曇、12度、64%
我が家には3種類の柑橘類の木があります。毎年良く実を付ける「レモン」、今年3年目の「ゆず」そして昨年の私の誕生祝いにいただいた「仏手柑」です。「仏手柑」は奇妙な形をした観賞用の柑橘類です。 名前からもわかるように縁起物でもあり、お正月の飾り物として喜ばれます。帰国以来、毎年大晦日に「仏手柑」が送られて来ました。奇妙な形です。冬になると座敷の空気は冷たくピンと張っています。その中に床の間に飾った「仏手柑」の爽やかな香りが流れます。
昨年いただいた「仏手柑」の苗は一年苗、高さが50センチほどの真っ直ぐ一本立ちの苗でした。暑すぎるのも良くない、寒さには弱いと添えられた育て方に書かれています。夏中水遣りは欠かしませんでした。一年苗は未熟ですので花をつけません。夏を過ぎて、やっと10センチほど伸びました。
冬の落葉はなく葉をつけたまま春を迎えました。2年苗は大きく育つとのいわれの通り、暖かさにつれてぐんと大きく2周り成長しました。枝分かれ、葉の数も昨年の比ではありません。花芽がつくかどうか?いちばんの楽しみです。
柑橘類の花はほとんどが白、つぼみがピンクの「レモン」、薄い黄色の「ゆず」も開花すると白い花になります。毎日じっと「仏手柑」を見続けました。レモンやゆずの花が満開の頃、木の一番下の枝になにやら丸いものが見えました。しばらくすると白く膨らみ始めました。奇妙な形の実をつけるのに至って蕾は普通です。蕾は2つに増えました。強風が二日吹き荒れた咋朝、花が開きました。
小さな5ミリ程の花です。北側の庭に入ると「あれ、甘い香り?」思わず「仏手柑」に走り寄りました。匂いが強いとは聞いていましたが、たった一花でも「ここに咲いてますよ。」と存在感を示しています。長いオシベがこぼれ出ています。
人に言うとなんだか蕾が落ちてしまいそうで、じっと胸に仕舞ってこのひと月過ごしました。 勢いついた木は私の身長ほどになっています。枝分かれ、葉の勢いも強く夏の成長が待たれます。 柑橘類の棘は結構痛いのですが、「仏手柑」の棘は数センチの長さです。奇妙な形の実を守る自衛手段です。
やっと花が咲いたと一安心、でも結実するだろうか?台風で落果しないだろうかと、今から冬になるまで心配が絶えません。
贈り主には昨日一番最初に開花を知らせました。彼女からの苗が庭には数本根を下ろしています。「大きな楽しみをありがとう。」
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