴりお醤油をつけたり、山葵を足したり、ゆずごしょうでいただきます。昨晩はいただきものの「藻塩」を試しました。
「藻塩」を使うのは初めてです。「ホンダワラ」から取れる藻についた塩です。 「藻塩」の色は薄紅色、結晶が小粒です。
日本の「塩」を楽しみに帰国しました。全国各地で「塩」の生産がされています。粒の荒いものからサラサラのもの、その土地その土地の海の旨みを含んでいます。ところがどうもこれと言ったものが見つからず、フランスの塩を使い続けています。青みを帯びた細かい「塩」です。舐めると塩気の前にほんのり旨味を感じる「ゲランド」の塩です。
「藻塩」を舐めました。「うっ、うまい。」まろやかさの奥から塩気が覗きます。さて、「生麩」にぱらり。もっちり感も生麩の優しい甘みも一振りの「藻塩」でグッと引き立ちます。より輪郭のある味に変わるのが口の中でわかります。「粟麩」は「よもぎ麩」などより平たい味ですが、「粟」を感じます。
先日、お外の食事で出された「鮭の塩焼き」いい鮭を使った塩焼きでしたが「塩」が立ちすぎていました。せっかくの鮭が「塩」に負けています。「塩」と「鮭」が馴染んでいませんでした。そのとき改めて「塩」の大事さを知りました。
「藻塩」の使い道を模索中です。今朝は一番に焼く「フランスパン」に使ってみましょう。
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