普段気にしていなかったのですが、
箪笥に入っている着物の量が半端ない!
母の着物、母の母の着物、
父の母の着物、叔母の着物…
写真は祖母の着ていた着物です。

何と大胆な!
羽織が対になっているのですが、
柄合わせがすごい。
裏地の色合わせも大胆。

私が生まれたときにはもう亡くなっていて(享年40歳)、
会うことはかないませんでした。
背の高い女性だったそうですが、
上の着物に、下の写真の羽織を着たらどんな感じだったのでしょう、
想像も出来ません。
当時は、銘仙などの柄も色も変化に富んでいて、
今見ても驚くほどモダンなデザインに溢れています。
そこに、洋装のモボ、モガも混ざって、
髪のスタイルもいろいろ、
ファッション界はずいぶん楽しそうです。
戦争になるまでは…
10年位前に随分処分して、
その後もバザーに出したり、
友達に譲ったりしているのですが、
全然減っている感じがしない。
そこで、以前、娘の着付けをしてもらったアンティークの着物屋さんへも持っていきました。
もし、また誰かに手を通してもらうようなことがあったら、
着物も喜ぶと思います。
かつて、一枚作るのも一大決心だっただろうこれらの着物、
ポイと捨てるわけにはいきません。
そして実は私は着物が大好きです。
しかし・・・
娘の頃に数回着たきりで、
長い間着ていません。
もはや着方も分かりません。
着たい、着たい、と思いながら時が過ぎてしまいました。
草木染の手織りの着物もあります。
山繭の着物もあります。
これらは「我が家の重要文化財」として置いておくしかない、と思っています。
けれど、銘仙や木綿の絣の着物なら…

写真は絣などの普段着です。
いつか着たい!
そのためには帯や帯紐、襦袢や半襟や下駄も捨てるわけにはいきません。
楽しみでもあるのですがそれが大変。
だけどやっぱりいつか着たい・・
虫よけを入れて、
たとう紙に包んで整理しながら、
いつかきっと、と心に誓っています。

羽織の丈は時代によって長くなったり短くなったリしていますが
こんな太い帯締めが流行ることはもう無いでしょう。
まさにアンティークの帯締めです。