今回の旅の目的は、Coop発祥の地であるイタリアの Coop連合本部と、
代表的なスーパーマーケットを、法政大学のE M S
(Environment Management System)研究会の学生達と訪ねる、
ということであった。
今日はその一番大切な日。
昨日までの観光気分とは違う雰囲気が漂っていた。
イタリアに於けるスーパーマーケットの環境問題に対する配慮、
考え方、達成に向けての問題点、日本との違いを探る、という主題を決め、
午前中は今年4月にオープンしたローマ郊外の中型店を訪ね、
午後は、Coopの連合本部を訪問し、意見交換をした。
もちろん、私は聞くだけだが、生活に密着した問題だけに、
興味津々、イタリアと日本の違いについて考え、大いに勉強になった。
イタリア在住20年の長谷川さんという通訳の方は、非常に聡明な人で、
内容がよく分かり、イタリアの事情などもよく理解出来た。
肉や魚など生鮮食品売り場の奥にある作業場は、とても清潔で
日本では考えられないほどの広さがあり、魚は90%が鮮魚、
トスカーナにCoop自身の養殖場を持ち、加工はせず、形のままで売り、
肉類、うさぎ、七面鳥なども生まれた時から成形まで、
一貫した品質管理を行っている、ということであった。
まだまだ細かいことを書けばきりがないが、とても感心したことは、
店内の品物を入れるキャリアーの種類の多さだ。
大、中、小、買物の量に合わせて選ぶことが出来るので、
特に、狭いスペースの中でひしめき合う日本型の
スーパーマーケットでも是非採用してほしいと思った。
午後は地下鉄とバスを乗り継いで、連合本部に移動。
ここではかなり突き詰めた話し合いが持たれたが、それは学生達の
研究発表に任せるとして、イタリアの人達が口々に、今回の話し合いが
非常に有意義であったこと、日本の学生達の真摯な姿に驚かされたこと、
日本のリサイクルシステムについて、
自分達の想像を超えるものであったこと、
これからも、お互いに継続的な話し合いの場を持ちたい、
と言われるのを聞き、私自身もすばらしい経験をさせてもらい感激した。
そして、この後、かなりショックなことがあった。
彼等の話によると、
日本の学生達はイタリアで「乞食」のようだと言われているらしい。
腰まで下げた穴開きのジーンズをはき、
髪はボサボサに伸ばし、とにかくみすぼらしい。
私自身も、街角で注意したくなるようなだらしのなさだ。
今回の学生達に会って、認識を新にしてくれたようだ。
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