今日は今年の冬インフルエンザが流行した時に、
誰もが耳にした「タミフル」で有名な製薬会社ロッシュに訪問した。
何もかも驚かされることばかり。

1896年、今から130年ほど前にハーブのエキスを抽出して、
咳止めを作り、販売したのが起業の始まりで、
その後、1970年~80年にかけて多角経営に乗り出し、
現在はヘルスケアー、診断学と医薬品の開発に力を入れ、
高齢化社会に各患者に合った個々の対処方法を
重点的に開発したいと考えており、
未だ処理することの出来ない5,000~6,000の
病原菌の開発に、力を入れていきたいということであった。


5人の博士が次々いろいろな説明をして下さったが、
私の一番の感激は、ゲストルームでのランチ!

今回の旅で初めてのフランス料理。


そして、他の部屋まで各自取りに行くビュッフェスタイルのデザート。


おしゃれで美味しくて、超一流のホテルのようだった。
そして、その食事中の話に又感激!

今日の通訳は松井さんという女性の方で、
丁度、日本で学園紛争のあった頃、
チェコスロバキアから留学生として来ていた男性と知り合い、
その後、1968年に起こったあの有名なチェコスロヴァキアの
変革運動「プラハの春」で彼が帰国出来なくなり、
御結婚後、お二人とも祖国を離れ、
スイスにお住まいになっているということだった。

この話に今回の訪問でお力になっていただいたJarek博士が
身につまされたように身の上話を始められた。
彼も元々東ドイツの方で、スイスに亡命をされたとのこと。

お二人のお話は私にとって全く想像も付かなかったことで、
松井さんの凛とした美しいたたずまいと、
3ヶ国語を自由に操る頭の良さ、
尊敬と憧れで胸が熱くなった。

午後は工場見学に出かけた。

ロンドンと違い、物々しい検閲もなく、
各処理工場の工程も見ることは出来たが、
残念ながら禁撮影なので、掲載出来る写真はない。
4時、全ての行程を終え、ここから歩いて10分のホテルへ。








本当にすばらしい経験だった。
感謝

