チクチク テクテク 初めて日本に来たパグと30年ぶりに日本に帰ってきた私

大好きな刺繍と大好きなパグ
香港生活を30年で切り上げて、日本に戻りました。
モモさん初めての日本です。

彼岸花、稲穂そして銀杏

2023年09月20日 | 日々のこと

晴れ、25度、92%

 昼間はまだじっとりと汗をかきます。それでも秋の気配はそこここに。昨日早めのお墓掃除に行きました。街の中の私の実家のお寺の墓地、主人の実家のお墓は西寄りの小高い山にあります。今日から彼岸に入ります。どちらの墓地もお盆とお彼岸は車の行列です。それで1日早く出かけました。

 早朝からお寺の山門は開いています。古い寺の墓地には大きな保存樹がいく本もあります。墓地を囲む景色は昔のそれとは違います。高いビルが立ち並びました。この墓地の一角のみが広い空間です。寺の裏手の墓地に足を踏み入れた途端、鼻をつく「銀杏」匂い、見上げるほどに大きな木は実がなっているのは見えませんが、足元にすでにたくさん落ちてます。

寒さが進むと足の踏み場もないほどに「銀杏」の実でで埋め尽くされます。そして11月になれば、黄色い落ち葉が絨毯のように足裏でカサコソ音を立てます。「銀杏」は強烈な秋の匂いです。

 昼前、山の方の墓地に向かいました。この墓地へ来るのは楽しみがいっぱいあります。ただ、冬場は猪に注意です。夏は青田、布袋草の花が埋め尽くす貯水池、墓地にたどり着く途中幾度か車を停めます。年々「彼岸花」の数が少なくなっているように思います。畦道に咲く「彼岸花」は赤がいい、「稲穂」の色と好対照です。子供の頃はちょっと田舎に行けばどこまでも広がる稲田でした。畦道にはこれでもかと思うほど「彼岸花」が咲き、夜になると大きな月が照らしてくれました。

 ビルに囲まれた古い寺の大きな空間、秋空の下の稲田の景色、私の一番好きな季節です。

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紫色のグラス

2023年09月19日 | 身の回りのもの

晴れ、26度、91%

 ガラスの食器は透明なものが一番と思います。コップもお皿も透明なものが夏には潔く、光を通す様子も美しい。秋口になるとその美しさを寂しく感じるようになりました。そんな時に出してくるのが紫色のグラスです。

 中に入れたものとの相性もありますが、周りをゆるっとした雰囲気が漂います。 ミルクなどより透明なものを入れると紫の液体を飲んでいるみたいです。電灯の灯りよりお日様の明かりの方が柔らかく映ります。このグラスは水玉のようにカットが施されて「ブルーベリー」という名前がついていました。私の手にすっぽり収まる小ぶりなクラスです。

  ワイン用のカットグラスは重厚感があります。色違いで6客持っているうちの一つです。カットの部分は色が抜かれているので赤ワインを入れてもその色の対照が美しく映えます。日本では「金赤」と呼ばれる赤い色の「切子」が一番いいお値段です。同じサイズのグラスでも「金赤」だけは値段がちょいと高くつけられています。「金赤」は確かに赤に金色が流れた色です。6客あるワイングラスは色が違っても同じお値段でした。

 秋口から12月ごろまではこの紫のグラスが度々登場します。ところがクリスマス、お正月が近付くと、また透明なグラス類がテーブルに戻ってきます。夜食卓で電気の光を反射する、フォークやナイフと共に透明なガラスの光の反射が華やかさをもたらします。

 ゆっくりと流れる秋の夜、紫のグラスがお供です。

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洋書探し 宮崎駿「きみたちはどう生きるか」

2023年09月18日 | 

曇り、24度、90%

 日本に帰国して一番困ったことは「洋書」の新刊、話題の本の情報が少ないことでした。丸善に行っても新刊は並んでいません。日本のAmazonでも新刊紹介はありません。Amazonのイギリス、アメリカに好きな作家登録はしています。その作家の新刊が出ると自動的に知らせてくれます。話題の本の情報を得るために試行錯誤しました。英語圏の出版社や本屋のウェッブサイトを登録しました。

