マリヤンカ mariyanka

日常のつれづれ、身の回りの自然や風景写真。音楽や映画や読書日記。手づくり作品の展示など。

桜ドライブ、多気~飯南・その3(無住の寺、医王寺)

2025-04-09 | 

京都のお寺などの観光地はサクラやモミジのシーズンは押すな押すなの人混みになります。

けれど、三重の田舎の山あいの、このあたりを訪れる人はほとんどありません。

コンビニもない、ガソリンスタンドもない、ダイソーもない、レストランもカフェもない、

公園も、自動販売機も、ドッグランもキャンプ場もない・・・

聞こえるのは鳥の声と、水の流れる音

こんなに美しい所を誰も知らない、

日本中にそんなところがどんなに沢山あることでしょう!

 

地元の人たちだけが、季節ごとに、身の周りの自然を愛でて楽しんでいる、

そして、草を刈り山の木の世話をして、石垣を修理し、

イノシシやシカと闘いながら、田や畑を耕し、

家の周りに花を植えている。

どうかいつまでも!と願わずにいられません。

↑ 丘の上は桜の林

Googleマップの案内で、医王寺(黄檗宗)へも寄ってみました。

↓ 医王寺には、珍しい鉄製の宝塔があります。

文字もクッキリ、平らな面もとても綺麗です。

宝篋印塔(1706年鋳造)屋根は最近設置されたものだそうです。

本堂の、前へせり出す大きな屋根の傾斜が素晴らしかったのですが、うまく撮れませんでした。

近付くとかなり傷んだ部分が目に入ります。

この本堂は荒廃していた寺を、明治時代に山林経営に成功した当時の住職が、再建したものだそうです。

けれど戦後GℍQによる農地改革で、土地を売り払い、

時の住職は寺の維持に興味がなく、手に入ったお金で贅沢三昧、

そのまま庫裡は崩れ、池も涸れ、再び荒れ果てて・・・

ということで、現在の住職さんは遠方から通っておられるそうです。

黄檗宗と言えば、京都の宇治にある大本山万福寺。万福寺と言えば「鉄眼和尚」の話を思い出します。

鉄眼和尚は、隠元和尚が中国から持ち帰った経(一切経)のすべてを桜の版木に彫って刊行(出版)、

一気に日本中にお経を広めた和尚です。

万福寺の宝蔵院には、迷路のように床から天井までの棚が並び、

鉄眼が彫った何万枚もの版木がぎっしりと積み上げられています。

今も、その版木でお経を刷ることが出来るそうです。

また漢方薬を広め、販売する、ということを始めたのも、万福寺が始まりと聞いています。

医王寺の名はそんなところからきている?のかもしれません。

隠元和尚は、インゲン豆、レンコン、タケノコ(孟宗竹)、スイカ、そして木魚、を日本に伝えた人物として知られています。

(現在万福寺で「普茶料理」を食べることが出来ます)

昔々、この医王寺と京都の万福寺を行ったり来たりした人がいたかもしれません。

山門の方は、土台部分が修理され周りも手入れされていました。

かわいい素敵な山門です。

 

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桜ドライブ、多気~飯南・その2(無住の寺、春谷寺)

2025-04-08 | 

Googleマップの案内で、春谷寺へ行ってみました。

お寺というより、普通の民家のような建物でした。

折れた桜(ヒガンザクラ)の古木が再生し?今も花を咲かせていました。

寺の周辺のたくさんの桜の木はすでに葉桜になってしまった木が多く、残念でした。

↓ 山の白い棒状のものは、木を伐採した後に、

植林した若い木を、シカの食害から守るための白いネットです。

急斜面の上から下まできっちりと植林されています。

赤い機械は、枝の伐採に使用するものではないかと思います。

今は、桜の花見を台無しにしている見える、この山も

あと10年も経てば、すっかり姿を変えて、再び緑の山になっている事でしょう

(杉の場合、10年で約6メートル成長するそうです)

この道の奥には、どんな風景が広がっているのでしょう。

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桜ドライブ(多気~飯南)その1

2025-04-06 | 

苗を植えて4年目の我が家のかわいいソメイヨシノもほぼ満開になりました。

村の広場や公民館横の桜も満開になりました。

でも、どこかに行きたくなる、どこか知らない花咲く山里へ行きたくなる。

というわけで桜ウオッチングに出掛けました。

いつものように出発は午後2時頃

車を山の方へ向けて走り慣れた国道をしばらく走ります。

見慣れた山も、田や畑にも、あっちにもこっちにも明るいピンク色が!

こんなにも桜の木があるのかと感心しつつ、しばらく走り、

ふと気になった脇道へと入って行ったのです。

お天気がいいので田や畑で働いている人の姿が方々で見れたのも嬉しかった。

そして、桜!

路線バスは廃止になり、今はコミュニティータクシーの、

停留所になっているようでした。

黄砂で膜が張ったような太陽でした、

春霞とは、黄砂の事だった?

 

 

 

 

 

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新芽の季節

2025-04-05 | 自然

このところ、寒い日が続いていますが、

外に出てみれば、

茶色い土がむき出しだった地面は柔らかい草に覆われ、

所々はふんわりと膨らんで、草の中に靴が埋まってしまうくらい!

目を近づけると、小さな小さな花がいっぱい。

枯れ枝がごつごつしていた木々にも、少し赤みを帯びた新芽がたくさん出て、

山全体が柔らかな雰囲気になってきました。

どの草も、どの木の新芽も、柔らかくて食べられそうな感じがします。

昔の人は、どの草や木の葉が食べられるのか、どのようにすればいいのか

いっぱい知っていたことでしょう。

木の実の秋と、春の新芽の時期を迎える喜びは、今とは比べ物にならないくらい大きかっただろうと思います。

そして、村の大きなサクラやコブシの花の満開は

田起こしの時期が来たことを知らせるものだったそうです。

↑ モミジの花も咲いています。

 

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小さな菫

2025-04-03 | 自然

家の裏の日当たりのいい所に、小さな菫の花が咲いています。

公園やホームセンターで、パンジーやビオラを見なれていると、

野に咲く菫の小さいことに驚きます。

この小さな菫から、華やかで大きなパンジー(三色菫)などの園芸種をどんどん作り出す人間は面白いです。

手持ちの図鑑(野に咲く花)を開くと、16ページにも渡って、

野に咲くいろいろなちいさな菫の写真と解説があります。

その写真と見比べて、多分これはフモトスミレ

↓ これは、わかりません・・・

↑ 実物は、もっと紫色が濃くて、とても小さな花です。

↑ アオイスミレ?

ところで、図鑑には、

「・・・日本では菫と言えば、草本だが、

スミレ科のほとんどは木本(樹木)で、

熱帯、亜熱帯地方に多く分布している・・・」

と書いてあるので驚きました。

花は目立たないけれど、3裂する種を見ればスミレ科とわかる・・・そうです。

世界は広いな。

 

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