気ままに

大船での気ままな生活日誌

瑞泉寺 彼岸過迄

2012-09-30 11:18:15 | Weblog
今年の彼岸花は、漱石の長編小説の題名のように彼岸過迄、咲いている。いや、まだ咲いていないのもたくさんある。瑞泉寺はどうか、ミュージカル映画 、”イースター・パレード”を川喜多映画記念館で見たあと、踊るように、うきうき気分で出かけた(汗)。

途中で寄った、八幡様の土塁の彼岸花は、咲き始めた株が、全体の1、2割程度、一方、宝戒寺は、紅も白もまずまず咲いていた。さて、瑞泉寺はどうか。

はい、”まずまず組”でした。ほらね。



この、夢窓疎石の作庭の石庭前の彼岸花も。


夢窓疎石といえば、横浜の歴博で展覧会が開催されている。吾輩は行く予定でごわす。


瑞泉寺といえば、芙蓉も有名。花のつきはもうひとつだったけれど。


今秋の鎌倉観光のポスターは瑞泉寺でごわす。ピンク色の秋明菊が主役。


こんな、写真を撮りたかったが、ピンクはわずかに残っている程度、白いのがようやく咲き始め。


でも、想定外の事態も発生。冬桜が開花。水戸黄門さまお手植えの桜でごわす。ぼけたのかな。


ぼけた木もいました。


・・・
宝戒寺にて

紅白曼珠沙華


コミカルなミュージカル映画は、心をうきうきさせてくれる。


今日のお天気は崩れそう。女子オープン、最終日は行かないことにした。中秋の名月もむづかしそう。


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湘南・鎌倉にいきづく琳派

2012-09-30 10:14:57 | Weblog
北鎌倉古民家ミュージアムで”湘南・鎌倉にいきづく琳派”と題した、ふたつの展覧会が開かれている。ひとつは、”春木弘雄/友禅”展、もうひとつは”尾形乾女/日本画・陶芸”展である。

尾形乾女の作品は、これまで何度も、ここでみているし、ブログでも紹介したことがある。彼女は、六代尾形乾山の長女であり、このミュージアムの所在地で晩年を過ごしている。当時、女は窯に入ることが出来ず、女子美で日本画を学んだ。日本画家となってから、帝展に入選もしている。その大作”楽人の妻”が今回も展示してある。草花の絵が多く、竹筒に季節の花々を生けた図、”十二か月屏風”は、ぼくの好きな作品だ。板絵椿図なんかもいいな。そして、阿弥陀来迎図など仏画も結構ある。遠く琳派の流れをくむかのように、”風神雷神”さまもこちらを睨んでいた。

六代尾形乾山の弟子であったバーナードリーチから陶芸を薦められ、還暦を過ぎてから、北鎌倉の河村蜻山の明月窯で陶芸を学ぶようになった。その後、98歳で亡くなるまで、この地でたくさんの作品を残した。この会場にも、たくさんの、小壺や角皿、扇面皿、香合、茶碗等が展示されていた。ぼく好みの、初代乾山風のものもあり、琳派はここでもいきづいていた。

最近、金沢に遊んだとき加賀友禅の工房を見学した。それ以来、友禅にも関心をもっている。その工房では、下絵作成、輪郭線を入れる(糸目)、そのあともいろいろの工程があるが、それぞれ、職人さんが分担している。この工程をすべて自分一人でやっていると、春木弘雄さんは胸をはる。ちょうどギャラリートークの時間に訪れたので、いろいろなお話しを伺うことができた。技術的なことでは、糸目は友禅の生命線みたいなところで、これを人に任せていたのでは、(自分が描いた)生きた線は得られないという。

現代では、デザイン化した絵柄が主流だが、春木さんは自身の写生画をもとにしている。注文制作が多いので、薔薇の絵柄の要望があったときには、大船フラワーセンターの薔薇園で写生してきたこともあったそうだ。また、部屋に着物を拡げて、飾っておきたいという方の注文には、いわば着物をキャンバスに、絵を描くような気持ちでつくるそうだ。

こうした手作りの、振袖、訪問着だけではなく、スカーフやストールなどたくさん作品が展示されている。牡丹、芍薬、花菖蒲、水仙など花柄が中心。目の保養をさせてもらった。写真撮影禁止が残念であった。










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