 アメリカ・グロスターにある本屋は毎日その日の新刊や情報を知らせてくれます。先日のトピックスは本が映画になったものの新作情報でした。 右下、宮崎駿「きみたちはどう生きるか」が紹介されています。この夏、日本では映画も上映されていました。アメリカではクリスマスシーズンの映画のようです。日本人作家が紹介されると嬉しいものです。「きみたちはどう生きるか」に全く興味がなかったのに、英訳の本を見たら読みたいと思います。宮崎駿が書いた原作です。

  真ん中の本は、和訳も出ているアンソニー・ドーアの「すべての見えない光」です。11月にアメリカでは上映、ということは日本では来年の新作映画です。昨年読んだ原作「すべての見えない光」は読みながら映画になるなぁと思ったものでした。楽しみに待ちましょう。

 日本語の本は新聞などで情報キャッチができます。新刊に限らず古本も欲しいと思う本はネット検索で買い求めます。私は帰国以来ほとんど本屋へ行かなくなりました。小さい頃からあれだけ好きだった本屋です。何時間でも立ち読みしていました。孫娘に本を買う時、たまに本屋へ出かけます。蔦屋を除くと、雰囲気のいい本屋が少ないのも事実です。その蔦屋ですら本より雑貨を見て回る始末です。

 それにしても便利になりました。プチンひとつで海の向こうから新刊が10日ほどで飛んで来ます。中には送料無料も、ありがたいことです。

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新もの「石臼挽き粉山椒」

2023年09月17日 | 食材

曇り、27度、89%

 粉山椒が切そうなので、買い物のついでに求めました.いつも決まったお店のものを買うのですが、見つかりません。その時目に付いたのが「新もの」と書かれている「粉山椒」でした。「新もの」!夏の初めに実をつける山椒です。「新もの」があってもおかしくないのに初めて「粉山椒」の「新もの」を見ました。

 今まで買っていたのは京都のお店の「粉山椒」でした。「新もの」は大阪のお店のものです。「山椒」に関しては関西が文化が深いと思います。「山椒」の使い方もその量も関東に比べると多いのではないかしら。「七味唐辛子」をとっても関東は唐辛子が香ります。関西は唐辛子の前に「山椒」が香ります。

 家に帰ってすぐに封を切りました。香りがいいのはもちろんですが、その色の綺麗なこと。「石臼」で挽くと熱の加わりが少ないので機械挽きより香りも色も残ると聞いたことがあります。丁寧に挽かれた「山椒」は細かく、美しいなあと見惚れました。

 早速お味噌汁に一振り、熱が加わるとその香りが一層立ち上がります。これからの季節、脂の乗ったお魚が出回ります。焼いたお魚に一振りすれば口の中の油っぽさもさっぱりして、また箸が進みます。お鍋の時も取り皿に添えましょう。香の物にもパラリ。濃厚なバニラアイスクリームにパラパラ。頭の中でおいしさが弾けています。

  裏は宛名が書ける様になっていました。「新もの」をお届けするのはいい習慣です。来年の「新もの」までに使い切って終いそうなこの「粉山椒」、もう一袋買っておこう!

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生クリームが残ったら「プディング」

2023年09月16日 | おやつ

晴れ、26度、91%

 生クリームやココナッツミルクが中途半端に残ります。その日のうちに使い切ります。作るのは「プディング」。おやつの代表格「プリン」ですがもっと簡単にカラメルソースなしの卵と残り物の生クリームとお砂糖だけです。パンが残っていればパンも入れて「パンプディング」ご飯が残っていればご飯を入れて「ライスプディング」

