マリヤンカ mariyanka

日常のつれづれ、身の回りの自然や風景写真。音楽や映画や読書日記。手づくり作品の展示など。

近江八幡へ

2013-12-28 | 自然
昨日は滋賀県の近江八幡へ出かけました。
前から行きたかった、小さな美術館「ボーダレス・アートミュージアムNO-MA」にやっと行けました。
到着すると冷たい風がびゅんびゅん吹いていました。
「NO-MA」は昭和初期の古い民家を改装して作った素敵なミュージアムで、
細かなところまで気配りが見える見事な建物でした。
2階の一部屋には座卓と座布団が用意されていて
本棚にならんだアールブリュットの画集などをゆっくり眺めることができます。

開催中の展示は、滋賀県内の各福祉施設が合同で企画展示をしているものです。
「ing...障害のある人の進行形」と題されています。
今ではアールブリットもメジャーな存在となりました。
サバン症候群の人たちの驚異的な作品がテレビで紹介されたりして、
いろいろな形で私たちも眼にすることができるようになりました。
自分が気に入った作品を楽しめばいいのだと思いますが、
映画を見たり、実物をゆっくり見ていると、
精神の深淵、人の心の複雑さ、微妙なバランスなどなど、
いろいろなことを思う気持ちが心をよぎって時にはドキドキしてしまいます。

あたりが暗くなりかけた頃、雪がぱらつき始め、慌てて帰ってきました。
京都に入ると雪は時雨れになって、
風も無く空気の冷たさも違う感じがします。
すぐ近くなのに随分違うもんだと思いました。

でも、今朝起きると、庭に、顔の形みたいな氷が張っていました。






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ムシ

2013-12-26 | book
「ムシ」と聞くと、様々な昆虫を思い浮かべる人もちろんあると思うのですが、
どちらかというと、「ムシ」は嫌われもの、あるいは取るに足りないちっぽけなもの
というマイナーなイメージが先行しているように思います。
蝶は幼虫の時にはアオムシと呼ばれますが、
成虫になれば蝶はチョウムシとは呼ばれません。
成虫でも名前にムシつくものはどちらかというと地味め。

弱虫、泣き虫、おじゃまむし、点取り虫、虫がいい話だ、虫の居所が悪いとか、虫が好かない、
ムシの知らせ、とか、さらにはあの子に悪い虫がついた、なんていうのもあります。
日本にはムシ文化がありそうです。


虫は刺す、血を吸う、噛む、病原菌を運ぶ、農作物を食い荒らす、
など人にとって都合の悪いことばかりが強調されていますが、
虫は有機物を分解し、花粉を運んでいます。
虫がいなければ世界は成り立たないのです。
また、虫を呼ぶために花はどんどん美しくなって、甘い味、すっぱい味を作り、
様々な香りを作ってきた事を思うと、ムシ様様です。


本屋さんにはマニアックなムシの本がたくさん並んでいます。
子どもの本のコーナーにもたくさん並んでいますが、
美しい虫、かくれんぼのうまい虫、面白い顔の虫、などを集めたモノが多く
ムシを身近に感じることができる本は少ないようです。

この本で、著者は、熱帯のジャングルとか、海の底とか、極寒の地とか、
そんな特別のところにいる虫じゃなくて、
その辺に居る、ちっぽけな、見なれたムシが実はすごい ! ことを、
最近の研究報告も交えて書いています。

著者の虫とのふれあいの体験も愉快で、1頁読めば次の頁をめくりたくなります。
「ムシ」はちょっと苦手と言う人にもお勧めです。


 サイエンス・アイ 新書
『身近なムシのびっくり新常識100』
(いもむしが日本を救う?めったに見つからないカブトムシ)
 森 昭彦 著   2008年  ソフトバンク クリエイティブ(株) 

