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料理など何も知らないまま、自炊を始めたのは18歳の時でした。そこで、料理の本を買いました。私が初めて買った料理の本は「洋食のこつ」です。買った本屋さんは銀座の「近藤書店」でした。海外も含めて度重なる引越しで処分した本の一つです。昨日の「コールスロー」もこの本からのレシピで作り始めました。表紙の綺麗なオムレツの写真、こんなオムレツを焼きたいと思い買った当時のことを覚えています。「古本サイト」を探しましたが見つかりませんでした。でもありました!Amazonです。値段が安いのでひどい状態だろうと想像しましたが、今一度、手に取りたくてプチンとしました。昨日、届きました。
驚くほど綺麗な状態の本です。天、地、小口に日焼けがあるだけです。はっきりと記憶に残っていたオムレツの写真、今だにこんなにきれいには焼けません。懐かしさから昨日はこの本と過ごしました。昭和45年初版。東京の洋食屋「たいめいけん」の初代「茂出木心護」さんが書いた本です。あいにく「たいめいけん」へは行ったことがありません。昭和の洋食屋さんです。この店の一番人気は「ハンバーグ」だった様です。そのハンバーグの付け合わせはもちろん「コールスロー」。ケンタッキーフライドチキンが日本に来る前のことですから、「コールスロー」も珍しい食べ物だったでしょう。
「しゅうまい」「いなり寿司」の作り方まで載っています。ただし、大さじ幾つとかカップ何杯という記載は全くありません。初めての料理の本にしてはハードルの高い本でした。でもこの本が私の料理の一歩目です。
その後も料理教室に通える様な経済状態ではなかったので、料理も菓子作りもパン作りも全て本から学びました。今は便利ですね、ウェッブで全部わかります。それでもやはり紙の本が好きです。料理が好きな前に紙の本が好きです。私の料理の本の数、数えたことはありません。香港からの帰国時にはたくさんの料理の本を捨てました。それでも100冊以上ではと思います。英語で書かれた本も多数、レシピ本だけではありません。食、食材にまつわる話の本も含みます。料理教室には行けませんでした。その代わりたくさんの料理の先生が私にはいます。その最初の本がこの本です。また、私の本棚に戻って来ました。
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