 硬さもその日のお好みで。生クリームの残りが少なければミルクを足します。 昨日はキャラメルが2個残っていましたので、お砂糖は使わずにキャラメルを溶かして甘味をつけました。カスタード液だけの時は焼く前に濾すと滑らかに仕上がります。パンなどを入れる時は濾す必要ありません。硬めで濃厚な「キャラメルプディング」でした。

 ご飯やパンを入れるとランチがわりになります。食パンを失敗し続けていた頃、フランスパンがうまく焼けなかった頃、毎日「プディング」を作りました。ラムレーズンを入れるのが好きです。古いアメリカのレシピで「ライスプディング」を作ったのは40年以上前、お米から作りましたのでオーブンに2時間近く入っていました。ご飯から作ればあっという間にできます。

 ココナッツミルクでも同じ様に「プディング」を作ります。冷蔵庫に使いかけの「生クリーム」「ココナッツミルク」があるのと心に引っかかって仕方がありません。温かなうちに食べると冷たい「プリン」とは別物に感じます。さっさとお腹に入れてしまいます。

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花咲爺

2023年09月15日 | 庭仕事

雨、26度、93%

 涼しくなって来たので、実をならせた木や花を咲かせた木にお礼に「油粕」を上げました。小脇に「油粕」の袋を抱えて撒きます。そんな自分の姿を小さい時読んだ「花咲爺」の絵本の絵に重ねました。「花咲爺」は「枯れ木に花を咲かせましょう。」と言いながら何を撒いていたのかな?思い出せません。

 そこでウェッブで調べました。飼っていた犬の遺灰を撒いていたと出て来ました。やっと話を思い出しました。「ここ掘れ、わんわん」と宝の埋まった所を教えてくれる犬の「しろ」です。その様子を盗み見していた隣の欲張り爺さんが「しろ」を借りて宝探しをするのですが、「しろ」が教える場所からはガラクタしか出てこず、怒って「しろ」を殺してしまいます。私が読んだ「新講談社絵本」にそんな場面があったか覚えていません。その「しろ」の遺灰を撒いたら、枯木に花が咲いたのです。

 「そうか!しろの遺灰だったのね。」と裏庭をひと渡眺めました。我が家の裏庭にはいく匹もの犬たちが眠っています。一番最後に埋めたのは私たちが東京で飼っていた「てつ」です。「てつ」と「けん」をこの家に住む母に託して香港に渡りました。まさか30年も香港に住むことになるとは思ってもいませんでした。その間「てつ」が死にました。まだ元気だった母は「てつ」を庭に埋めてくれました。「けん」が亡くなったときは、母は庭に穴を掘る元気がなく市に処理を頼んだそうです。

 裏庭には一際大きな「もちの木」が残っています。帰国して植えた「オリーブ」「ローズマリー」「レモン」「月桂樹」どの木も驚くほど大きくなりました。庭に眠る犬たちが花を咲かせ、実をつける助けをしてくれているんだなぁとつくづくと思います。小さい頃友達がいなかった私は家の犬たちが大事な友達でした。犬たちの顔を思い出します。今はみんなが庭の植物に栄養を与えてくれています。「ありがとう。」

 この家を改築するまで残されていた「新講談社絵本」、画像がウェッブにありました。まさにこの絵本です。「花咲爺」が小脇に抱えているのは「しろ」の遺灰だったのね。おそらく絵本ではそこまで書かれてなかったかもしれません。子供の頃読んだ絵本は時折フラッシュバックしてシーンが蘇ります。

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ココナッツのエビカレーとイドリ

2023年09月14日 | 昨日のお昼ご飯

雨、27度、86%

 エビのカレーが食べたくなりました。ココナッツミルクで作る南インド風のカレーです。私が訪れたインドは北インドばかりでした。北インドですから魚介を使ったカレーはほとんど食べていません。南に向かうと魚介のカレーが多いと聞きます。魚介のカレーは香港のインド料理屋で食べました。行きつけの店があったほどインド料理が好きです。

