マリヤンカ mariyanka

日常のつれづれ、身の回りの自然や風景写真。音楽や映画や読書日記。手づくり作品の展示など。

『戦争を取材する』

2014-08-31 | book
著者の山本美香さんは2012年8月シリアで砲撃を受けて亡くなりました。
45歳でした。154センチという小柄な体でアフガニスタン、レバノン、コソボ、
ウガンダ、イラク、アルジェリア、チェチェンなど、
世界の紛争地で取材を続け真実を伝えることに全力を注いできました。
一貫して子どもを見つめて来た著者ですが、
この本も子どもたちのために書かれています。
紛争地の悲惨で残酷な現実、
また複雑な社会の矛盾や混乱や欺瞞を
著者のように易しい普通の言葉で語る人を他に知りません。

終りに著者は言います。
「…平和を維持するにはたゆまぬ努力がいる、
そうしなければあっという間に失われる。
…戦争はいったん始まってしまうと止められない…
『無知』は戦争の引き金になる…」
中でもヘイトクライム(人種、民族、宗教などへの偏見が元になって起きる犯罪・
憎悪による犯罪)に言及し、9.11以降アメリカをヘイトクライムが覆って
一気にイラク戦争へ突き進んでいったことを、
自身の当時のアメリカでの体験を元に書いています。
この本の主人公は子供たちです。
これから先の世界をつくっていくのも子供たちです。
今はまだ平和な社会に住んでいる日本の子どもたちに読んでほしい本です。


戦争を取材する・子どもたちは何を体験したのか』
山本美香 著
講談社 2011年

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カネタタキ

2014-08-28 | 自然
庭で見つけたこの虫、
コオロギの仲間?と思ったけれどコオロギとなんか違う。
調べてみたらどうやらカネタタキみたいです。
夜更けにチン チン ときれいな声で鳴くあの虫。
「8月半ばに頃出現、身体はウロコ状、
雌は翅がなく雄には短い羽根がある」と解説がありました。
よく見ればとても小さな翅が見えます。
雄だけあの音を出すために翅を持っている、のでしょうか。

草むらではなく、樹上に住んでいて、
場合によっては駆除の対象になっているそうです。
温州ミカンを食べるんだそうです。
でも我家では庭の生き物の嬉しい仲間です。
今はまだ真昼間だけど、時折チンチンと聴こえてきます
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広島にいた頃

2014-08-26 | Weblog
懐かしい広島弁。
私は喋れませんが、すぐにわかるのです。

大むかしのことになりましたが、
3年間の中学時代を広島で過ごしました。
仲良しの友達もいましたが、
私はいつも憂鬱で、
学校へ行きたくなくて早く時が過ぎることばかりを願っていました。
今思えば表面と心が違う嫌な子だったと思います。
上位のテストの成績表が廊下に張り出されました。
名前が出ても出なくてもストレスでした。
3年になって、模擬試験のために進学予定の地元の高校に行くと、
廊下には全ての生徒の成績が張り出されていました。
心底ぞっとしました。
父の仕事の都合で京都に移転、
無事京都の公立高校に合格して見れば、
成績を張りだされるようなことは全くなくて、ほっとしました。
けれど、高校2年目ごろからはまた私の憂鬱は一層深くなって、
殆ど夢遊病者のような感じで、何とか卒業まで通い続けました。


広島は丁度都市改造計画が大きく進んでいる時でした。
我家(社宅)は新しい道路のために斜めに削られました。
古い立派な一軒家でしたが、
切られて絆創膏のように板が貼られた家は何ともみすぼらしく悲しくなりました。

牛田山の途中(麓)にあった中学に毎日えっちらおっちら通いました。
かなりの勾配でした。
防空壕がありました。
大雨の後何度も崖崩れを見ました。
地質が雨に弱いそうです。
学校行事で、牛田山に何度か植林に行きました。
中学の下部辺りに立っている家が土砂ですっかり潰れているのも見ました。
運動場が崩れてしばらく使えなくなったこともありました。
太田川がドンドン増水して今にも溢れそうになっているのも見ました。
どこからこんなに凄い量の水があふれて来るのだろうと呆然と眺めました。


