観察会の講師は、自宅に石の博物館を作られた高田雅介さんでした。
もうすぐ新館がオープンします。一昨日はそちらの方は、間に合いませんでしたが、
旧来の小さな石の博物館で興味深い石をたくさん見ることができました。
「高田クリスタル・ミュージアム」
特に結晶については、模型などを使った、
詳しい展示があり、わかりやすい解説が書いてあります。
興味のある人はぜひ訪ねて見て下さい。
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何億年という歴史が、
小さな石に詰まっています。
海底火山が噴き出したマグマが冷えて固まり、
また熱せられたり圧力をかけられたり、
溶けたり、砕けてまた固まったり、
まさにその名の通り「時空」が結晶している姿を見るのは
ワクワクします。
中でも色も形も性質も変化に富んでいる金属を取り込んでいる石、
鉱石に魅力を感じます。
ジブリのアニメ「ラピュタ」で主人公二人が逃げ込んだ坑道の
壁や天井に青く光る石(飛行石)があるシーンがありました。
その様子はタングステンの坑道にそっくりなのだそうです。
タングステン(灰重石)は岩国などの鉱山で採っていましたが、
今は閉山したそうです。
タングステンは最も重くて硬い希少金属で、
フィラメントや高級な切削用工具など用途が広く、
また、劣化ウランなどと同様に、
銃弾や戦車など軍需にも多く用いられているそうです。
残念ながら「飛行」しそうもありません…
その灰重石(タングステンの鉱石)も見ることができました。
前列、真ん中の青く光っているが灰重石です。