 カレーリーフやマスタードシードを使うストレートな辛さが特徴の南インドのカレーですが、その辛さを和らげてくれるのがココナッツミルクです。ココナッツミルクを使うカレーは逆に北インドには見られません。北インドはもっぱら乳製品が使われます。エビの選び方が不味かったので、エビの香りが少ないカレーになりました。

 「イドリ」は塩味の蒸しパンです。主人が香港からパンケーキミックスの様なものを買って来てくれました。 小麦粉だけでなく「ベスン粉」と呼ばれる豆の粉が入っています。香りはほとんどないのですが食べるとざらりと豆の粉が口にあたります。蒸し立てを食べるのが美味しい。

  「イドリ」は一度だけ北インド「チャンディガール」のホテルで食べました。朝食のビュッフェにカバーをかけられた容器で出されていました。「チャンディガール」は建築家「コルビジェ」が作った街として有名です。空気の埃っぽい「デーリー」からやってくるとホッとします。静かな田舎町でした。

 「イドリ」をココナッツカレーに浸しながら食べました。考えたらデーリーやコルカタのホテルでは朝食でもこの「イドリ」が出されていることがなかったと記憶しています。おそらくインドに来る外国人にはウケが良くないのでしょう。ふんわりしてるけど味は塩味、食欲をそそる香りもありません。

 昼間はまだ暑い福岡です。デッキでぼーっとインドのことを思い出しながら、エビカレーと「イドリ」を食べました。インドにまた行けるかな?

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義母に一輪挿しをいただきました。

2023年09月13日 | 頂き物

晴れ、26度、84%

 元気がなかった義母のために、施設を訪れるときは庭の花を持っていくことにしています。庭にその時咲いている花をひと枝手折ります。義母は自分では花の管理はできません。私が空き瓶に刺していけばそのまま枯れます。先日は「時計草」を持っていきました。空き瓶には「露草」がまだ花を咲かせていました。さて何に入れよう?薬か何かの入っていただろうプラスチックの容器に「時計草」を入れ枕元に置きました。

 パンデミックが始まる前でした。義母の部屋で使うために食器や花器を持っていくと施設の職員の方に「割ったりすることもありますから、プラスチックのものでお願いします。」と言われました。以来、菓子を持っていくときは小皿やフォークも持参しては持って帰って来ます。

 花を見て少しづつ元気になった義母の様子を続けてブログに上げました。驚くほど元気になりました。目がイキイキして来ました。言葉数も増えました。そして何より笑います。義母と花の写真も載せました。その写真を見た友人から昨日、「義母様に」と一輪挿しをいただきました。空き瓶やプラスチックの容器を味気なく思われたのでしょう。箱から取り出した、白に青の釉がかかった一輪挿しを見て、私は自分のしたことを恥ずかしく思いました。折角の花を空き瓶やプラスチックに入れていたのですから。

 小ぶりな一輪挿しです。義母が手にすることができる様にとの友人の配慮です。優しい丸みが手に取ると暖かさを運んでくれます。年若い友人にありがたいと思います。

 一輪挿しと一緒に越後のいちじくが入っていました。 数日前、庭のいちじくは最後の一粒で終わりました。そんなことまでお見通しの様な友人です。

 早速一輪挿しを持って義母を訪ねるつもりです。施設の方になんと言われようと、この一輪挿しは義母の部屋に残しておきます。花器もたくさん持っていた義母です。この一輪挿しを手にしたら、顔が綻ぶと思います。

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「洋食のこつ」茂出木心護

2023年09月12日 | 

晴れ、25度、88%

 料理など何も知らないまま、自炊を始めたのは18歳の時でした。そこで、料理の本を買いました。私が初めて買った料理の本は「洋食のこつ」です。買った本屋さんは銀座の「近藤書店」でした。海外も含めて度重なる引越しで処分した本の一つです。昨日の「コールスロー」もこの本からのレシピで作り始めました。表紙の綺麗なオムレツの写真、こんなオムレツを焼きたいと思い買った当時のことを覚えています。「古本サイト」を探しましたが見つかりませんでした。でもありました!Amazonです。値段が安いのでひどい状態だろうと想像しましたが、今一度、手に取りたくてプチンとしました。昨日、届きました。

