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2015 年 ヨーロッパへの旅 36 ハンブルグ⇔ブレーメン

2016-01-11 17:16:51 | 2015年 ヨーロッパへの旅

9月24日(木)

ハンブルグ⇔ブレーメン
Hamburg⇔Bremen

10:46 IC電車でハンブルグからブレーメンまで約1時間。
「ブレーメンの音楽隊」は誰でも知っているグリム童話の一つ。

ブレーメンと聞くだけで何となくワクワクしてしまう。

細かい所は忘れてしまったが、ブレーメンを目指し
旅を始めたロバ、犬、猫、鶏が、途中で泥棒を捕まえた話だが、
ブレーメンに着いたかどうかは書かれていないらしい。

ブレーメンはドイツ国内では10番目に大きな都市で、
人口55万人、第二次世界大戦で大きな被害を受けたが、
今は見事に街並みが復元され、ドイツ観光街道の一つの
メルヘン街道の終着点になっているとのこと。

ブレーメンの駅も赤レンガ造りでなかなか趣のある駅だった。

マルクト広場までの道にはかわいいオブジェが置かれ、
ワクワク感はさらに高まる。


旧市街の中心にある市庁舎は
1405年から1409年にかけて建てられた。
その後、何度かの手直しの後、
一番新しい改修は2003年だったとのこと。

第二次世界大戦の爆撃で市の60%が灰と化した時、
市民達が市庁舎の外壁を囲いによって覆い、
戦火から守り抜いたというが、どのような囲いだったのだろう。


そして、その市庁舎の前に立っている「ローラント像」は中世叙事詩に
登場する伝説の騎士で、都市の自立・独立の象徴とされているが、
1366年に商業によって力を付けた商人らと対立した大司教が
その頃まだ木造だったローラント像を焼き払った。



                        (聖ペトリ大聖堂)

二度と焼かれないように、1404年に現在の石の像に再建されたが、
このローラント像が聖ペトリ大聖堂の方角をまっすぐ見据えているのは、
大司教の権力に対抗する都市の権利を表現するためで、
ローラント像が持っている盾には
「我、民に示したるは自由なり」と書かれているそうだ。

なるほど、この市庁舎とローラント像が世界遺産に登録されているのは
そのような意味があるのかと、ローラント像の前で写真を撮っていたら、
御夫婦らしい人から声を掛けられた。

ドイツ語なので、初めは分からなかったが、身振り手振りで
「写真を撮ってあげよう。」と言われているようだったので、
喜んでお願いをし、私達もお互いに撮り合った。

 奥様が「英語は昔学校で習ったスクールイングリッシュで、
何も話せない。」と言われ、御主人は英語を思い出すように考えながら、
片言で、「自分達はドルトムントから来た。」と言われた。

私は「ああ、ドルトムントのサッカーチームには香川がいる。」と言うと、
うれしそうに「そうだ!シンジ、カガ~ワ」と答えた。

夫も入ってしばらく話していたが「是非、ドイツ語の勉強をしなさい。
でもドイツ語は難しいから、英語の方がよりやさしい。」とおっしゃった。
旅先でのちょっとした人の触れ合いがとってもうれしい。

次に、人だかりのしている方に歩いて行くと、
何人かの人達が集まってロバの足を代わる代わる触りながら、
写真を撮ってもらっていた。

あっこれだ!お馴染みの音楽隊の像だ。
私もロバの足に触ってポーズを取ると、
一人の女性が大きな声で、両手を前に突き出し、
私に何か言っている。
私が首を傾げると、両手でロバの両足を握れ、
と言っているようなので、そのようにすると、「OK!」と叫んだ。

周りにいた人達が皆笑っていた。

一体、誰が始めたのだろう、
このロバの足を触れば願い事が叶う などということを。
お陰で、このロバの足はピカピカに光っていた。

そして、すぐ近くのマンホールの傍にもガイドさんらしい人と、
数人のドイツ人が立って下を覗いていた。

これも名所の一つで、
マンホールの真ん中付近に細長い口が開いており、
この中にお金を入れると動物達の鳴き声が聞こえる。

これは直径50cm、深さ90cmの地下埋め込み式の募金箱で、
光電管が作用して、4回続ければロバ、犬、猫、鶏の
全ての鳴き声が聞こえるようになっているので、
それを聞きたさに何度か入れる人もいるのだろう、
毎年、15,000ユーロ(およそ日本円で152~3万)を超す
金額が集まり、地元の慈善団体に渡されているそうだ。

もちろん、私達も確かめる為に少しだけ募金した。


ここから数分、市庁舎の南西に100mほどの中世を再現した通りがある。
1930年代にコーヒー王ゼリウスが町興しの為
御自分の全財産をつぎ込んで建設した
中世風の建物が並ぶベトヒャー通りである。

 

この小さな通りの中に美術館やガラス細工の工房、レストラン、カフェ、
なかなか面白い店が並んでいたが、その中でもひときわ目を引くのは、
屋根と屋根の間に架かる30個のマイセン磁器の仕掛け時計で、
12時から6時まで、1時間ごとに時計横の壁が動きだし、
大航海時代をテーマにした板絵がクルクルと現れるということだが、
残念ながら仕掛けも音も聞くことは出来なかった。


 

 次に・・・・ドイツはいろいろな都市にラーツケラーと呼ばれる
市庁舎の地下レストランがあるが、ここブレーメンのラーツケラーは
1405年創業という歴史と、膨大なワインの保有数で有名らしい。

夕食の時間にはまだ早いが、ちょっと一休み。
薄暗い中に入って行くと、かなり中は広く、個室もあり、
個室の開いたドアーから見える金髪女性の横顔はとても美しかった。

私達はドイツ風のスープと夫はワイン、私はカプチーノ、これだけで満腹。
お味は・・・・まぁまぁ。
日本人の舌とは少し違うかもしれない。

まだまだ書きたいことはたくさんあるが、割愛。
暗くならない内にハンブルグへ戻り着いた。

夕飯、イタリアンも中華も飽きた。
駅のフードコーナーに、経営者がどこの国の人か分からないが 、
寿司コーナーがあり、スタンドで食べている人がいつも数人いる。
「今日は脂っこいのはもういやだから、
お寿司にしようか。」と夫が言った。

ショーケースを覗くと、驚くほど高い。
まあまあの物を選ぶと2,400円位。
二箱はとても買えない。
もしまずかったら、悔しい。

一箱頼むと、みそ汁もカップに入れてくれた。
そして、お寿司の箱の上にその熱いみそ汁を載せて、
紙袋に入れてくれた。

あわてて出して、みそ汁だけ手に持った。
店員に教えてあげようとしたら、夫に止められた。
「余計なことを言う必要はない。」と。

ありがとうもなく、とても失礼な感じで渡されたから・・・。
日本人が買うのは、ちょっと嫌だったのかしら。

さて、今夜の食事はホテルの部屋で。
お寿司は決してまずくなかった。
しかし、2,400円も出せば、かなりおいしいお寿司が食べられる。
日本人で良かった!

ニ種のサンドウィッチはとてもおいしく、グッドチョイス!

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