マリヤンカ mariyanka

日常のつれづれ、身の回りの自然や風景写真。音楽や映画や読書日記。手づくり作品の展示など。

「ありがとう時計屋さん」

2012-10-30 | Weblog
こっちを向いた沢山の文字盤の数字、繊細な秒針。
様々工夫を凝らした目ざまし時計、
アンティークな置時計、おしゃれな掛け時計、
時計屋さんは魅力的です。
中でも腕時計には虫眼鏡で見なければ見えないような小さな機械が入っていて、
ゼンマイが伸びたり縮んだりしながら少しずつ違う歯車がかみ合って動き続けているのをみていると不思議な気持ちになります。
耳を近付けるとコチコチと機械の音が、、、時を刻む音が、、、


毎日腕にはめて使っていたまだ新しい腕時計がどういうわけか止まってしまったので、
出町枡形通りの時計屋さんに持っていって預けて帰りました。
後日尋ねたら、中の部品の位置にわずかに不具合があったようで直してくれて中の掃除もしてくれて、
なんと、修理代金500円でした。
その後順調に動いてくれています。


そして先日、娘が古着屋さんで、一目ぼれで、でもジャンク扱いの動かない腕時計を買い、、その足でその時計屋さんに持ちこんだところ、
「壊れていたらそのお金どぶに捨てたようなもんやで、、」と言いながら
時計の中を開けて調べ、
「大丈夫や、これ、4万円くらいの機種やで、よかったな!」
掃除と調整と金属のベルトも磨いてくれて、新しい電池を入れてもらったら、
みごと時計はきらきら輝いて、チクタク動き始めました。
1900円で買った時計は電池込み1500円で、
生き返りました。娘は大感激です。


写真は明治生まれの祖母の形見の古い懐中時計、秒針は無くなり、動かないけど私の宝物です。
祖母は7人目の生まれたばかりの赤ちゃんを残して40歳で亡くなったので私は会ったことがないのですが、
この時計をどんな時にどんなふうに使っていたのでしょう?
時々出して眺め、磨いてまた箱に入れてしまいます。

 



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『一房の葡萄』

2012-10-26 | 
「一房の葡萄」を小学4年生くらい?に読んだ時には、
なぜ悪いことをした子どもに先生がブドウをあげるのかわかりませんでした。
でもなぜかその小説はずっと心に残ったのです。
その後、子どもの気持ち、先生の気持ちに自分の心を重ねる思いがしてハッとしたことが何度もありました。
短い子ども向きのこの小説をたった1冊読んだだけなのに、
有島武郎の思想は結構ジワジワ私の中にしみ込んでいったような気がします。
この先生のような心の持ち主でありたいと密かに思うのですが、
実際には比べれば比べるほど自分の心の不純で汚れていることを思い知るばかりです、、、
先生が教員室の窓から腕を伸ばしてひと房の葡萄をもぐ場面は古い写真のように心に残っています。

またチャップリンの映画の一場面の一房の葡萄も印象的でした。
後年チャップリンはレッドパージでアメリカを追われヨーロッパのブドウ畑の村で暮らしたそうです。

ブドウを一粒口に入れゆっくりあじわう…至福のひとときです。





(パステル・水彩絵の具 38cm×27cm)
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ヨウシュヤマゴボウ(アメリカヤマゴボウ)

2012-10-25 | 
この時期、空き地や庭の隅に伸び放題でもつれたようになったヨウシュヤマゴボウをよく見かけます。
実が潰れると紫の汁が飛び散ってとれなくなるし、
なるべく触りたくない草ですが、
茎の様子も色合いも、その猛々しさが魅力ともいえる雑草です。
根も葉も実にも毒が含まれているそうです。
wikipediaを読んでいたら、なんと恐ろしいことに、
昔、アメリカで安いワインの色着けに使っていたことがあるそうです。

でも考えてみれば今も、人の目や舌や鼻を騙すために、
食べ物や化粧品は合成物や天然物をどっさり添加しているわけで、
むしろますます巧みにやっていて、
身体に毒かどうかも実際には分かっていないものがほとんどで、
昔の人のことを驚いたり笑ったりなんてとてもできません。

