マリヤンカ mariyanka

日常のつれづれ、身の回りの自然や風景写真。音楽や映画や読書日記。手づくり作品の展示など。

阿蘇山の思い出

2014-11-30 | Weblog
高校(京都)の修学旅行は、
九州でした。
早朝フェリーで別府に着いて、
高崎山と地獄めぐり、
長崎に行って原爆資料館や出島を回り、
有田に行って有田焼の窯元を見て、
(その時買った一枚のお皿は今も大事に使っています。)
またバスに乗って雲仙に。
雲仙の高原のホテルで1泊、
雲仙でも地獄めぐりをしました。
そこまで、偶然にも中学(当時は広島に住んでいた)の修学旅行と同じルートでした。
次の日は阿蘇山へ行き、
熊本城の傍の旅館に泊りました。
後は覚えていません。

阿蘇で火口を覗き込みました。
ガイドさんが「自殺しようとしても、途中で引っ掛かるので
自殺できない。そして助けを求めてくる…」というような話をしていました。
阿蘇山はあまりに広くて大きくて、形が描けません。
どこにも三角形の山の形はなくて、外輪山とかカルデラとか教わってもよくわかりませんでした。
でも忘れがたい印象が残りました。
また、芝がまばらに生え、ごつごつとした地面は腰を下して休める感じじゃないのですが、
もう少し向こうに所々芝が青々と茂っているのが見えるので、
行ってみるとそこも同じ、
顔を上げると、もう少し向こうに行けば腰を下ろせそうなところが見えます。
というわけで歩きまわり「隣の芝生は青い」はこのことかと実感しました。

今阿蘇山の噴火活動が盛んになっているそうです。
日本列島は火山列島と言いますが、
中でも九州は凄いと思います。

人類はアフリカの大地溝帯火山地帯に誕生したという仮説があります。
大地溝帯から多くの初期人類の化石が発掘されています。
日本でも天孫降臨の地とされる高千穂は火山群の中です。
火山は火と熱と豊かな清水をもたらし、
ジャングルをサバンナに(森林を草原に)変え、
地中の有用な金属を露出させ
ミネラル豊富な湯を溢れさせ、
だから危険でも火を吹く山の傍にヒトは住んできた、、、らしいです。
文明も宗教も火山の近くで発生したのかもしれません。
山も地面も生きている、
そのことを身体で感じていたから山の神様、火の神様、水の神様
石の神様を生みだしてあがめ、発展させて来たのだと思います。


そこに原発を作るなんてサイテーのアホです。
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紅葉

2014-11-27 | 自然
京都の私が済んでいる辺りは、
まさに、今、紅葉の真っ盛りです。
鴨川にかかる橋から望む山々の紅葉も急に進みました。

近くの寺(相国寺)の境内には松が多いのですが、
松の緑の中に赤や黄色のまるでライトがともったようにモミジが鮮やかに色付いています。
立派な法堂をはじめ、たくさんの塔頭が並ぶ大きな禅寺ですが観光客の姿はなく、
たまたま通りかかった人だけが、
ウヮ、綺麗!と思わず歓声を上げて通り抜けています。
私も思わず自転車を降りて何枚か写真を撮って通り抜けて行きました。



塔頭にはそれぞれ趣向を凝らした建物と庭があり今は特に美しいに違いありませんが
一部を除いて見ることはできません。
相国寺は足利義満が創建して以来何度も焼失したにもかかわらず、
そのたびごとに再建されてきました。すごいというか不思議というか、
全国に100余の末寺を従える総本山の力はすごいもんです。

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映画は自由をめざす

2014-11-22 | 映画
『自由と壁とヒップホップ』
  ジャッキー・リーム・サローム監督

新聞を見ていたら、ずっと見たいと思っていた映画のお知らせを見つけました。
主催は「ヒューライツ大阪(アジア太平洋人権情報センター)」で
上映場所は大阪の十三(じゅうそう)のミニシアター「第七藝術劇場」。
ヒューライツ設立二〇周年記念事業として一週間人権に関する映画が連続上映されます。
第一日目が『自由と壁とヒップホップ』です。
十三も前から行ってみたかった場所なので、チャンスとばかり行ってきました。
『自由と壁とヒップホップ』は
パレスチナ人のラップミュージシャンのドキュメンタリーです。
イスラエル領内のパレスチナ人は差別され、テロリストか、さもなくばゴミの様に見られ、
家を奪われ土地を奪われ、あらゆる自由を奪われ、日常的に暴力に晒されています。
でも、彼らはその暴力に対して暴力ではなく音楽の力を信じて国境や人種や性の壁を乗り越えようとしています。
貧困の中で長く続く占領と差別に打ちのめされ希望を失ないかけている人にラップで夢を語りかけます。
商業化されたヒップホップとはまるで違う音楽です。
不思議なアラブの言葉と(日本語に翻訳された歌詞はくっきり読みやすく画面に表示されます)
どこか哀愁のある音がずんずん心に響いて来て、泣きたくなりました。
素晴らしい映画でした。
会場の「第七藝術劇場」もいい雰囲気の劇場でした。
世界各地の話題作やマイナーな映画やB級の映画や様々な映画をとりあげて上映しています。

