数日間、右足の親指の負傷で遠出は避けていた。痛みもなくなり、その快気祝いに、大盤振る舞いの計画をたてた。その計画とは、歌舞伎座の昼の部をみて、そのあと両国に廻り、新横綱、鶴竜の初日土俵入りを観るというものあった。でも、いずれも予約なしだから、朝早く、出掛け、まず相撲の当日券を買い、その足で歌舞伎座に向かい、昼の部の幕見席に並ぶということにした。
しかし、その案は、はじめからつまずいてしまった。9時頃、国技館に着いたが、すでに満員札止めになっていた。さてと、思案した。今日は日曜日、歌舞伎の幕見も長蛇の列で、入れない可能性が高い。そこで一気に、予定は未定、君子豹変、朝令暮改で、こう変えた。
10時からの大相撲13日目のチケットを買う、隣りの江戸東京博物館の特別展”江戸と洛中”と企画展”徳川将軍の書画”を観る、お昼は駅前のちゃんこ居酒屋で飲む(汗)、そして2時から、力士の場所入りを観る、というものだ。実は、新横綱の鶴竜が関脇以下の力士と同じように、初日だけ、歩いて場所入りすることを小耳にはさんだのだ。こんなチャンスはめったにない、と思い、これを軸に調整をしたというわけ。歌舞伎はいつでもいけるしね。
この計画はすべて、うまくいった。飲んだあと、午後2時前から大勢の人に混じって、場外で待機。次々とお相撲さんがタクシーでやってきて、場所入りする。安美錦、千代丸、旭天鵬、そして、わああと大歓声はピンクの着流しも似合う、遠藤。
さて、鶴竜は?とみな待ち侘びる。そのうち、お付きのお相撲さんが、何人も道路に出てきた。いよいよだぞ。向こう側に黒のワゴンがやってきて止まる。それがぐるりとUターンして、ぼくの目の前に止まる。そして、出てきた。鶴竜だ!とみんなが叫ぶ。ぼくもとっさにカメラのシャッターを切る。ししかし、肝心の顔は撮れず、う、後姿だけ。今日のメインイベントは完璧ではなかったが、肉眼ではしっかり確認したから、よしとしよう。
そして、ぼくは、すぐに我が家に直行。大相撲夏場所初日の相撲を観たのだった。鶴竜の土俵入りには間に合わなかったが、相撲中継の途中で、みせてもらえたし、稀勢の里、遠藤の白星発進もみられたし、素晴らしい快気祝いとなったのだった。
力士の場所入り
栃煌山
安美錦
旭天鵬
千代丸
魁聖
そして、丁髷も、ういういしい遠藤!!!
付け人らしき力士が集まってきた
そして、鶴竜!!!うしろ姿
新横綱の見事な雲竜型土俵入り
ぼくらも忘れないで!(両国駅広小路にて、今週は秋田県まつり)