気ままに

大船での気ままな生活日誌

風流五節句 重陽

2012-09-09 21:38:26 | Weblog
今日、9月9日は苦しい、苦しいの日ではなく、九九八十一の日でもなく、重陽の節句の日。旧暦では、菊が咲く頃なので、”菊の節句”とも呼ばれる。

昨日、トーハクの浮世絵室で、鳥文斎栄之の”風流五節句 重陽”が展示されていましたので、ご紹介します。菊を供える美人の図。


で、今日は菊を探して、鎌倉徘徊(汗)

秋明菊。キク科と思ったら、アネモネの仲間だって。でも名前が菊だからいいだんべ。おんめさまの境内。




小町通りの花屋さんには、正真正銘の菊も。


重陽の日。ダルと松坂と岩隈が、そろって先発した。全員勝星で重陽の日をお祝いしたかったが、結果は苦しい苦しい日になってしまった。ダルは、味方のエラーで勝ち星を逃がし、松坂と岩隈は火だるま黒星。

大相撲初日。稀勢の里も心配したが、こちらは、白星スタート。


ぼくは、菊正で祝い酒といきたかったが、手元になく、せめて秋味で乾杯。
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再興第97回院展

2012-09-09 11:05:48 | Weblog
東京都美術館の改装オープンにより、院展が久しぶりに上野に戻ってきた。院展はやっぱり上野が似合う。学生の頃、はじめて美術展に入ったのはどこだっただろうか、と思い巡らせても定かではない。いくつか候補が挙がるが、院展もそのひとつ。芸術の秋、9月になれば、院展、そしてニカいに一回はセットで二科展もと、上野まで出てきたものだ。そのとき以来、東山魁夷、平山郁夫、後藤純男らのフアンになった。時は流れ、魁夷と郁夫の両巨頭はもういない。

展示室1に入ると、同人の作品と、今回の受賞作品がずらりと並ぶ。八幡さまの雪洞まつりで、平山郁夫の跡を継いだ(笑)、松尾敏男は”白糸の滝”。(やはりぼんぼり祭り常連の)後藤純男は、お馴染みの大和シリーズ、五重の塔の雪景色を描いた”大和の雪”。鎌倉秀雄の”雪色平等院”が近くに。郷原和子の”春の瞬き”。総理大臣賞は倉島重友の”合歓”の花がほのかな色で咲いている。文科大臣賞は、村上祐二の”巨木とハシゴ”。巨木の横をハシゴをもった山高帽をかぶった子供(?)、小人(?)が通る。何をしようとするのだろうか。このように、どれもこれも、うっとり眺めてしてしまう作品ばかり。これらの中から、受賞作品を選ぶのは、大変じゃないかと思う。ひょっとして、暗黙の順番があるのではないだろうか(笑)。

同人作品は、ここを含めて3室に展示されている。田淵俊夫の”木の間”。墨絵の森にうっすらと緑が流れている。小田野尚之は”響(きょう)”。日田の彦山線の栗木野橋梁を描いたもの。近いうち(笑)、こういうところを通って、九州の鉄道旅行もしてみたいと思っている。

ふと、振り向くと、この展示室の左向こうの部屋に大樹の絵がみえた。近づいてみると、やっぱりそうだった。大樹を描き続ける石村雅幸の”静談”。大樹の幹の、年輪を重ねた表情が、タイトルのように、静かに何かを語りかけているよう。院展では森林の絵が多い。どなたの絵か忘れたが、絵にだんだん近づいていくと、本当に森の中に入り込んでしまうような気になった。”画中の人”になってしまう。少女の絵も多く、芝康弘の、多くの少女が座って何かを見上げている”みつめるもの”なんかとてもよかった。

日本美術院賞や奨励賞の作品も含めて、再興第97回院展、十分、楽しませてもらった。あと3回で、百回。お祝いの展覧会ももう目の前だ。

・・・・・
菊川三織子 ”秋桜花”第97回院展図録の表紙絵 


田淵俊夫”木の間”


鎌倉秀雄”雪色平等院”


村上祐二”巨木とハシゴ”


小田野尚之 ”響”







コメント (2)
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