気ままに

大船での気ままな生活日誌

歌麿 ”深川の雪”を観る

2014-05-20 16:37:41 | Weblog

先週の水曜日、箱根のツツジも見頃になったしと、満を持して(笑)、歌麿の大作”深川の雪”を観に行って来ました。小涌谷の岡田美術館は今回で二度目。この日は開館時間に合わせて到着。先頭グループでいきなり2階の特別展示室へ。

フロアーの自動ドアが開いたとたん、ポスターやテレビなどで、見慣れたあの幻の歌麿大画が目に飛び込んでくる。大きい。桁違いに大きい、それが第一印象。何と約2m×3.4mの大掛け軸。それだけで度肝を抜かれてしまう。

どんな大きいかというと、館内では写真が撮れないので、以前、観たテレビ画像をお見せします。これは、NHK歴史秘話ヒストリア”世紀の大発見 歌麿の雪月花のうち深川の雪”から。ながらく行方不明であった、大掛け軸を拡げるの図。

(NHK歴史秘話ヒストリアより)

2012年、東京で再発見された。表装はご覧の通り、くたびれていたが、画面の色彩は鮮やかに保たれていた。これを岡田美術館が購入、表装を新たにし、今年4月4日より6月30日まで公開することになったのだ。

では、全部、拡げた姿を図録の写真から。

舞台は江戸随一の芸者の町、深川。大きな料亭の冬のある日。辰巳芸者(深川が江戸の辰巳の方角にあったためそう呼ばれた)が色とりどりの着物をきて、様々な姿態をみせている。雪を眺める人、飲食準備をする人、火鉢を囲む人、拳の遊びをする人、化粧する人、三味線を弾く人、など様々な姿態の女性が26人、子供一人と猫1匹(笑)。

まず、全体を眺め、そして部分部分を眺め、さらに細かく、中庭の雪景色にも目がゆく。横にタブレットがあり、操作すると、大きな絵を分割して、それぞれの場面を説明してくれる。この”深川の雪”の図録もあり、同様な説明がある。以下、図録の写真で紹介します。では、少し、分割して観てみましょう。

左画面の一部。お化粧する人、雪を眺める人

右画面(一部)。通い夜具を運ぶ人(深川芸者は、客と枕を共にすることもあるという)、火鉢を囲む人。

雪は梅、松(そして竹にも)かかっている。スズメが二羽。水墨画は”富士・三保の図”お銚子、鉢の中は百合根、とこぶし、インゲン、ヒラメの煮物。右端のお料理は、かまぼこ、八頭、からすみ、きんとん、蕎麦。

食器類、猫、紙入れ、火鉢、やかん等。

きれいなお姉さん一覧

これは、歌麿、雪月花三部作の一つで、栃木(豪商善野家)で描いた晩年の作。江戸幕府の政策に抵抗し続けた歌麿のラストメッセージという。じーんと来ますね。

あとの二つは、両方とも現在、アメリカ在住。”品川の月”と”吉原の花”。これらの大型写真も並べて展示されている。

品川の月

吉原の花

加えて、特別展示”日本の美人画”、22点の中に歌麿の”三美人図”と”芸舞妓図”の二幅の掛軸も観ることができる。

三美人図

芸妓図

常設展も、もちろん観てきましたよ。二度目だけど、北宋如窯の青磁鉢など盛り沢山の展示品をあきるほど(飽きませんが)観てきました。前回の感想文はこちら

あの日は、山のホテルのツツジと富士も観ることも出来たし、とてつもなく素晴らしき一日だった。

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稀勢、熱戦制し勝ち越す

2014-05-20 08:28:41 | Weblog

おはようございます。5月は春なのに、夏場所と呼ぶ大相撲。でも、このところ、まさに”夏場所”のお天気ですね。今朝の話題も夏場所にします。

今場所一番の熱戦だったと思う。9日目の稀勢の里対嘉風戦。まあ、とにかくよく動き回った。小さな嘉風の主導で動いているのだが、あの大きな稀勢がよくついていった。あんなにすばしっこい一面もあるのかと見直したほど。土俵際まで追い詰められ、あわやというときもあったが、結局、土俵中央で寄り倒した。4日連続の満員御礼の大観衆から、この熱戦に大歓声と拍手。負けた嘉風も、力を出し切った満足感が顔にあふれていた。めったにないいい相撲だった。これから名勝負として何度もビデオ放映されるだろう。加えて、稀勢の里は勝ち越しを決め、白鵬追撃への足固めができた重要な戦いでもあった。

こんなに重要な相撲を今朝の朝日新聞は一言もふれていない。そればかりか、なんと、その前日の、全相撲フアンが注目した、稀勢の里対遠藤戦についてもほとんど無視。これは他の全国紙はすべて大きく取り上げ、解説していたのにだ。毎度のことで怒る気もしない、と言って怒っている(爆)。あほとちゃうか(笑)。

鶴竜は、前日、立ち合いの変化でやっと勝った。解説者は今日はしないでしょうから栃煌山は安心していけます、なんて言われて、3秒で負けてしまった。これで3敗だが、場所前から予想されてたこと。新横綱の場所は、白鵬、日馬富士も10勝前後だったから、あたりまえの成績。

さて、新鋭、遠藤は、白鵬に全く歯が立たなかった。一気に押し出されてしまい、力の差が歴然。遠藤は横綱・大関5力士すべてに当たり、1勝4敗。どんどん力をつけているので、来場所は二つ位はごつぁんです、になるだろう。今場所は、勝ち越さえすれば十分フアンの期待に応えたことになる。ただ、まだ関脇・小結陣を残しているので、残り、4勝2敗は楽ではない。がんばって!

でも、今場所は二横綱の不調はあるものの、稀勢の復活と遠藤のがんばりで、久しぶりに活気のある場所になっている。ぼくも、13日目に国技館に行くが、それまで、両力士共、勝ち進んで欲しい。

稀勢の里対嘉風戦

白鵬対遠藤戦

 

この日、真央ちゃん一年休養宣言。引退は1年間じっくり考えたい、とのこと。それでいい。長い間、ご苦労様でした。

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