マリヤンカ mariyanka

日常のつれづれ、身の回りの自然や風景写真。音楽や映画や読書日記。手づくり作品の展示など。

ガラスの乾板(ネガ)

2018-08-30 | Weblog
押し入れからこんなものも出てきました。
ガラス板に感光剤(銀化合物)を塗った乾板です。
1800年代の終わりごろ、あるいは1900年代の初め頃のものでしょうか。

写っているのは誰でしょう?
まだ少年のように見えます。
なのに帽子とステッキを持っています。
ステッキが長すぎてバランスが…

昔の写真には、
普段着の写真はほとんどありません。
とくに女性は一日中家の中で独楽鼠のように働いていたはずですが、
ハレの日の写真ばかり、
写真はそういう時のものだった、特別のものだったということですが、
日常の姿を想像するよすがにはなります。

これは、35ミリのネガフィルムです。
これは私もかろうじて知っています。

父と母が結婚して私が生まれ、
ほんのしばらくの間、父は写真に夢中でした。
風呂場を暗室にして自分で現像していました。
父が結核に罹病するまで、3年間の短い間でした、
それから延べ5年間の入院と手術を経て退院しました。
父が再びカメラを持ったのは、
私が中学生の頃のことでした。

時は移り、デジカメになって、
写真は全く違うものになった気がします。
記念写真ではなく、
日常を切り取る感覚でどんどん撮るようになりました。
多くの人が写真を身近に楽しんでいます。
もちろん私も。
50年後、写真はどんな姿になっているのでしょう。
想像ができません。
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クジャクの赤ちゃん

2018-08-26 | 自然
田中神社(左京区田中、叡電元田中)の前を通ったので、
久し振りにクジャクに会ってこようと、
自転車を止めて、境内に入り、
クジャクの鶏舎へ、
うずくまった雌のクジャクの様子が変、
怪我でもしているのだろうかと見ていたら、
羽の下から2匹のかわいい雛がよちよち現れた。

耳を澄まさなければ聞こえないくらい小さな声で、
ぴよぴよ、ぴよぴよ、とずっと鳴いている。

小さいけれど、母鳥を追いかけてしっかり歩く。
神社の人に訊いてみたら、9日前に孵化したそうだ。
思わぬかわいい子たちに出会えて嬉しかった!
寄り道はするもんだな。




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広告のカット

2018-08-24 | Weblog
古い演劇のパンフレットが出てきました。
広告のかわいいカットと書き文字に頬が緩みます。

そこはかとないユーモアは日本の伝統…だった…

文字が左から書かれているので、
それほど古いものではないと思いますが、
現在のデザインとの隔たりを感じます。

現代の日本の社会にかけているものの一つは
あたたかいユーモアだな、と思います。
テクノロジーの発達で得たもの、と、
同じくらい、失ったものがあるんだろうな…
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髭と髪

2018-08-22 | Weblog
押し入れの奥から古い写真アルバムが大量に出てきました。
昔のアルバムの表紙は布張りで厚くて重たい!
結婚式や、法事や観光地での記念写真、
スナップも。
顔を見ていると、会ったことも人たちなのに、
孫やひ孫の顔がダブって見えてくる。
面白いもんです。
台紙に張った写真は茶色になっていても、
必要な写真は、きれいに剥がせるし、問題ないのですが、
ビニールに挟んで張り付けたタイプのは、
写真が汚れて痛んで、剥がすに剥がせなくて、どうしようもありません。
写真屋さんで撮ったものは、大きいし、保存も完璧ですが…
両親や祖父たちの卒業アルバムも結構あります。

祖父の卒業アルバムを開いたら、
先生はみんなヒゲを生やしている!
(このページだけではありません!)

その髭のデザインが一人づつ違う!
毎朝の手入れが大変だったことでしょう。

もっとも、女性の髪のことを思えば、
楽なもん、かもしれません。

着物の着方が今と全然違う。
そして裾が長い!
これでは裾を踏んで転んでしまう。
草履を履けば歩けるのでしょうか。
それとも写真屋さんで撮る時のスタイルなのでしょうか。
(裾が短い写真もあります。)
この写真は誰なのか不明?
誰か分からない写真はどうしよう?
私の好みで取捨選択するしかないようです…
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夕焼け

2018-08-21 | 自然
西の空も、東の空も、南の空も、
ピンク色。

おまけに虹まで。

一日中蒸し暑かったけれど、
今日の夕焼けは素晴らしかった。
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こんな文房具

