マリヤンカ mariyanka

日常のつれづれ、身の回りの自然や風景写真。音楽や映画や読書日記。手づくり作品の展示など。

山の中の植物園「波瀬植物園」

2024-12-01 | 

櫛田川の源流、奈良との県境に近い高見山の山麓、波瀬に私設の植物園があります。

代々林業を続けてきた田中家が地域の木や山野草や石などを集めて作ったのが波瀬植物園です。

植物園の入り口にある「おふく茶屋」、残念ながらお休みでした。

「おふくそば」と「でんがら・棒葉(ほうば)の葉に包んだお餅」を食べたかった・・・

この日の午後3時ごろ、訪問者は私たち二人だけのようでした。

左のポストに入園料300円を自分で入れて門をくぐって入ります。

入り口付近には苔むした大岩がたくさん配してありました。

春先の、水芭蕉とミツマタの頃には訪れる人も多いそうです。

 

モミジの葉が散り敷いた赤い道、イチョウの葉の黄色い道を辿り、

苔に滑りそうになりながら、ゆっくり散策しました。

園内は山の斜面を利用し、

小川や池や大きな石や切り株などを配し、あずまやがあり、

植物園というより庭園のような感じがしましたが、

おもな木々や草花には名札がついています。

↓ こんな看板が何本も立っていました。心無い人が居るようです。

大きな切り株

国道沿いには小さな道の駅もありますが、

午後4時をわずかに過ぎていて、閉店していました。

 

奈良県境に近い波瀬(はぜ)は、大和(奈良)を通って伊勢へと向かう和歌山街道の宿場町として栄えたそうです。

櫛田川沿いに高い石垣を築いて造られた本陣、脇本陣が今も残っています。

↓ 一部資料館として公開されています。

 

↑ 国道側(植物園側)から、櫛田川を挟んで和歌山街道側を見る

 

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紅葉と橋と・・・

2024-11-28 | 

一日中雨が降った翌日、お天気になりましたが

方々に水溜まりも出来ていて、外仕事はできないので、

山の方へ紅葉を見に行こうということになり、

ポットに熱い紅茶を入れて、

以前から行きたかった波瀬(はぜ)方面へ車を向けて午後2時頃出発しました。

櫛田川の源流、奈良県との県境の方(西)へ向かって、どんどん遡ります。

川は蛇行し、道も蛇行しているので

たくさんの橋を眺め、たくさんの橋を渡りました。

真っ赤な橋、朱色の橋、錆びて茶色になった橋、黄色の橋、青い橋、緑色の橋、

↓ そして前から行きたかった「沈み橋(沈下橋、潜水橋)」に立ち寄ることが出来ました。

櫛田川には、同じような「沈み橋」が本もあるそうです。

かつては木と石でで作られていた沈み橋も現在はコンクリートでガッチリと作られています。

増水時には文字通り水の下に沈み、木切れや土砂などが引っ掛かることなくスムーズに流れ

その役目を果たすそうです。

↓ 道沿いの木々、すっかり葉を落とした木と、真っ赤に紅葉した木と、

↓ ここにも小さな橋が

川沿いの木々の紅葉が美しい

* 帰路、夕闇迫る中、車を走らせていると、道路わきで手を振るおじさんが!

車を止めて尋ねると、トラックのバッテリーが上がってしまったので、

この先の家の方まで乗せてほしい、とのことで、

その人を載せてほんの10分くらい言葉を交わしました。

その方の話によれば「・・・罠にテンがかかってな・・・

殺したくないので、山に放しに行ってきたんや・・・

そして車に戻ったら、エンジンがかからんのでな・・・」

「テン!珍しいですね」と私が言うと

「・・・かわいいよ!」と顔をほころばせて言うのです。

狩猟免許を持っているそうで、その辺りのことなど色々お聞きしたかったけれど、

あっという間に、ご自宅付近に到着し、丁寧にお礼を言って降りて行かれました。

 

往復約130キロのドライブでした。

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柿畑と伊勢街道

2024-10-26 | 

近くのよく通る道ですが、ここも伊勢街道(本街道)です。

榛原(奈良)から伊勢市の筋向い橋で参宮街道、熊野街道と合流し、内宮へ向かいます。

関西方面から伊勢へ、東西に横切る最短距離(榛原-内宮、90キロ)ですが、

険しい峠道が多く次第に峠越えの少ない初瀬街道を利用する人が増えて本街道は廃れていくようになったそうです。

集落の周りは田んぼと柿畑、

艶々で美味しそう、でも今年は猛暑のせいでカメムシが発生して出来が良くないそうです。

 