今グーグルで見てみるとあまりの変わり様に驚きます。
牛田から市の中心部までアストラムライン(新交通システム)でたった3駅。
あっという間、220円。
広島は公共交通が発達していてそれが発展の一因になっていると思います。
でも、都市計画は難しいものです。
もっと、人の暮らしを第一番に考えて、住宅や交通と法律の整備をしていれば
こんなにひどい災害にはならなかったのではないかと残念です。
そしてこんな風に命を奪われ家を奪われてしまった人が可哀そうでなりません。


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外でお昼ご飯

2014-08-24 | グルメ
昨日のこと、
お昼過ぎ頃、仁王門通りを自転車でゆっくり走っていたら、
楽しそうな店があったので覗いてみたら、
おばんざいセット、700円、と書いてあるではありませんか。

昔の駄菓子屋さんみたいな店の中に入ると、
扇風機があちこちに回っていて奥に座布団をおいた小さな板の間があります。
テーブルにはうちわ。
クーラーのない食堂は珍しいです。

お水の入ったコップを置いて「なんでも食べられますか?」と聞かれたので、
「パクチーはちょっと…」と云いかけたら、「苦手ですか…」と言いつつ奥へ引っ込まれました。
こんなこと聞かれるなんて、どんなものがでてくるのだろう、エスニックのおばんざいかな?
すごく辛かったらどうしよう、と少々怖れましたが、
出てきたのは和のうす味の野菜料理。

肉はナスの天ぷらに僅かに使ってあるだけ。
和えものやお浸し、かぼちゃなどのてんぷら、きんぴらや出し巻き玉子や煮物がなんと9品、
真ん中のは種を抜いたきゅうりの煮浸し、
右隅のポテトサラダには干しブドウが入っています。
そして赤だしのダイコンのみそ汁、暑い時に熱い赤だしのみそ汁は美味しいものだなと思いました。
完食、ごちそうさま。

また行こう!今度は誰かと。
お店の名前がわかりません。
これが名前かな?ニューオーモン?(部屋の中の壁絵?)
ここは仁王門通りではありますが……


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ヘクソカズラ

2014-08-22 | 自然
可愛い花にこんな名前を付けた人は誰でしょう。
引っ張れば直ぐに千切れるつる草です。
でも、可愛いからといって切り花にして生けたら大変、
名前の由来がわかります。

可愛いピンクの花が咲くのに意味深な名前が付けられているのが「ママコノシリヌグイ」。
茎や葉にトゲトゲがあります。
「オオイヌノフグリ」などは
「星の瞳」という別名が新しく付けられているようですが、
あまりに元の名のインパクトが強すぎ新名は普及しないようです。

「セアカゴケグモ」はオスに比べてメスが極端に大きく、
油断したらオスはメスに食べられてしまい、
メスはみんな後家さん、後家さんばっかり。
意味を考えると凄い。
写真は「ジョロウグモ」です。

まだ身体が小さいですが、巣は大きく立派。
非常に規則正しい部分と複雑な立体の部分があります。
(残念ながら写真ではよく分かりません。)

「上臈」なのか「女郎」なのか、その意味は天と地の差ですが、
ジョロウグモもメスがオスの倍の大きさ、
オスは単なる居候らしく、
卵を産むのは勿論、巣を張るのも餌を捕獲するのもメスの仕事のようです。


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お休み中のストーブ

2014-08-20 | Weblog
大文字の送り火も過ぎたのにこんなに暑い日が毎日続くと、
秋風が吹くのがいつになるのか想像も出来ませんが、
必ずやって来る、そして冬が来て、また必ず春が来る、
夜が来れば昼が来てまた夜が来る。
その事実ほど胸高鳴り、
あるいは心休まることはありません。

寒くなればまた頑張ってもらわなければなりません。
今はまだ、隅っこでお休み中のストーブ。
目を瞑っているようです。
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図録(カタログ)

