マリヤンカ mariyanka

日常のつれづれ、身の回りの自然や風景写真。音楽や映画や読書日記。手づくり作品の展示など。

鹿の食害

2016-03-31 | 自然
氷河時代の生態系を今も維持している稀有な池、深泥池は
池と池の動植物全てが、天然記念物に指定されています。
鹿がやってくるようになって数年たち、
今年は池畔のミツガシワが全滅状態です。
白いミツガシワの花が、池の周りを埋めつくすはずの今の時期、
泥が露出して蹄の痕と鹿の糞が散らばっているばかり。
鹿の猛威に唖然とします。

上の写真は去年の4月の終り頃、
(ミツガシワの花期が終った頃に撮影したもの)




1,2,3、は今年3月の池端の様子、去年撮った最初の写真と同じ場所です、
(1の写真はブログ「深泥池の美」より)

山側も笹などの下草が食べ尽くされ、
木々は傷付けられ、芽吹きも無く、
こんな状態の林は初めて見ました。

上の写真は鹿が角で引っ掻いたと思われる跡

皮を剥いて食べたと思われる跡

鹿の噛み跡か、

またカシノナガキクイムシのために、
大木が次々と枯れて倒れ、
池の周りの森は荒れ果てています。
鹿の嫌うコシダと毒を持つアセビやナンキンハゼだけが広がりつつあります。
鹿は浮島の中まで入りこんでいます。
栄養を吸い揚げる木々や草が無くなると
池の富栄養化も心配です。
人もけっこう行き来する市街地(住宅地)に接したこの場所で、
鹿がどうしてこんなにも増えたのか、
なぜこんなにも傍若無人に振るまえるのか、
様々な複合した要因が考えられますが…
一体どうすればいいのでしょう。





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街中のオアシス? ジャングル?

2016-03-30 | Weblog

京都のかつて平安京の中心辺り、
今も住宅の密集する街の中に、
驚くべき空間があります。
約1000㎡の林の中に、
築100年の小さな洋館が建っていて、
15年位前からそこを「遊空間.U」と名付けて開放しているのです。
現オ-ナ-の祖父が外国の写真を見て大工さんと一緒に建てたそうです。
トイレやキッチンは後に建てた別棟にあります。

(窓から玄関先を見ているのは、ちょっと個性的な木彫りのお人形でした。)

庭は荒れて、
建物も一部を除いてほとんどが朽ちていくままのようです。
(十数年前の我が家の庭と離れを思い出しました…)
特に奥の和風の小さな1棟は巨大な2本の樟の木にダメ-ジを受けているようでした。

研究会、イベント、展覧会、ワ-クショップ
来た人のそれぞれの思いで利用してほしい、そうです。
でも、音を出すのはダメなのだそうです。
「もう直ぐして蚊が出てくると庭に入ることも無くなり、ジャングルになるよ、」
と、煙草の煙とともに、庭を見ている私たちの前に
静かに現れたオ-ナ-は楽しそうに話しておられました。
大きなマンションでもホテルでもなんでも建てられそうなこの場所を、
こんな風に自由に開放して、ノンビリ眺めて居られる様子は
この世離れして、仙人のようでした。

お寺や、手入れされた庭園とは全く違うこの空間に魅せられます。



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アケビになってしまったミモザ

2016-03-26 | 自然
毎年今頃の時期、黄色い花を、満開に咲かせて、
春の到来を知らせてくれたミモザ(フサアカシア)が、
完全に枯れてしまいました。
2年前に雪がたくさん降った時、雪の重みで倒れ、
なんとか支えたり、紐で支えたりして元のように真っ直ぐにはしたものの、
段々元気が無くなりとうとう枯れてしまいました。
すると絡みついていたアケビが俄然元気になりました。
まるでアケビの木のようです。(緑の葉は全部アケビの葉)