ヨウシュヤマゴボウの毒々しさが出したくて何度も重ね塗りをして描いてみましたが、、、


(パステル・水彩絵具 38㎝×27cm)
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鞍馬の火祭

2012-10-22 | Weblog
写真は「鞍馬の火祭」と名付けて売られていたパンです。
昨夜は鞍馬の火祭でした。
鞍馬行きの電車の始発駅、出町柳の前のパン屋さんで見つけました。
パンでたいまつを作ろうと頑張ったパン作りの職人さんに敬意を表して、買いました。
イチゴジャムを炎に見立て、中には餡と求肥が入っていました。
甘い甘いパンでした。

鞍馬の火祭りは、狭い鞍馬街道をあでやかな襦袢にふんどし姿の若者が巨大な松明を担いで走りまわります。火の粉が飛び散り、ドキドキするような祭りです。
サイレヤ、サイレーの掛け声が耳に残ります。

ずーっと前に、電車が満員で乗れなかったので、自転車で鞍馬まで行きました。
ギアの切り替えも一応ありましたが、ママチャリを漕いで、
でも意外に簡単に着いてお祭りもたっぷり楽しんで、
帰りはジェットコースターのようでした。
昔々の話になりました。



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『 マンハッタンの赤ずきんちゃん 』

2012-10-20 | book
最近は主に中南米やヨーロッパの小説、ミステリー、詩、などを中心に読んでいます。
その中の1冊「マンハッタンの赤ずきんちゃん」は少年少女のための小説だと思うのですが?
細い線画のカットも作者自身のもので、いい感じです。
でも難しい漢字に振り仮名がないので中高生向きかな?


作者はスペインでは有名な作家だそうですが、全然知りませんでした。
1925年生まれなので、87歳のおばあさんです。
この本がスペインで出版されたのが1990年ということなので、65歳の時ということになります


少女と、少女のおばあさん、そしてホームレスの女性の物語です。
なんだかとても月並み、と感じるところと、
面白くてわくわくするところが入り混じって不思議な感じがしました。
甘ったるい内容だと思って油断して読んでいると、
「自由とは何か?」と少女の心を通して読者に突きつけてきます。
そして狼なんか恐るるに足らない、飛べ、冒険をしろ…と
日本のヤングアダルト小説と一味違います。

 
 
『マンハッタンの赤ずきんちゃん』
カルメン・マルティン・ガイテ
1993年、マガジンハウス


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秋の日は釣瓶落とし

2012-10-19 | Weblog
西の空が赤く染まり始めるころ仕事を終えて、
自宅がある西に向かって自転車で走り始めます。
あっという間に日が沈んで、
夕飯の支度のためにスーパーに寄って買い物して出てくると、
もう灯りが必要です。
一昨日より、昨日より、一段とそのスピードが上がっているように思います。

「秋の日は釣瓶落とし」を実感します。

釣瓶で思い出すのは子どもの頃のお墓参りの時の、真如堂の井戸、
とても深くて底が見えなくて、
釣瓶をくくりつけてある紐をほどくと、
一気に落ちていく釣瓶が水面につくまでに時間がかかってカラカラと滑車がすごい勢いで回って、、、
怖かったなー





今日は東の空まで赤く染まり、
ピンクっぽく染まった大文字山にうっすらかかった虹もピンク。



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シオン・紫苑

2012-10-17 | 
均一な色と形の花屋さんの花に比べて河原で摘んできた花の自然な美しさにほれぼれします。
草むらの中で秋の光を浴びて咲く雑草の晴れやかな姿をなんとか卓上で表現したいと思って描きました。



(パステル、水彩絵の具、27㎝×38㎝)
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2012-10-15 | 
熱いおでんをふうふぅ食べる時にも、
こってりイタリアンの時も、
白菜と柿のあっさりサラダをよく作って食べます。
柿を食べるのも好きだけど、
柿の木のある風景が好きです。
柿の色はなんてきれいなんでしょう。



(パステル・水彩絵の具、27㎝×15cm)
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グラスやマグカップなど (スケッチ6)

2012-10-13 | 
ビー玉も転がして

パステル、色鉛筆(38㎝×27㎝)
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河原の雑草

2012-10-12 | Weblog
秋草が風に揺れています。

背に高い雑草の中に埋もれてシオンも咲いています。
小さなシジミチョウがじっと止まっていました。

少し摘んで帰って水差しに挿しました。
土手の雑草は色合いも花弁の様子もいろいろで、
曲がったり、ねじれたり、変化に富んでいて、
歩きながら見ているとその植物の群れが突然消えたり連なったり様々で、
雑草はそこの自然の一つの姿なんだと改めて思いました。

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