9月16日(水)
Milan
ミラノ
昨夜、10時半、ヘロヘロになりながらベッドに入った私、
10時間後、一度も目覚めることなく朝を迎えた。
今日はミラノエキスポに出かける日。
今回のテーマは「地球に食料を、生命にエネルギーを」
人混みが大の苦手な私は、
日本で開かれる万博にも出かけたことがない。
全くこんな遠方まで万博を見に来るなんて思ってもみなかった。
Rさん親子が数年後にドバイで開かれる万博の為に
是非行きたいと言われ、それでは私達も、ということで、
日本でチケットを取っていたのだが、Oさんはお仕事で、
Rさんは御友人が急逝されたという御連絡が入り、
私達が一足早く来ることになったのだ。
万博会場に着くと、まだ早いのか、入口には人が少なかった。
中央に広い通りがあり、両側に各国のパビリオンが並んでいる。
私達はまず日本のパビリオンに。
真正面に各地方の酒樽が並び、両側には釘を使わない木組みの壁が。
パビリオンに入ろうとしたら、2時間待ちだと言われた。
「でも、先週は5時間待ちだったから、今日はラッキーですよ。」とのこと。
仕方なく、パビリオンは後回しにして、
日本酒の利き酒コーナーやレストラン棟に。
3~4日交替で各地方の酒造所から出品しているそうだ。
利き酒をして、アンケートを書いた人には
小さな瓶に入った日本酒と小さな枡が配られていた。
もちろん夫は
レストランも大盛況で、お蕎麦や、カレー、寿司等々
よく売れているようだった。
昼食、夫は天ぷらそば、私はお寿司をいただいたが、
残念ながら、お寿司はまずかった。
私はたまたま夫のお蕎麦に付いていたわさびを分けてもらって、
生臭みを消すことが出来たが、知らない人はお気の毒。
毎日これだけ多くの来客をもてなすのは大変だろうとは思うが、
「これが日本のお寿司?」と思われるのが心外で、
日本人スタッフにそのことを告げると、
ほとんど冷凍物で、輸送に時間がかかり、
しかもこの辺りの近海で取れる魚も使っている、
しかし、日本人以外の寿司職人が作る寿司とは全く違うので、
これでもすごく評判はいいのです、と言われた。
それにしても、わさびだけは付けてほしい、と言うと、
こちらでは わさびが苦手な方がいるので、
用意はしているが、あえて付けていないのです、とのこと。
これは大きな間違えで、数年前、ノルウェーのオスローに行った時、
ベトナム人ばかりが働いている寿司コーナーで、
現地の人が小さなおまんじゅうぐらいの大きさで、
2cm×1cmほどの円錐形のわさびを二つも注文して、
おいしそうに食べているのを見て驚いたことがある。
お寿司も決してまずくなかった。
「寿司の食べ方」のパンフレットが付けてあるのだから、
わさびの説明も入れて欲しい、と一応アドバイスをした。
「日本の寿司」の看板の上に胡坐をかいていると、
いつの間にか、ベトナムや中国のお寿司の方がおいしい
ということになっては、悲しい・・・・
きっと「うるさいおばさんだ。」と思われたに違いない。
さて、食事が終わってまたパビリオンの入口に行ってみると、
相変わらず2時間待ち。
しかも見学に50分はかかると言うので、
先にUAEのパビリオンに向かったが、ここでも長蛇の列、
結局、1時間20分並んで、ようやく中に入ることが出来た。
ここでもビデオ鑑賞を含め、約50分の見学時間が必要だった。
大きなスクリーンに昔の砂嵐の中の生活の厳しさが映し出され、
現在の超近代的な街並み、未来に向かっての食糧計画、
その映像は、言葉の分からない私にも十分理解出来た。
展示室には、同じスクリーンに昔と現在の写真が映っていて
角度を少し変えるとそれが交互に見えるのでびっくり!
イタリア人にとって未知の国と思われる国々のパビリオンは、
かなり混んでいたが、アメリカ、ドイツ、フランス等の国々は
皆よく知っているせいか、空いていた。
たくさんあるレストランの一つで軽食を取り、
また、日本館を目指したが、相変わらず長蛇の列は続き、
2時間と見学時間の50分を考えると、残念ながら、
あきらめざるを得ず、他のパビリオンを見ながら10時頃
会場を後にした。
後日談だが、10月末にこの万博は終了した。
日本館は最後の日には9時間待ちだったという。
日本館は金賞に選ばれたというニュースを聞き、
返す返すも2時間待たなかったのが残念で仕方がなかった。
この日、会場内で着物を着た女性を見かけ、
しばらく立ち話をしたが、わざわざ日本から用意して来られたとのこと。
私は着物を海外に持って行こうなどと考えたこともないが、
会場内での注目度は抜群だったようだ。
小柄な女性はローマ在住で、御主人が「こばやしはじめ」さんと言い、
バイオリンやヴィオラの制作をなさっているとのこと。
着物の女性は楽器を見に来られたらしい。
海外で活躍されている方のお話を伺えただけでも本当に良かった。
そして、数日前、彼女からメールをいただいた。
今日の夕方、空がとても綺麗だったので、お写真送ります♪
ベランダからの景色です。
居ながらにして、ローマの晩秋の空が拝めるなんて、何という幸せ!