晴れ、26度、84%
元気がなかった義母のために、施設を訪れるときは庭の花を持っていくことにしています。庭にその時咲いている花をひと枝手折ります。義母は自分では花の管理はできません。私が空き瓶に刺していけばそのまま枯れます。先日は「時計草」を持っていきました。空き瓶には「露草」がまだ花を咲かせていました。さて何に入れよう?薬か何かの入っていただろうプラスチックの容器に「時計草」を入れ枕元に置きました。
パンデミックが始まる前でした。義母の部屋で使うために食器や花器を持っていくと施設の職員の方に「割ったりすることもありますから、プラスチックのものでお願いします。」と言われました。以来、菓子を持っていくときは小皿やフォークも持参しては持って帰って来ます。
花を見て少しづつ元気になった義母の様子を続けてブログに上げました。驚くほど元気になりました。目がイキイキして来ました。言葉数も増えました。そして何より笑います。義母と花の写真も載せました。その写真を見た友人から昨日、「義母様に」と一輪挿しをいただきました。空き瓶やプラスチックの容器を味気なく思われたのでしょう。箱から取り出した、白に青の釉がかかった一輪挿しを見て、私は自分のしたことを恥ずかしく思いました。折角の花を空き瓶やプラスチックに入れていたのですから。
小ぶりな一輪挿しです。義母が手にすることができる様にとの友人の配慮です。優しい丸みが手に取ると暖かさを運んでくれます。年若い友人にありがたいと思います。
一輪挿しと一緒に越後のいちじくが入っていました。 数日前、庭のいちじくは最後の一粒で終わりました。そんなことまでお見通しの様な友人です。
早速一輪挿しを持って義母を訪ねるつもりです。施設の方になんと言われようと、この一輪挿しは義母の部屋に残しておきます。花器もたくさん持っていた義母です。この一輪挿しを手にしたら、顔が綻ぶと思います。
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