と、
ここまで書いてきたところで、
ネットのニュースを見て驚きました。


その内容は
『東大などの研究チームが25日、東大駒場キャンパス(東京都目黒区)でカメムシを114種見つけ、
うち1種を新種と確認したと発表した。
 チームによると、国内で知られているカメムシの種は1400程度。新種もたびたび見つかっているが、
都市部での発見は珍しい。この種が属するグループと発見場所を合わせ、学名を「セヤヌス・コマバヌス」と命名した。石川忠・東大特任研究員は「緑が保たれていればカメムシなど多くの昆虫が生活できる。そういう場所を保全しなければいけない」と話している。』

給料もらってこんなことやってこんな結論を出すなんて、

「福島へ行って、野山を歩き回って、公園の、校庭の草むらの虫を調べてきて!」
と言いたい。
(もしかしてそんなことをしている教授もいるかもしれないけど)
福島の子供たちは野原を走り回って虫を追いかけることもできない。
校庭の隅で虫と遊ぶこともできない。
その現実を、東大の自分たちの持つ権威が何をもたらしたか、もっと自覚するべきだと思う
自分たちの責任を自覚すべきだと思う。

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クリスマス

2013-12-24 | 手づくり
子どもたちには今日は特別の日、
クリスマスの思い出は、まるで小さな木の実のようです。
大きくなって小さな頃のクリスマスを忘れてしまっても、
芽吹く力を秘めたまま心の底にいる、そんな気がします。
私は信仰はないけれど、今も、クリスマスの料理を作り
プレゼントを用意します。
今日は朝10時になったらさっそく出町に出かけて丸鶏を買ってきました。
レバーも買って来たので、今年はレバーライスを作って鶏の中に詰めて焼くつもりです。
娘はケーキを作り始めました。
残念ながら今晩も家族全員揃って夕食とはいきませんが。

写真は随分前に作った卵の殻のろうそくです。
包装紙を模様に沿って切って、卵の殻に貼って、
ニスを掛けただけですが、
火をともすと揺れる炎が模様をゆらして、
とても綺麗で気に入っています。
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ミカン

2013-12-21 | グルメ
三重の田舎の庭には何本ものかんきつ類の木があります。
温州ミカンがほぼ終って、
文旦?が大きくなってふれるとポトンと落ちる位熟してきました、
文旦(ブンタン)は並はずれて大きいミカンです。色合いも形も立派!
オブジェになりそうです。
ネットで調べてみたら、文旦の仲間の、ジャンボ柚子というらしい!
しし柚子、とも呼ぶらしいです。
お風呂に入れたら迫力ありそうです。
実は僅かなので、主に皮と綿の部分を砂糖漬けやジャムにして食べるもののようです。

夏ミカンもハッサクもまだすっぱいけれどしっかり大きくなってきました。
金柑は黄色くなるまでにもう少しかかりそうです。

一番左のがナツミカン、次のがハッサク、大きいのがジャンボユズ、そして2種の温州ミカン。
葉のついてない方のが早稲(ワセ)で、葉の付いているのより味が濃くておいしい!

セールで砂糖をたくさん買ってこなくちゃ、
じつは、ジャムを作り掛けてから、砂糖が足りない!と慌てて買いに行くことがちょくちょくあるのです。
グラニュー糖を使ったり白砂糖を使ったり三温糖を使ったり決めてないのですが、
僅かな加減で随分仕上がりが違うのがジャム作りの楽しいところでもあります。
完全無農薬なので安心して作れるのが嬉しいです。
コメント (1)
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午(馬)歳

2013-12-18 | Weblog
午をウマと読むというのがいつまで経っても慣れません。

いつものように年賀状のために版画を作り始めました。
最近は消しゴムを使います。
版画用の大判の消しゴムを100円ショップでも手に入れられるようになったのでとても便利です。
一年に一度彫刻刀を持ってあれこれ図案を考えて彫るのが楽しいので、
僅かな枚数ですが必ず年賀状を作ります。