2014-08-19 | book
絵の展覧会の会場で売っているあの分厚い図録のことです。

本屋さんで売っている画集は決まりきった画家のものばかりで、
とくに近代、現代の作家の画集は少なくて、
もしあったとしてもとても買えるような値段ではありません。

本屋さんでは売っていないそんな図録が古本祭りにはどっさり出てくるのです。
価格も大抵とても安くなっています。
2冊500円とか、3冊500円とか、3冊1000円とか。
外国の美術館での展覧会の図録や(解説は読めませんが)
ヨーロッパのオークション用の図録が出ている時もあります。
そんな図録の中に好きな絵を見つけ、
今まで聞いたことも無かった画家を知った時は嬉しくなります。

でもうっかり何冊か買うと重たくてもっと見て回りたいのに、
歩けなくなります。
最近はコロの付いた大きな袋を持って行くことにしています。
という訳で初日の古本まつりで図録を何冊か購入しました。

古本まつり開催中にもう一度行く予定でしたが、
夏バテで、体中しんどくて動けなくなりました。
お医者さんに行ったら「昨年も同じ頃来られてますね。」
と言われました。
図録でもじっくり眺めてのんびりすることにします。

今は雨は降っていませんが、蒸し暑くて息苦しいようなお天気です。
大雨が何度も降った今年の糺の森の古本まつりの本屋さんは本当に気の毒でした。





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さえない天気が続いている

2014-08-18 | 自然
朝ゴミ出しに行ったら、
今日は久し振りに洗濯物が干せる、という話になったので、
さっそくシーツなど洗濯して
一番日あたりのいい物干し場まで出てみると、
大きなクモの巣が複雑な巣を張り巡らしています。
雨の時は巣を張らないので、
多分今朝張ったんだろうな、
ちょっとかわいそうでしたが、
その辺の枝で取り払いました。
が、棹の下の草が伸びすぎて洗濯ものの下が草に触れてしまいます。
草を引っこ抜いていたら蚊にぼこぼこにされるので、
洗濯ものの裾があたらない程度に、
シーツなどは折って何とか干しました。
そして、部屋の中に入ってフト見れば何となく曇って来て、
もしかして今日も一雨来るのかもしれません。
相変わらず蒸し暑いし…
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カレー?カレー?

2014-08-14 | グルメ
私は「カレー」を語尾を上げて発音します。
でも私の義妹は「カ」が一番高くて語尾を下げます。
最初、魚の鰈のことかと思ってしまいました。
彼女は岐阜県出身で現在名古屋在住です。
考えてみれば、「カレーライス」の場合と、
ライスカレー」という時とアクセントが違います。
ライスカレーの方が英語っぽい?
とすると、「」にアクセントをつけるのが本来の発音で、
レー」にアクセントをつけるのは関西独特の発音ということになるのかもしれません。
他地域ではどうなのかな?

「嬉しいカレー」です。
なぜ嬉しいかというと、
このカレーの中の、
じゃが芋、玉葱、人参、ピーマン、ニンニク、トマトは
全部、昨年来、夫が畑で奮闘して収穫してきたものだからです。
(カレー粉などの調味料、バナナ、そして肉は買って来たものです。)
夫が三重県の田舎に月に2度くらい通って、
何とか育てることが出来た野菜の一部です。
一年前に、私たちがこの菜園を手に入れてから全く農薬を使わずにやってきました。
雑草の生命力、虫たちの数の多さ、種類の多さ、その食欲に驚かされっぱなしです。
1週間でジャングルになり、たった一日でぼこぼこに食べられてしまいます。
現地に住んで畑を毎日見廻れるようになれば、
そして作物のとりいれ時に収穫出来るようになれば、
今ほどの被害はないのではないかと期待しています。
ごちそうさま、
美味しかった!

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大きな月

2014-08-13 | 自然
「♪ とても大きな月だから~
海のお魚ねむれない~♪」
という歌がありました。
昔々のNHKのみんなの歌、だったかな?
一昨日は、一年で一番月が大きくなる日だったそうです。
真夜中頃、黒い雲と白い雲が空を覆っていましたが、
月がある辺りは明るくて、雲が切れるまでしばらく眺めていました。

やっとくっきりした姿を現しました。
月のウサギもよーく見えます。
でも私のカメラではこれが限界。
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