今たくさん蕾を付けています。
このやわらかなピンク色にはアケビの実のあの微妙な色合いが混ざっています。

今までも少しは花も咲いたのですが、
実を付けたことがありません。
今年は期待できるかな。
今までよりは大きな籠も作れそうです。

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小鳥

2016-03-23 | 自然
自転車で走っていると、
どこからか、小鳥の可愛いさえずりが聞こえて来ます。
声のする方を見ても、鳥の姿を見つけるのはなかなか難しいものです。

センダンの木にもわずかに残った実をついばんでいる小鳥たちがいました。
自転車を止めて、写真を撮ろうとすると、
なぜかさっと飛び立っていなくなるのです。
3種類くらいの小鳥が10羽くらいは居たのですが、
撮ることはできたのは小さなシルエットが2つだけ。


庭にもいろんな鳥がやってきます。
写真はムクドリ、たぶん。
ムクドリやヒヨドリはハトよりは小さいけれど小鳥とは言わなさそう。
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ひいひい爺さん、ひいひい婆さん!

2016-03-19 | Weblog
叔父(母の弟)が「家族の古い写真を集めてアルバムを作ったんだ。」
と言って一冊のアルバムを見せてくれました。
登場人物は母の兄弟や、
母の両親、叔父や叔母、従兄弟たち、
そして母の祖父たち(文久3生、文久1生)。私にとっては「ひい爺さん」
なんと母の曽祖父、1837年(天保8生)らの写真もあります。
「ひいひい爺さん」たちです。
私の子どもたちから見れば、「ひいひいひい爺さん」です。すごいなぁ。

私には父と母がいて、その両親に父と母がいて、
その親がいて、と数えると祖先の数はどんどん増えます。
でも、本当は逆、なわけで、もしかしたら、バスで偶然隣に座った人の先祖の誰かと、
私の先祖の誰かは同一人物だった、ということだってありえないことではありません。
ぐぅ~んと遡れば間違いなくそうなのですから。


今私が住んでいるあたりが
なんにもない「林」だった時代(大正の終り頃)の写真も数枚あります。
ムクノキ(椋)やケヤキ(欅)が多かったそうです。
今では道路が縦横に走り、住宅がぎっしり立ち並んでいます。
祖父たちはこの林の中に家を立て、母の兄弟はそこで育ちました。
写真は雪の日だったのでしょうか。

アルバムをめくりながら、
すごく大変そうな日本髪がだんだん簡単な結い形に変わっていっているな、
なんて思ったり、
私の顔はこの人に似ているなんて思ったり、
歩き始めた頃の母の写真を可愛いな、
とか思いながら見ていたら、
なんとアインシュタインの写真が!
左は知恩院だそうです。
調べて見たらアインシュタインは1922年(大正11年)11月に京都に来ています。
西田幾太郎らの招待だったそうです。
23年後、アインシュタインの発見した理論を基に原爆が作られ、
ヒロシマ、ナガサキに投下され、
町は焼け野原と化し、無辜の人々が大勢殺されたことなど、
当人はもちろん、誰も想像すらできなかったにちがいありません。

このアルバムに登場する人のほとんどがもう、
宇宙のチリになりました。
だから、どういう事情で、誰がこの写真を撮ったのかもう何も分かりません。
でも、宇宙のチリになる前の、
人間だった頃の束の間が、このように記録に残る、
それも、短い間のことではありますが、
それでも写真は、人、一人の人生より長生きです。



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春の魔法

2016-03-17 | 自然
春風が吹くと、
枯れているとしか思えない枝から、
柔らかい新芽が顔をだす。



中には驚くほど赤い鮮やかな新芽もある。

なんて不思議なんだろう。
どんな木も草も、生きていれば新しい芽を伸ばす。

私は死ぬまでに、あと何回春を迎えるのだろう。
肩と腕の痛みがいつまでたってもとれなくて、ちょっとだけ弱気になってるかも。
これから新天地でお百姓の見習いをしようというのに…
早く治れ!