家の中の馬を集めてみました。
絵本や置物では「ウマ」より「ロバ」の方が多いのに気づきました。
古い「岩波写真文庫48・馬(1951年)」は素晴らしい写真集です。
馬が日本の各地で家族の一員として生まれて、働いて、暮らしていた時代の写真がたくさんあります。
人の暮らしも変わったけれど、馬の暮らしもすっかり変ったんだ、
と、なんかじーんとしてしまいました。



四国、高松の張り子、

馬の絵馬

グリム童話にも馬がたくさん登場します。

木彫りの馬の置物

ドンキホーテも馬に乗っています。
スペイン製、マグネット付。鉄製
サンチョパンサはロバに乗っています。
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かしら芋

2013-12-15 | グルメ
京都ではお正月のお雑煮にでっかい「かしら芋(親芋)」を入れます。
とくに男の子は「かしら(頭)」になるように、ということで入れるのです。

お雑煮も、おせちの食材も全部そんな験担ぎやダジャレで選ばれている、
ということを知った時は少々驚き呆れましたが、
世間は何でもそんなもの、と思うようになり、
同時にそんなダジャレに託した、昔の人の健康や平安を祈る気持ちの深さも思うようになりました。
野菜や料理につけられた名には魂がこもっているような、
そんなこともあるような気がしてきます。
だから今年も「おせち」は作る予定です。

白味噌のお雑煮の、一番上にのっかった大きな丸い「頭芋」を食べないことには下のお餅にありつけない!
父が子供の時、その芋を食べきるのはかなり苦しかったようで何度もその話を聞かされました。。
私が子どもの時はもう「かしら芋」は食べやすく切ってありました。

写真の芋は、夫が収穫してきた赤芽芋(セレベス)の親芋、子芋、孫芋です。
いくらなんでもこの大きさではお椀(大きめのお椀ですが)の中に入りません。
土の中の居心地がよほど良かったのでしょう。
特大に育ちました。
普通の里芋サイズに切って、田楽や煮ものや汁ものにして食べています。
大がらでも、きめが細かくて、粘りもあって、味も上々!
お雑煮にもぴったりです。
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紅葉ウオッチング・3(糺の森)

2013-12-12 | 自然
下鴨神社がある糺の森(ただすのもり)は父の思い出の森です。
父は若い頃に、約5年間の長い病院生活を送りました。
病床で「空想京都案内」を書いていました。
父の故郷の京都のその思いの原点は糺の森だったのではないかと思います。

11月の終わり頃にはムクノキやエノキやケヤキやアキニレなどの楡科の木々が紅葉して、
風もないのにぱらぱらととぎれなく散り
緑の森は、刻々変化してやがて葉を落とし、明るい森になります。
そしてムクノキやエノキの枝先が冬空に黒い細密画を描くのです。

上の写真の中央の石の橋は人がすれ違うのも難しいような小さな橋ですが、
森の向こうとこちらをつなぐ大切な橋で、
森のこちらにある小学校、向うにある中学校に通う子供たちも毎日通ります。
私もしょっちゅう利用する橋です。

子供の頃、うっそうとした林の中ですごいキノコに驚いたり、虫を追いかけたり、
朽木に足を突っ込んだり、蔓に絡まってこけたりしながら、
探検家になった気分で走り回りました。秘密の基地などいくつでも作れました。
下の写真の中央部少しへこんだところ、父が子どもの頃は池だったそうです。
アカハラ(イモリ)がいっぱいいたそうです。
鴨川の改修後、地下水が下がり、池が枯れました。
その後はもっぱら映画撮影のポイントで、ずっと今も重宝されているようです。

その森に今では柵が張り巡らされ、隅々まで公園のように管理されて、
子どもたちが自由に遊び回れる空間は殆どありません。
下鴨神社の無粋な人工物もどんどん森の方まで侵入して来て、
次々人工的な手が加えられて、年々森の自然が矮小化されていくのが残念でなりません。