緑のドアはエレベーター、「第七藝術劇場」は6階でした。

「第七藝術劇場」は十三駅から徒歩五分位、
短い距離ですが十三はとても大阪っぽい(と私が思っている)町でした。
道が直角に交わっていなくて、三差路、五差路、六差路とかになっていて、
うっかり違う道を歩くと遥か遠くへ行ってしまいそうで愉快です。
生活路と歓楽街が入り乱れているところも大阪らしい。
アーケードにシャッターが降りているところは無くて、
コロッケなどのお惣菜や日用品を売る店も賑わっています。
写真は十三の古めかしい構えの粟おこしやさん。

母が30年位前に十三の小さな店で豚まんを何度か買ったら
とても美味しかった、と言っていたので探してみたら有りました。
酒まんじゅう屋さんの前も素通りできません。
今夜は母と2人、夕食にプラスして豚まんと酒まんじゅうも食べたのでお腹がはちきれそうです。
粟おこしまでたどり着けませんでした。

ご馳走さま、美味しかった。







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お稲荷さん

2014-11-18 | 
全国のお稲荷さんの総本山、
京都伏見の「お稲荷さん」へ久々に行ってきました。
ウズラやスズメを焼く煙が鼻の先をふわふわ漂う参道を大勢の参拝客(観光客)に混ざってしばらく歩くと
すぐに有名な鳥居のトンネルの入口にさしかかります。
稲荷山は2百数十メートルという低い山ですが、
うねうねと鳥居のトンネルが上ったり下りたり、右へ左へ曲がりながら、
3筋に分かれたりまた一緒になったりして頂上まで続きます。
段々人は減って行きます。
鳥居のトンネルだけでなく、
山には何何大神の御堂や礎石があっちにもこっちにも祭られていて
鳥居とキツネが飾ってあります。

シイやカシの濃い緑の森に数え切れない真っ赤な鳥居。
怖い顔のキツネや犬のようなキツネや猫のような狐やあちこち欠けた狐の像が無数に置かれています。
夜に訪れたならかなりこわそう。
底知れぬ池もあります。

伏見が一望出来る見晴らしのきく場所は一ケ所のみ。
日が差すその広場で多くの人が一休みしていました。
道はほぼ全部階段で、かなりの急坂もあります。
辻には上の方まで昔のまんまの一服できる「うどん屋」などが6~7軒あって、
私たちもそこできつねうどんを食べました。
だいぶ奥の方で新しい鳥居を建てているところに出遭いました。
現場で鳥居を組み立てて、柱を建ててクレーンの様に鳥居をつりさげながら慎重に設置しているようでした。

古くなって下の方が傷んで来ると取り除き
その隙間にまた新しい鳥居が建てられます。
新しい鳥居の朱は一層鮮やかで
寄進者の名前もピカピカ光っています。
狐も新しい像が次々作られているみたいでした。
飛んでいるキツネや頭に玉を載せ水をだしているのとか…


「カラスがくわえて持っていって起きたと思われる山火事がたびたび有るのでろうそくは消して下さい、」
と書いてある看板があちこちにあるのに、
「ろうそく」がいろいろな所に灯されていました。
火が消えて石の上にこびりついたろうそくをはがして食べているカラスを2羽見ました。
見事な野菜やお餅が供えてある所もありました。
ここが現在進行形の信仰の山であるというのがひしひしと伝わって来ます。
信仰の無い私としては唯々すごいなー!


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松ぼっくり

2014-11-13 | 自然

最初の写真は
雨上がりに拾った松ぼっくり。
傘が閉じて細長い形。
松の木は、雨の日と、お天気の日と、
松ぼっくりだけじゃなく松葉の角度も変わり、
松の木全体の樹形も違うそうです。

次の写真は
部屋において数日経ち、乾いて傘が開いた、上のと同じ松ぼっくり。
すっかり姿が変わりました。
右の松ぼっくりは全体にトゲがあります。
握ると「イテッツ、、、いていだ~、で、これは、テイダマツ」と覚えるといいそうです。
ところで、
「松葉杖」は日本の松の多くが2葉なのでついた名前で、
外国には2葉の松はそんなに多くなくて、
1葉、2葉、3葉、4葉、5葉、6葉、7葉、8葉なんていうのもあるそうです。
考えてみれば「松葉杖」とは優雅な名前です。
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落花生

2014-11-11 | グルメ

花を咲かせた後地中に潜り込んで結実する、と訊いて
何としてもそれを見たいと思っていました。
まだその現場は見ていませんが、
夫にリクエストして田舎の畑に植えてもらったのが収穫出来、
先日持って帰ってくれました。

