気ままに

大船での気ままな生活日誌

大江戸と洛中/アジアの中の都市景観

2014-05-25 06:57:58 | Weblog

相撲が始まり、初夏の花々が咲きはじめると、どうしても、その日のうちに書かなければ意味がない、そちらの記事が優先してしまい、展覧会感想文は置いておかれてしまう。

大相撲夏場所の初日の当日券狙いで両国に行ったが、満員札止めで入れなかった。そのとき、隣りの江戸東京博物館で、その日が千秋楽であった本展を観てきた。せめて、相撲の千秋楽までには、感想文をと書き始めている。

どんな展覧会かというと、江戸時代の代表的な都市、江戸と京都を、東アジアの都市景観と比較検討してみようというもの。

はじめに東海道五十三次図屏風が現れ、街道沿いに、いくつもの城下町が描かれ、その中でも江戸と京都が際立って大きな都市であることを示す。そして第1章の世界の都市に入っていく。重文の世界図・日本図屏風(6曲1双/16世紀末)はじめ、中国を中心に描かれた”輿万国全図 (3幅一揃 江戸時代)、日本を中心にした初めての地図”新訂万国全図(文化7年、1810”などが展示され、世界の中の日本をまず意識させる。

第二章の洛中への系譜へと入っていく。ここでは、御所や洛中の絵図などを見せながら、東アジアの都市との共通性を明らかにしていく。たとえば、回廊で囲まれた広場と平入りの宮殿、そして宮殿の周囲に巡らせられた条坊と呼ばれる道。馬の博物館所蔵の洛中洛外図も展示されている。

そして、第三章が、将軍の都市/霊廟と東照宮。ここでは、秀忠、家光が行った拡張工事による都市、江戸の特長を追究していく。都市の中心には堀や石垣を巡らし、御殿や天守を建て、宮殿は設けない。一方、江戸城内には家康の霊をまつる紅葉山東照宮があった。この東照宮が、中国では国家祭祀の中枢を担っていた社稷(しゃしょく)に相当するものではないかとの説明。ちなみに、社稷とは、社(土地神を祭る祭壇)と稷(穀物の神を祭る祭壇)の総称。京都にはこれがないし、日本の他の都市にもない特徴とのこと。

以上をまとめてみると、京都と江戸の都市構造ではこんな違いがあり、それらは、いずれも東アジアの系譜の中にある。

    京都 江戸
宮殿 〇  ×
城壁 △  〇
宗廟 ×  〇
社稷 ×  〇

 いろんな展示品、楽しめましたよ。それに常設の企画展では”徳川将軍の書画”展も。これは6月8日まで。

えど博では、もうすぐ軍師官兵衛展が始まります。

これから、箱根へ遊びに行ってきます。湿性花園の初夏の花々が楽しみ。

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稀勢、白星を拾って白鵬追撃&酒とバラの日々

2014-05-25 06:16:02 | Weblog

おはようございます。今日も暑くなりそうですね。相撲界もすっかり熱くなって千秋楽を迎えます。

大相撲夏場所14日目結びの一番は、稀勢の里対日馬富士。2敗同志で、勝った方が、1敗をキープした白鵬との優勝戦線に残るという大事な一戦。稀勢、勝ってくれ、と祈るような気持ちで観る。立つ!両者互角のぶつかり。稀勢、攻勢、よしや、と思った瞬間、引き落としをくらい、土俵にころがったのは稀勢。と、ところが、行司軍配は稀勢に。なんでやねん。物言いがついている間、何度もビデオが放映される。髷ですね、と解説者。た、たしかに。先日の鶴竜の髷のときは文句言ったが、今回は、これは反則だ!鶴竜のこともあるし、反則にしなければ、公平にならない!と叫ぶ。・・・そして審判長の説明。軍配通り、稀勢の勝ち!!

たしかに、髷をつかんでいる

勝ちを拾った稀勢の里。複雑な表情で

朝青龍以来の横綱反則負けに無念の表情の日馬富士。でも、よく負けてくれた。サンクス。

白鵬は危なげなく鶴竜を寄り切る。これで、千秋楽は白鵬が日馬富士に負け、稀勢の里が鶴竜を破り、優勝決定戦となり、稀勢の里の、涙の初優勝、永年育ててくれた亡き親方、元おしん横綱、隆の里(鳴戸)の墓前に報告する、というストーりーは出来上がった。14日目の幸運勝ちをみて、相撲の神様は稀勢の里についたことがわかったから。

でも、千秋楽まで優勝戦線に残ってくれただけでも、うれしいことでごわす。稀勢好調で、毎日が酒とバラの日々でごわした。

酒とバラの日々

晩酌は国稀勢の里。

北海道の増毛町の名酒、”国稀”が”国稀勢の里”になりました。がんばれ増毛町と稀勢の里。禿の人にも人気があるお酒です。増毛。段蔓の通りの酒屋さんです。
(現在、この看板はありません。昨秋、撮ったものです。お酒は売っています)

バラの日々。14日目は大船フラワーセンターへ。

稀勢の里に白星ローズ

人気の遠藤には遠藤カラー

 

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