曇り、23度、81%
香港のこの10年間、生活の物価が随分と上がりました。以前から卵、お豆腐、牛乳は日本の方が安かったのですが、牛肉から酒類にいたるまで物に依っては2倍に上がっています。最たる物はチーズ、狂牛病などがあり出荷制限が続いたことも一因です。このチーズももちろん世界中から集まって来ます。
牛の乳から作られたチーズが一般的ですが、牛以外の動物のチーズを初めて食べたのは山羊でした。しかもまだ高校の時分だと思います。パッと見ると大きなキャラメルのような硬いチーズでした。噛むとほんのりとした甘みが口に拡がります。牛のチーズに比べるとさっぱりと感じました。
山羊のチーズで有名なのは黒い灰や白い灰をまぶしてあるピラミッドと呼ばれる物、栗の葉に包んである小さな丸い物などがあります。山羊の乳は臭いと言われますが、食べた草に依って乳の臭いも変わって来ると聞きます。タイムやローズマリーを食べた山羊の乳はハーブがそこはかとなく香るそうです。
珍しく熟成されていないフレッシュな山羊のチーズが売られていました。輸送技術、冷蔵技術の進歩のおかげで世界中何処にいてもこうした物が手に入ります。このフレッシュシェーブル[シェーブルは山羊の乳の総称です。]は臭みもありません。 クリームチーズをよりあっさりとした感じです。お家で焼いた
全粒粉入りのパンを合わせてみました。さっぱりしたこのチーズには、ナッツの香りが合いそうです。次回はクルミ入りのパンを用意しましょう。
山羊の乳は一番人間の乳に似ていると言われます。カゼインが少ないのだそうです。山羊の乳自体はまだ飲んだことがありませんが、「アルプスの少女ハイジ」の一シーンを良く思い出します。