僅かばかりの量ですが楽しんでいます。

塩ゆでして殻を割ると半透明の実は見た目も味もシイの実にそっくりです。

炒ると落花生の香りがしてきて
落花生だなって感じの味になりました。

落花生の原産地も南アメリカ、
コロンブス以前に(南北アメリカ大陸以外に)は、
ピーナッツもジャガイモもトウモロコシも
ニンニクもピーマンも唐辛子もトマトも
チョコレートもカボチャもサツマイモも
イチゴもヒマワリもタバコなかったわけで、

旧大陸の食事はさぞかしシンプルなものだったに違いありません。
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今夜はドイツ風

2014-11-09 | グルメ
娘は夜は外で食べてくることが多く、
夫も居ないことが多いので、
最近は母と私と二人で夕食を食べることが多くなりました。
つい以前の癖で作り過ぎますが、
翌朝娘が食べたり、私がお昼に食べるので余っていいのです。
冷蔵庫の中の、週に1回配達される生協の共同購入の食品の残りをチェックし、
さて今日は何にしようか?
和風か、洋風か、イタリアンか…あれこれ悩んで食べたいものを決め、
足りないものがあったら買いにいって7時過ぎに食べられるように作り始めます。
忙しい時、食事の用意に気が向かない時は鍋!
でも今日は冷蔵庫の中の物だけで、ドイツ風?

ジャガイモと牛肉とマッシュルームのビール煮を作ってみました。
パセリが無かったのが残念。
ライ麦を入れたパンを焼き、昨日焼いたかぼちゃパンも添えて、
ピクルスやチーズを並べてワインを注いで母と二人で簡素なディナー。
食べ物が毎日美味しく食べられることは幸せなことだとつくづく思います。










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特定複合観光施設区域=大規模賭博場

2014-11-07 | Weblog
時代劇で悪いヤクザがアホな小金持ちの息子なんかを騙して金を巻き上げる場所が賭場、
「カジノ」と外国語で言われるとばくち(博打)とは違うような気がしてしまうけど、
カジノだって全く同じこと。
カジノを作りたがっている人たちの心は江戸時代のヤクザの親分とまったく同じです。

カジノを作ったら落ち込んだ日本の経済が盛り上がるかもしれない、
丁か半か、一か八か、のるかそるか、ハイリスクは承知の上、

この推進派の考え方こそ日本社会そのものを博打の対象にしているのではないか、
博打解禁という大博打を打っている、
と、博打場作りの計画を危惧する湯浅誠の昨日の新聞記事に同感です。

その「大規模賭博場計画」のことは、賭博や博打などと言う言葉は決して使わず、
ギャンブル場とも言わず、娯楽場とさえ言わず
「特定複合観光施設区域整備の推進法律案」といいます。
誰が考えたのか、ほとほとその悪知恵にあきれます。
考えてみれば、
金融緩和もバクチ、アベノミクスそのものがバクチ、

税金使ってバクチをするな!
それでも博打をしたいならみんな揃ってラスベガスへ行って戻って来るな。






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刺繍の鳥、その3

2014-11-05 | 手づくり

オーストラリアやニュージーランドの鳥はとてもユニークです。
キウイは夜行性の鳥。ニュージーランドの保護地域に野生のキウイが僅かに生き延びているそうです。

海辺にいったらカモメじゃなくてペリカンがいたらすごいだろうな。

そして最後は沖縄北部に棲んでいるヤンバルクイナ、
ほとんど飛べない鳥ですが、夜は木の上で寝ているそうです。
私の持っている古い鳥類図鑑にヤンバルクイナは載っていません。
アガチャなどの名で地元では知られていた鳥が学界で認識されたのはなんと1981年なのです。
ハブ退治のために持ち込まれたマングースが徐々に北上して、ヤンバルクイナのいる森に侵入し、
ヤンバルクイナの生存があやぶまれています。
マングースが、ハブより、弱くて美味しそうなヤンバルクイナを襲うのは当然のことです。


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早過ぎる

2014-11-03 | 自然
「秋」が急いで通り過ぎようとしています。
風がぴゅうぴゅう吹くとなんだか心細くなります。
「もっとゆっくりしてよ」とぶつぶつ文句を言いながら、
木々や草や山や川も池も雲も風もぜーんぶ変わって行く季節の移り変わりのダイナミックに
日々感動しています。
毎年見ているのに毎年ビックリするのです。
そして冬がやってきて春がやってきて夏になりまた秋が来る。
1年のサイクル、100年のサイクル、1000年のサイクル、そしていつかまた氷河期が来るかもしれない。
ヒトの時間、小さな虫の時間、植物の時間、そして途方もなく長い地質の時間…
昨夜は眠れなくてそんなことが頭の中を堂々巡り、
幾層にもなった時間の不思議に打たれつついつの間にか眠っていました。

紅葉進行中の家を見つけました。

緑と黄色と赤と…

桜並木は、ピンクから緑へそして赤へと華麗なる変身。

足の下でぱちぱちとはぜるのはドングリでした。
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