とにも、かくにも、
春の到来を喜ぼう。

そして来年は新しい土地で、
畑や裏山で、
春をいっぱい見つけるぞ!
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存在感のあるデザイン

2016-03-14 | Weblog
我家では夏になると蚊取り線香に火を付けるために活躍するマッチ、
100均やホ-ムセンタなどで購入します。(写真の左側の3個)
小さいけれど、箱のラベルの独自のデザインはむかしのまんま。
喫茶店の広告マッチは絶滅寸前ですが、
この燐寸(マッチ・match)は健在です。

かつては日本の大切な輸出商品でもあったそうです。
各地の工場で独自のデザインのものがたくさん作られていたそうです。
小さいけれどオリジナリティ溢れるデザインが、今でも存在感を放っています。
これらの燐寸マッチのデザインの独自性はどこからきているのかな。


一番右端のはスペインのお土産、
寄木の箱、マッチを擦る側面もちょっと違う。
マッチの頭も茶色でおしゃれ。


これはペルーのマッチ。
リャマが可愛い。
フリマで購入。


ゾウの絵のはチェンマイ(タイ)製。
これもフリマで購入。

昔のマッチは掏るとツ-ンと強烈に刺激的な匂いがしました。
今は成分が変わったそうですが、おそらく製造工場では健康被害も多くあっただろうと思います。

今でも世界で、マッチの製造は女性労働・児童労働の比重が高く、
主に箱作りや、箱に軸を並べたりする仕事をしているそうです。

マッチを擦る時のシュッツという音、
一瞬燃え上がる赤い炎、
炎の匂い、

マッチの火にはどきどきするような、
危険で懐かしい魅力があります。





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家の中の蜘蛛

2016-03-09 | 自然
洗面所の壁の上の方に黒っぽい染みかな、と思っていたのだけれど、
ある時見上げたら、位置が少し違っている。
染みではなくて、蜘蛛だったんだ。

娘は蜘蛛だと気付いていたらしいけれど、
死んでいるのかなと思っていたそうだ。

その時から時々気を付けて見ている。
その度にほんの僅か位置が変わっている。
この蜘蛛は『だるまさんがころんだ』をしているのかもしれない。
じっとしばらく見ていると、足がごにょごにょ動いた。

カメラで撮って拡大してみると、
ハエトリグモっぽい、
でもわからない、この場所でハエを見かけることはないし、
何を食べてどうやって生きているのだろうか。

人が下でヘアドライヤーをかけていても、
洗濯をしていても、我関せず。
蜘蛛の小さな眼に、
人はどのように見えているのだろう。

眼は8個あるはずだけど、
この写真では2個しか見えない、
離れた眼がかわいい。
写真に撮って見たら、この蜘蛛は全身毛でおおわれていることが
初めてわかった。

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啓蟄

2016-03-06 | 自然
今朝、外に出たら、身体を包む空気が一気に「春」になっていました。
急に土が柔らかになって、
春の香りを放ち始めています。

目の前を小さな緑の虫が横切って、
葉に留まりました。
ツマグロオオヨコバイです。
小さいけれど、蝉にそっくりな形です。
ツマグロの名のとおり、
黒い翅の先の模様と、
頭部の水玉模様が印象的。
吸汁しているように見えます。
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ポンデローザ!

2016-03-01 | グルメ
大きな柑橘類のシ-ズンです。
寒い冬に、濃い緑の葉を茂らせ、
黄金色の大きな実をつけ、
光を浴びて揺れる様子に、
自然界の豊かさを実感します。

ポンデローザと名付けられた大きなレモンを貰いました。
普通のレモン(我家の庭で出来たもので大きめです)と比べると!

こんなレモンティはいかが!

ポンデローザは園芸品種で、
レモンピ-ルやレモンジャム用にずいぶん昔から栽培されてきたそうです。

娘はレモンチェッロ(イタリアのレモンのリキュ-ル)を作りたい、といっていますが、
レモンジャムを作りました。
いちばん大きくて一番黄色いのを選び、
皮をスライスしたら、
たった1個でこの量、

3度茹でこぼして、更にしばらく水に晒して、
グラニュ-糖を3度に分けて加えながら煮詰めました。
(圧力なべを使用しました)
1個のレモンで3瓶できました。

普通のレモンよりマイルドでとても食べ易い美味しいジャムができました。
この素晴らしい透明感!


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