とても大きな1本の渋柿の木、無数の柿、

雨が降りそうな暗い日で、緑の葉の色も柿の赤い色も灰色になって柿が見えないので、

写真加工でコントラストを強めてみましたが・・・

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伊勢街道 2

2024-10-10 | 

先日の伊勢街道ドライブ散策の続きです。

先日行ったところまで、幹線道路を使って行って、

そこからのスタートです。

細いぐねぐね道は、松阪の市街地に入ると、広い真っ直ぐな道へと変わり、

道の両側にはゆったりとした歩道があり、料理屋やホテルや銀行や、

いろいろな商店の新しいビルが並び、旧街道の趣はありません。

そして、大半の個人商店はシャッターが下りていました。

松阪も他の地方都市の例に漏れず、買い物客は幹線道路の広い駐車場のあるホームセンターや

イオンモールなどに集中しているようで寂しいです。

松阪城址の近くには武家長屋が、

また町中には本居宣長の屋敷や、豪商(三井)など松阪の名士らの跡地や旧宅などが丁寧に保存され一部公開されています。

でも、私たちは寄り道せずに、あっという間に通り過ぎ、また細いぐねぐね道へ。

細いぐねぐね道が大好きですが、問題は写真を撮りたいところを見つけても、

昔ながらの街道は道幅が狭くて駐車できないのです。

行ったり来たりして、空き家の前などに何とかスペースを見つけて車を止める、ということを繰り返します。

それも出来ず、撮影を断念、ということも多いのです。

人がいない所を撮影していますが、ここは普通に生活道路なのです。

昔の道がなぜ『ぐねぐね道』かというと、

人が長距離を歩く時は、まっすぐの道を歩き続けるのはとても疲れるのだそうです。

向こうまで見晴らすことが出来ないことで、歩き続けることが出来る、

少しづつ景色が変わることで、歩みを止めずに次へと進むことが出来る、

そうだよなーと思います。

この蔵の間を通り抜けると、田や畑が広がり、踏切りがありました。

人と自転車専用!

街道沿いはずーっと途切れなく家が並んでいますが、裏側は、田や畑だったんだ!

と、ちょっとびっくり。

 

松阪市市場庄の家々は「妻入り」が多く、

格子戸の会を作って、格子戸を保存し、家の前に屋号の札をぶらさげています。

「ぞうりや」「かごへい」などいろいろ面白い屋号がありました。

(伊勢地方では、注連縄は一年間かけたままで、お正月に新しいのに取替えます。)

私は助手席で「わ~すごい」とか「あれ見て見て、面白!」とか「きれい!」とか「いい所やな~」などと言い、

車は通り過ぎていきます。

↓ 元は米屋の倉庫のようです。

そんなこんなで、暗くなってきたので

この日は三渡川の畔、旧初瀬街道と交わる所(いがごえ追分)で終了、

約3時間余りのドライブでした。

次回はここから出発になります。

 

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伊勢街道 1

2024-09-20 | 

伊勢街道は、今も普通に、町と町、村と村を繋いで、

人や車が利用する便利な道として存在しています。

道は舗装され、道幅が広げられたところもありますが、

驚くほどむかしのままの集落が残り、人が暮らし、行き来しています。

その伊勢街道を、少しずつ、車で、あるいは自転車で辿ってみようと思っています。

この日は車で、櫛田川の、かつて「渡し」のあったところから出発、ということにしました。

土手を登れば櫛田川です。

街道には、方々に道標や石燈籠が残っているので、分かりやすいです。

『右さんくうみち(参宮道)』の道標、横には『左けこうみち(下行道)』と彫られています。


力強い文字です!

↑ 右端は散髪屋さん、ガラス戸越しに髭を剃ってもらっているおじさんが見えました。

↓ 和菓子屋さん、営業中!

街道沿いは、新しい家や、美しくリフォームした家も多いのですが

ついつい古い建物や廃屋などに目を奪われます。

↓ 『禁酒の神様』いろいろな神様がいるもんです。

街道は軽自動車向きの細い道が多く、すれ違うのはちょっと大変、

昔はそれでも十分広かったのだと思います。

現在は大抵近くの田んぼの中などに新しい広い道路(バイパスなど)があり、

大きな車はそちらをを利用しているようです。

そのことが集落の姿を昔のまま保つことが出来た理由ではないかと思います。

この日は雰囲気のある『神戸(かんべ)神社』と堂々とした立派な建物の『信楽寺』の隣りの 『閻魔堂』あたりまで辿りました。

町の古い案内図がそのまま残されていました。

次回は、この辺りから出発したいと思います。

 

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土手

2024-07-02 | 

土手に上がると、川が見える、川上も、川下も、

遠くの山も見える。

空が広くなって、嬉しくなる。

桜の並木があったり、小さな公園になっている所もある。

土手に沿って川上に、あるいは川下を海まで行ってみたくなる。

電車の線路を見れば、線路を辿りたくなり、

トンネルを見るとくぐりたくなる。

山に続く道を見つけると、どこまで続くのだろうかと行ってみたくなる。

田んぼの中の一本道では、電信柱がもっと遠くまで行けるよ、と誘ってくる。

これは本能だろうか?

