世紀の決戦は、後味の悪い勝負となった。立ち合い、稀勢がつっかけ気味で白鵬が立たないのが二度続いた。三度目も稀勢が立とうしたが、白鵬が立たないようにみえたか、一瞬、戸惑う稀勢。その間隙をぬって、白鵬が突っ込んできた。稀勢は待ったをすればいいのに、不十分で立って、まともな勝負をせず、簡単に寄り切られてしまった。がっぷり四つの大相撲を期待していたのに、何たる看板相撲だ。どっちも悪い、合わせようとしないだもの。国技館のお客さんはもちろんのこと、テレビを観ていた全相撲フアンのブーイングが天に上って、今日のような雷雲になって、雷を落としたくなるような、つまらない”大一番”になってしまった。
さらに、結びの一番、豪栄道が鶴竜を破って大歓声が上がったあと、なんと勝負審判ではなく、白鵬から物言いがついて、髷をつかんだということで、判定が引っくり返ってしまった。ビデオをみると、ほとんど勝負が決まったような段階で、たしかに豪栄道が思わず髷をつかんでいる。でも、これは、通常、逆転判定されるようなものではない。これで、ますますお客さんの鬱憤が溜まったようで、座布団が乱れ飛び続けた。
加えて、遠藤は大砂嵐のノックアウトパンチを浴びて、ひっくり返るし、踏んだり蹴ったり、いいことなしの12日目の夏場所だった。
でも、いつまでもうじうじうじしてたんじゃ、男がすたる。何事も、すぐ切り替えるのがおいらの身上。考えてみれば、稀勢は、まだ一差で白鵬を追っている。優勝の可能性は十分ある。優勝決定戦で白鵬をぶん投げてやればいいんだ!
とにかく、ぼくが応援に行く明日、13日目は、相手が豪栄道豪太郎で意気が上がらないが、とにかく二敗をキープしてほしい。そして、あと二横綱に圧勝して、白鵬との優勝決定戦に、持ち込む。さすれば、ぼくの初日での予想通り、13勝2敗で稀勢の里、初優勝になる。絶対、今場所は獲るゾ!
立ち合い、合わず。
一気に寄り切られる。
豪栄道、鶴竜に土と思われたが物言い
たしかに髷はつかんでいたが・・・
遠藤KOパンチくらう!