京都の市街地に接する山の際に深泥池(みぞろがいけ)という小さな池があります。
このブログで何度か紹介をしていますが、
池と池に棲む全ての動植物が天然記念物に指定されています。
氷河期の動植物が生きながらえていることで有名な池です。
こんな小さな池が今もこんな形で存在していることに驚いてしまいます。
何度かボーリング調査をして、池の底に積った地層が分析されています。
その地層を表わした図に、3回の火山灰の飛来が示されています。
その内2回はなんと九州の火山の大爆発によってもたらされたものだということがわかっています。
九州での火山の爆発によって京都にまで大量の灰が降ったのです。
火山の爆発がどれほどすさまじいものか事実が示しています。
特に図の6300年前の喜界カルデラの大爆発はすさまじく、
南九州は60センチ以上の灰に埋め尽くされたそうです。
縄文の集落や遺物が発見されることがあり、今も幻の文明が灰の下に眠ったままになっています。
その灰は東北地方にまで及んでいるそうです。
海の中までつらなる火山の活動が終ることはありません。
その南九州で「川内原発」が再稼働されようとしています。
私利私欲に振り回される政治は止まりません。
大地震がこようが、津波がこようが、どんなものすごい噴火が起ころうが、
たくさんの人の命が奪われようが何も関係ない、
今、金が欲しい、ただそれだけ、
そんな人たちの耳に届く言葉などあるのでしょうか?