一歩先は知らない所だけど、たった一歩踏み出せばいいのだ。

この本能が地球の隅々まで人を旅へと誘ってきたのかもしれない。

土手の上の公園で、子どもがブランコを漕いでいた。

母親ががそばのベンチに座っていた。

気がついたら誰もいなくなっていて、ブランコだけがキイキイと音を立てていつまでも揺れていた。

小さな社があった。

どこにも文字がない、山神の文字もない。地域の氏神様なのだろう。

↑ 頭部のない石像

 

もしかして牛頭天王? でも角が無い・・・

↑ 不動明王

↑ こちらは田の神?

車で線路の下をくぐる

田んぼの用水路も線路の下をくぐる

電車が川を渡る

 

 

 

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海辺

2024-05-10 | 

夕方、川沿いの道を海までドライブ。

河口近くの、中洲のこの草は何だろう?

水は静かでまるで止まっっているみたい、でも、

ジーっと見ていると流れてるのが分かる(右が川上)

山から雲が湧いている。

遠い山から小さな流れが、大きな流れとなって、海へとたどり着き、

広い海の水に混ざって、その一滴は、

いつか、どこか、遠い知らない海辺で貝を転がすのかもしれない。

浪打ち際を歩くと、牡蠣殻ばかりの所や、巻貝が目立つところや、

海藻が沢山打ち寄せられている所や

細かな砂の所があって、不思議

↑ 誰かが、流木を集めて遊んだみたいです。

↑ いろいろな色の海藻の切れ端

浜にはハマダイコン、ハマヒルガオ、ハマエンドウの花が咲いていました

↓ 拾わずにはいられない貝のかけら、小石、海の宝物

海藻は真水で洗って干したら見る見るうちに色が抜けてしまいました

 

 

 

 

 

 

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川の港

2024-05-01 | 

大きな川(宮川)の、海まであと1キロと少し、

そんなところに、小さな港がありました。

隠れ家のような港です。

( ↑ Google地図をスクリーンショットしています。右が川の本流です)

清掃の行き届いた美しい港で、船もきれい。

夕方の誰もいないひっそりとした港。

早朝はどんな様子なのでしょう?

岸壁と、艀に停泊する船との行き来は、

傾斜角度が変化する、この細い滑りそうな板の上を上り下りするのです、

しかも荷物を持って!まるで軽業のようです。

ここにもお地蔵さん

ここを通って川の本流へ。

この日は靄がかかって対岸もほとんど見えませんでした。

そして川は伊勢湾へ。

 

 

 

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寄り道「五桂池」

2024-04-17 | 

相津からの帰り道の途中から国道をそれて、

五桂池(ごかつらいけ)に沿ってしばらく走り、

それからいつもの広域農道(ビーフ・ロード)を通って自宅へと帰りつきました。

この辺りでは、広域農道が遠方まで張り巡らされ、よく整備されていて、

主要道路とのアクサスもよく、車も少なくて走りやすいのですが、

標識がほとんどないので、交差点などで迷うこともしばしばあります。

でも、やっと、だいぶ覚えて、便利に利用しています。

五桂池の西の端のほとりのとても大きなクスノキ

そのクスノキの根元の「山神」さま

五桂池のまわりも桜が多いのですが、

残念ながらもう花は観ることができませんでした。

池の東の方には町営のレストランやキャンプ場や

ふれあい動物園やアヒルの足漕ぎボートなどがあり、休日には賑わっているようですが、

こちらの方は、誰もいなくて、池の様子もまるで違います。

池の中に生えている木は柳の仲間だと思いますが・・・?

新芽の緑が鮮やかです。

池に映った木々が、時々揺れるのは、

池の中に何かいるのか、風のせいなのか。

 

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相津峠の山桜

2024-04-15 | 

金曜日の中日新聞に「相津(あいず)峠のヤマザクラ」の記事が載っていました。

Google地図で探してみたところ、相津は同じ郡内で、意外に近い!

そこで次の日、お天気も良かったので早速見に行くことにしました。

相津峠(県道・飯南ー三瀬谷)は1991年に開通したそうです。

数年前にがけ崩れで一時不通になっていたようですが、

今は修復され、ぐねぐね道ではありますが快適なドライブでした。

奥の山の少し白っぽい所もみんな桜!

手前左の白い花はキイチゴ

木々の新芽の淡い緑や柔らかな赤い色、スギやヒノキの濃い緑色、そして桜の白やピンク、

 

あと4~5日早ければソメイヨシノも満開で、

さらに華やかな景色が見られただろうと思います。

長い峠道は、少し登ったり降りたり曲がったりするたびに、

目の前に見晴らしのいいスポットが現れて、

車やバイクが、1~3台停まっている所もありましたが、

誰もいない所も多く、春の空気を胸いっぱいに吸って、

ゆっくり眺めることができました。

道沿いにもたくさん桜の木があって、

枝先に残った桜の花びらがキラキラ光りながら舞い散っています。

向うの山からこちらを見れば、きっと同じように見えるのだろうな、と思ったのでした。

相津峠は雲海の名所でもあるそうです。

雲海も美しいだろうな。

 

 

 

 

 

 

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