2018-08-20 | Weblog
正式な名前はインクブロッター、
というのを初めて知りました。
写真は祖父が使っていたインクブロッターです。

万年筆で文字を書くときに、
すぐにこれを、書いた文字の上に置けば、
こすれて汚れたり、にじんだりせずに、
どんどん書き続けることができるのです。

とても使いやすくて便利なものです。
かつてはあちこちで目にしたものですが、
昔の道具になってしまいました。

吸い取り紙を下部につけて使用します。
たまには取り換えなくてはなりませんが、随分長く使えます。

万年筆は使っていませんが、
つけペンを使って絵を描くときに役立ちそうです。
今後は、すぐに使える場所に置いておこうと思います。
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鮮やかな破片

2018-08-17 | 自然
アオスジアゲハの小さな破片が落ちていた。

ヒトは道具を使って、絵を描いたり、布を織ったり染めたり、
服を着て、化粧をする。
楽器を作り、歌を唄い、羽を作って空を飛ぶ。
自然は人にとって、
永遠にインスピレーションとイマジネーションの源泉だ。
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300年前の道標

2018-08-13 | Weblog
幾度も通っている道ですが、
今まで気づきませんでした。
吉田の京大の石垣の前に、
ほとんど葉隠れの術か、と思うほど目立たない小さな道標が立っています。
鉄の枠が、何とか崩れ落ちるのを塞いでいます。
下部は埋もれて消えているようです。

左 百まんべん(百万遍)、
右 さかもと(坂本)、からさき(唐﨑)、白川、と彫ってあります。
ここから右(東)へと進み
白川に沿って、比叡山へ登り、滋賀県側に降りれば(山中越え)
坂本へ、そして唐崎へ到達します。
1日がかりです。
一方、ここから百万遍までは、歩いて5分くらい。


裏側には、宝永6年の文字が読み取れます。
309年前、江戸時代の中期、
電車も、車も、自転車も、無い時代。
どこへ行くのも、歩く、
歩くことが全ての基本だった時代です。

そして、宝永は大変な時代でした。
日本列島の各地で地震や噴火が相次ぎ、
ついに、宝永4年に、歴史上日本最大級と推定されている宝永地震(南海トラフ・M8.4~8.7)が起き、
その49日後には富士山の噴火が起きています。
富士山の宝永の噴火では、関東一帯に降り注いだ火山灰で、
農作物は甚大な被害を受けました。
河川には大小の天然のダムができ、
雨が降ると決壊し、
多くの水害が起こったそうです。
富士山はその時から噴火していません。

宝永地震(南海トラフ)では、
津波で多くの町や村が消え、
何万人もの人が亡くなったそうです。
また京都では宝永5年に大火災があり、
1万人以上の人が無くなり、
町の中心部の広大な面積(今出川~錦まで)を焼失したそうです。

この道標はそんなすさまじい時代に建てられたのです。
人はどんな目にあっても、生きようとする、歩いていく…
この道標は、それを黙って見てきたんだなと思いました。

家に帰って写真を見ていたら、
道標のそばの地面にこんなものが

知りませんでした。
大切にしたい史跡ですが、
今にも崩れそうです。









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今日のお地蔵さん

2018-08-11 | お地蔵さん
マンションやビルにも、
お地蔵さんの場所があり、
建物に上手く組み込まれています。
あまりにぴったりと収まっているので、
気が付かずに通り過ぎることも多いお地蔵さんたちです。


下は、開放的でモダンな感じのお地蔵さん。
もうすぐ地蔵盆、
両脇の砥部焼の壺に花が生けられ、
野菜やお餅も供えられることでしょう。
近所の子供たちも集まってくることでしょう。

お地蔵さんたちは
子どもたちの賑やかな声が聞こえてくるのを、
いつもいつも、待っている!
という感じがします。

お地蔵さんに託された、
親や地域の人たちの思いが、
継承されることを願っています…








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花の中に花

2018-08-09 | 自然
赤や紫の花がいつまでも色あせないので千日紅(センニチコウ)、
暑さにも負けずに庭の真ん中で咲いています。
切り花にしても長持ち。

花だと思っているのは、苞(蕾を包む葉)で、
花はその中に隠れるように咲いています。
虫メガネサイズのとても小さい花。
小さくても蕊がちゃんとあります。


ツクツクホウシが鳴いていました。
今年は季節が早く進んでいるような気がします。

翁長知事が亡くなりました。
寂しくて、悲しくて、くやしいです。
ご冥福をお祈りいたします。

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