 驚くほど綺麗な状態の本です。天、地、小口に日焼けがあるだけです。はっきりと記憶に残っていたオムレツの写真、今だにこんなにきれいには焼けません。懐かしさから昨日はこの本と過ごしました。昭和45年初版。東京の洋食屋「たいめいけん」の初代「茂出木心護」さんが書いた本です。あいにく「たいめいけん」へは行ったことがありません。昭和の洋食屋さんです。この店の一番人気は「ハンバーグ」だった様です。そのハンバーグの付け合わせはもちろん「コールスロー」。ケンタッキーフライドチキンが日本に来る前のことですから、「コールスロー」も珍しい食べ物だったでしょう。

 「しゅうまい」「いなり寿司」の作り方まで載っています。ただし、大さじ幾つとかカップ何杯という記載は全くありません。初めての料理の本にしてはハードルの高い本でした。でもこの本が私の料理の一歩目です。

 その後も料理教室に通える様な経済状態ではなかったので、料理も菓子作りもパン作りも全て本から学びました。今は便利ですね、ウェッブで全部わかります。それでもやはり紙の本が好きです。料理が好きな前に紙の本が好きです。私の料理の本の数、数えたことはありません。香港からの帰国時にはたくさんの料理の本を捨てました。それでも100冊以上ではと思います。英語で書かれた本も多数、レシピ本だけではありません。食、食材にまつわる話の本も含みます。料理教室には行けませんでした。その代わりたくさんの料理の先生が私にはいます。その最初の本がこの本です。また、私の本棚に戻って来ました。

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懐かしい私の味「コールスロー」

2023年09月11日 | 料理

晴れ、24度、88%

 高校を出て一人暮らしを始めた時から自炊を始めました。そろそろ台所50年です。母は自分がほとんど何も作らない人でしたから、母の味は記憶にありません。ご飯ひとつとっても母は炊くたびに硬さが違いました。料理も教えてもらったことがありません。自炊を始めた時、料理の本を買いました。そに中にあったのが「コールスロー」です。

 先日、孫が来ている時に野菜を食べてもらおうと「コールスロー」を作りました。細切りのキャベツ、人参、玉ねぎの普通の「コールスロー」です。味付けは塩、胡椒にマヨネーズ。主人もマヨネーズが好きですから、長年この味に落ち着いていました。数日前、大きなキャベツがうんと安く売っていました。私の頭より大きなキャベツです。抱き抱えて持ち帰って来ました。キャベツは生よし、煮ても炒めても利用価値のある野菜です。ざっくりと半分に切りました。「コールスロー」を作ろう!

 千切りにしようと思ったのですが、昔はざく切りで作っていたなと思い出しました。そこでザクザク。人参もちょっと太めに。玉ねぎはやはり薄切り。大きなボールにいっぱいです。軽く塩で揉みます。最近はここでマヨネーズを入れます。太めのキャベツは塩で揉んだくらいではへなりません。以前は「重し」をしていたことを思い出しました。味付けも塩、胡椒、お酢にサラダオイルだけでした。そこで、お酢とサラダオイルを足して、ボールよりひとまわり小ぶりな鍋に水を張り重し代わりにしました。 2時間ぐらいしてみると嵩が減って、鍋が沈んでいます。今一度掻き回して冷蔵庫へ入れました。時間を置くと味がなじみます。

 お皿に盛る時からお酢と野菜の香りがマヨネーズの時とは違います。口に入れました。「この味よ!コールスローは。」懐かしい10代の頃私が作った味に出会いました。

 50年、野菜の切り方も味付けも家族に合わせて微妙に変化します。千切りのキャベツなら重しをかけなくても食べれます。ざく切りだからこその重しです。ザクザクとキャベツを噛み締めながら、料理なんてまだ何も分からなかったころ、まな板に向かっていた自分を思い出しました。懐かしい私の味の原点です。

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