森の南端にある河合神社も下鴨神社に負けず、
柵を張り巡らし、立派な門を作って、立て札をいっぱい立てて、
ピカピカになってきて随分雰囲気が変わりました。

中央の道路は御陰通り、右は駐車場、左が糺の森です。

この道を土煙を立てて何台も観光バスが走ります。
バスの停まっている場所にはアオバズクが営巣している大きな木があります。
2か所も駐車場があるのに森の中にも観光バスを停めていいことになっています。
その横にはボール遊びをするな、とか、自転車を乗り入れるなとか書いた立て札が立っています。
腹が立ってしょうがありません。



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紅葉ウオッチング 2(御所)

2013-12-11 | 自然
京都御所は街の中の平らな森、

「紅葉ウオッチング1」は人工的な自然です。
御所の中の林や森も自然だけれど、
やっぱり人工的に作られた林です。
が、他のところではめったに見られない位、木々が大きい。
樹木の種類など厳選されていて?どっちをを向いてもお見事。

観光客もいるけど、昼時には近くのビルからビジネスマンやOLがお弁当を持ってやって来ます。
学生たちや子連れもちらほら、でも広いので直ぐに人の姿は見えなくなるのです。
大きな樹が思い切り手を広げて立っています。


殆ど落葉したイチョウの木の下が明るい。
木の下に誰かいるみたい。しゃがんで何をしているのかな?
近付いてみれば、幾重にも落ち葉が積もっています。

白っぽい幹の、この木は何の木でしょう?、
黒い木に絡みついて、なんだかなまめかしい。

頭にも肩にも落ち葉が。

かさこそ音がするのは、小鳥が落ち葉をかき分けている音でした。

上を見ても横を見ても下を見ても美しい!
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紅葉ウオッチング 1

2013-12-10 | 自然
自動車が走り回る道路脇の街路樹、僅かな隙間に植えられた木々、
あるのとないのと、町の雰囲気はまるで違います。
京都は大きな通りごとに違う種類の街路樹が植えられています。
周りとの調和を考えつつ、
紅葉の見事な木々、花が美しい木々、
実が楽しい木々などそれぞれ季節の変化を感じ取れる樹木が選ばれています。
また大きな交差点には特徴的な樹木が植えられています。
このような植栽を計画し実行した人に感謝します。

ケヤキはもう殆ど落葉しました。

この辺りはイチョウ並木、側帯はニシキギとサザンカ、
サザンカの濃いピンクとニシキギの赤い葉、そこに黄色いイチョウの葉が降り積もってまさに錦。

交通量の多いこの交差点にはフウの木。

この交差点にはサンシュウの木、赤い実が可愛い。
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ツワブキ(石蕗・艶蕗)

2013-12-08 | 自然
名前の通りつやつやした濃い緑の葉、その葉の間からすくっと伸びた茎の先端に黄色の花が鮮やかです。
樹の下の影になっている所や、山沿いの川のふちなどで見かけるように感じていたので、
てっきり日陰が好きな花だと思っていました。

ところが先日水俣(熊本県)で海岸沿いの斜面に群れ咲いてるのを見ました。
本当は全然日陰が好きな花ではなかったのです。
ツワブキは南東北から沖縄まで広く分布しているそうです。

各地での呼び名が楽しい。
沖縄では「ちいぱっぱ」と呼ぶそうで、この呼び名で呼ぶと、ツワブキのイメージががらりと変わります。
東伊豆町では「いそぶき」と呼ばれ町の花になっているそうです。
他にも、「おばこ」「いしぶき」「いわぶき」「つわ」などと呼ばれ、
津和野は「つわ」の多い所、から来ている名らしいです。
古くから薬草として知られ、また佃煮(きゃら蕗)にして食べられてきた植物なのだそうです。

上と下の写真はこの間、水俣(熊本)で見たツワブキです。

我家の庭にも一群れのツワブキがあります。
細長いツワブキを細長い壺に挿してみました。
写真は切ってから2週間位経ち少々色あせましたが、まだしゃんとしています。

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