9月20日(日)
Hamburg →Schwerin
ハンブルグ→シュヴェリーン
今日はこのままハンブルグのホテルに荷物を預かってもらい、
ハンブルグセンター駅から電車でシュヴェリーンまで出かける。
電車は日曜日のせいか、かなり混雑していた。
一等車に乗っていたアラブ系のイタリア人に
車掌が何度も二等車に移るように言うが、
5~6人連れの家族らしい人達は、どうしても動かず、
他の車両は混んでいて座れない、と言い張り、
とうとう、一等料金を払えと言われて、仕方なく移動して行った。
見ていたら、全員座れたようで私は何となく安心した。
ハンブルグから1時間20分後、シュヴェリーン駅に着いたが、
小さな駅の案内所の女性は多分50代だろうか、
全く英語が分からず????だった。
地図を頼りに、迷いながら
今夜の宿Gasthof Zur guten Quell
(ガストホフ ツア グーテン クエレ)を見つけたが、
小さなレストランのドアしかなく、恐る恐る、客で混んでいる中に
入って行くと「特にレセプションはないが、ここだ。」と言われ、
とりあえず、荷物を預けて、シュヴェリーン城を目指した。
ほとんど観光客しか歩いておらず、
のどかでロマンティックな雰囲気が漂っていた。
お城が近付くにつれ、その美しさに「わぁ、ステキ!
すご~~~~い、美しい~~~。」としか言葉が出てこなかった。
赤信号で止まっていたら、後から来た自転車が私の横に止まり、
突然「あなたの洋服ステキね。」と声を掛けられた。
私は寒くて仕方がなかったので、薄いダウンジャケットの上に
七分袖のコートを着ていたから、とっても変だったはず。
この御夫妻はドイツのコプレンツから来たと言われた。
ライン下りの終点になっているので、
私達も過去に二度行ったことがあり、
ライン下りと、そして数年後にはライン昇りもした、
ということなど、しばらく立ち話をした。
夫のお陰でいろいろな町に連れて行ってもらい、
ほんの一瞬の出会いにも、大きな幸せを感じる。
本当にありがたいことだ。
この辺りは幾つもの湖や池が連なった特殊な土地で、
二つの湖の間にまたがるように聳えているこの城は、
16~17世紀にネオ・ルネッサンス様式を基調に建てられ、
その後、19世紀に改築され、今日の姿になったそうだが、
今もあちこち工事中だった。
入場料、大人6ユーロ、シニア4ユーロ、
一階のマイセン陶器のコレクションを一回りして、
次に豪華な調度品で飾られた「王の謁見の間」に。
壁の隅々まですばらしい彫刻が施され、
ヴェルサイユ宮殿にも劣らぬ美しさだった。
残念ながら、撮影禁止だったので、絵ハガキで御想像を・・・・。
時々城の中から見える湖の美しさも格別で、
城内の見学が終わって庭園に出ると、
あまりの美しさに、言葉にならないため息ばかり・・・・
しばらく歩くと、湖畔にとても大きな額縁が建っており、
その額の後側に家族、グループ、
恋人?達が立って、写真を撮っていた。
私も4組ぐらいの人達を写してあげたが、
皆、湖の景色に負けない位美しい笑顔だった。
次に、大聖堂に行く前にCafe・Pragで一休み。
シュヴェリーン最古のカフェレストランで、
1755年にクレフト家がケーキ屋付きカフェを開店し、
木組み建築の当時の建物は、1908年に焼失したらしいが、
その後、再建されたこの店もいつも賑わっているらしい。
私達が入った時も、日曜日のせいかもしれないが、
席を探すのに手間取った。
名前は分からないが、とってもおいしいケーキだった。
カプチーノ二杯と、ケーキ1個で 7,1ユーロ。
夫はずいぶん安いね、と言っていた。
隣の大きなテーブルには3世代の御家族が
小さなお孫さんを中心に集まっていらっしゃった。
土地の年輩の人達はほとんど英語を話さないが、
笑顔を向けると、ステキな笑顔を返してくれる。
何となく、いい気持ちだった。