気ままに

大船での気ままな生活日誌

芸術の秋 上野は沸騰中

2012-09-08 22:42:46 | Weblog
上野に出掛けた。お目当ては、久しぶりに都美に戻ってきた院展。これだけでは済まなかった。上野は、芸術の秋で沸騰中だった。

都美に着いたら、最近、みたことのない長蛇の列。いよいよ閉幕が近づいてきた”マウリッツハイス美術館展”。1時間待ちの立札が。ごくろうさま、暑い中。こんなぎりぎりになってくるからだ、いいきみだ(爆)。


その点、院展は待ち時間なし。すいすいと入れる。展示室も広いから、ゆったりとみられる。それに、正統的日本画だから、まるで高原の秋のように涼やか。あるいは、ぼくの少年時代の武蔵野の雑木林に迷い込んだみたい。すっかり汗がひいてしまう。


そして、都美を出ると、ついつい芸大校舎の方へ。車中で読んだ東京新聞の一面に、芸大のアート神輿の写真が載っていたのだ。土日の学園祭の宣伝に昨日、上野公園を渡御したらしい。芸大の学園祭なら面白かろうと、生まれて始めて覗いてみた。さすが、芸術家の卵のお祭りだ、一般大学のそれとは一味違う。

芸大美術館の入口から美術学部に入ると、いきなり、新聞でみた宇宙飛行士の神輿が目に飛び込んできた。そして、その向こうにも二基のアート神輿が。さらに、道路向うの音楽部の構内にもいくつかあったから、神輿つくりがゲイ祭(笑;芸祭のこと)の目玉なのだろう。両学部が共同でつくっている。これらを見るだけでも、ここへ来た甲斐がある。

そして、美術学部では、学生の、様々な分野の作品を目にすることができるし、音楽学部では、広いホールで、学生たちによるパイプオルガン演奏を聞くことができた。デュリュフレ作曲のや、デイズニー映画ピノキオの”星に願い”をとか、”ドレミの歌”など、30分ほど楽しませてもらった。


そして、学園祭といえば、学生の出店。お昼もここでいただきました。声楽科の学生によるオペラ歌唱つきの、ディナーショーならぬ、”ランチショー”。ビールもうまいわいな(爆)。さすが、芸大。

十分、芸祭を楽しんで、若返って、トーハクの”見返り美人”をみて帰ったのさ、さのよいよい。ああ、いい一日だった。

芸術の秋 /上野は沸騰中の巻でした。

(芸祭風景)

アート神輿


















見返り美人 (菱川師宣)


もう眠いので、院展の紹介については、また明日。
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小京都 金沢

2012-09-08 09:19:08 | Weblog
金沢小旅行から帰って、もう1週間近くになるのに、まだ金沢のこと、わずかしか書いていないような気がする。毎日、新しい発見があるから、それをブログに綴っているうちに、過去のことはどんどん遠ざかってしまうわけ。だから、今日、はじめは、レーピン展のあとに観た、フジタ展のことを書くつもりだったけれど、急に気が変わって、金沢のことをダイジェスト版で書くことにした。

金沢は小京都と呼ばれる。全国に”小京都”と呼ばれる町が、何十とあるそうだが、金沢ほど京都らしい町は他にはないだろう、今度の旅でそう思った。たとえば、順不同にいうと、ひがし茶屋街は京都でいえば祇園の風情。近江町市場は京都でいえば、錦市場。加賀友禅は、西陣織りに対抗できる。古い町屋の風情もあちこちで。

では、おたずねしますが、京都といえばお寺どすが、金沢はどうどす? 寺町寺院群がござる。鴨川はなかっぺ? 浅野川と犀川を合わせれば負けんぜよ。賀茂の較べ馬はないだべ?金沢競馬場がごわす。さすがに、御所はないとちゃうか。碁(会)所はいくつもあるんよ。二条城は?こちらは百万石たい、金沢城。竜安寺や西芳寺のような名庭園はなかろう。なにをおっしゃりやす、兼六園さまがおるじゃがな。じゃがいもでも食って出直してこい、それにお前んとこにはない武家屋敷もあるたい。えへんえへん。

最後は喧嘩ごしになってしまいましたが、お互い、戦災も受けず、古い町並みが残ったこともあり、よく似ていることは確か。では写真で紹介します。

・・・・・

ひがし茶屋街。 金沢三大茶屋街のひとつ。往時は100軒を超す茶屋がお店を開いていたとのこと。商家の旦那が主なお客で、芸妓さんと対等の教養をもたないと相手にしてもらえなかった。もちろん一見さんお断り。勘定は言い値で後払い。武士はお客になれない。相当なお金持ちでないと茶屋遊びはできなかったようだ。仕出し屋から料理をとり、酒を供し、芸妓の舞や三弦などの遊芸を披露する。そして粋で贅沢なつくりの座敷。一度、お客になってみたい(笑)。

ひがし茶屋街


国指定重要文化財 ”志摩” 文政3年創立。典型的お茶屋の造りを残している。二階が客間で、町屋とは異なり押入れなど余計なものはない遊芸のための部屋。


客は床の間を背にして座る。壁の色は弁柄。


正面が演舞の間。


中庭もみえる。


かんざしや櫛


食器類


お茶屋文化館(旧中や)中やも文政3年創立(この年に茶屋がまとめられた)。


通常はこのような弁柄の色。


珍しく、紺色の壁。一瞬、ドビュッシー展の展示室の壁の色を想いだした。この部屋は、”美の壺”でも紹介されたらしい。


はじめは、こんなにあった茶屋。加賀百万石の城下町はすごかった。


芸妓さんがいっぱい(笑)


金沢ダイジェスト版にしようと思いましたが、お茶屋さんだけでやめにします。これから、遠出の予定ですので(汗)。
次回は市場にしようかな。おいしいお刺身だった。

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