チクチク テクテク 初めて日本に来たパグと30年ぶりに日本に帰ってきた私

大好きな刺繍と大好きなパグ
香港生活を30年で切り上げて、日本に戻りました。
モモさん初めての日本です。

黒塗りのお椀に真っ白いご飯

2021年05月28日 | 身の回りのもの

曇、18度、86%

 暑い日もあれば、梅雨冷えの冷たい日もある、こんな季節の端境の時期は塗り椀にご飯をよそおいます。黒の塗り椀です。冬の土物のお椀から夏の磁器のお椀に変わるまでのほんの僅かの間の話です。お椀の黒とご飯の白のコントラストが清潔感を呼びます。

 「赤木明登」さんという塗師さんが輪島にいます。20数年前から作られる塗り物を見てきました。独立して工房を持たれた頃からだと思います。漆の色といい形といい、新しいのに伝統を踏まえた塗り物です。でも十分手持ちの塗り物があります。黒ばかりか赤も好きなので蒔絵を掃いた物ではなく無地の塗り物ばかりを持っています。ですから見るだけ。

 3年前、福岡の食器を扱うお店ではほとんど見られなかった「赤木明登」さんの塗り物に出会いました。黒の艶、手にとった軽さ、思わず二客だけ頂くことに決めました。主人と私の歳とった時のご飯用です。歳が行くと小ぶりな軽いお椀の方がいいと父母たちを見て思います。出来上がるまで半年待ちました。 使い始めて二年が経ちます。艶が増すにはまだ時間がかかります。主人が不在の時にはご飯もお味噌汁もこのお椀に。 

 金の蒔絵の塗り物の良さも年を重ねると分かるようになりました。普段遣いのお椀は無地が一番です。梅雨が明けて本格的な暑さがやって来たら、染付けの涼しげな磁器のお椀に変わります。季節の端境、体調を崩すこともあります。黒塗りのお椀で乗り切ります。


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 紫陽花 | トップ | ニジマス »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