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みどりの一期一会

当事者の経験と情報を伝えあい、あらたなコミュニケーションツールとしての可能性を模索したい。

「新政権への注文は 高齢者/子育て/労働」/皇帝ダリアのモグラよけ

2009-09-20 14:38:00 | 花/美しいもの
皇帝ダリアが大きくなってきた。


1メートルくらいになったら、
芯芽をとめると花がたくさんつくと聞いて、2週間ほど前に芯を止めた。
  

そのあとちっとも伸びなくて、こころなしか、葉も元気がなくなった。
芯を止めたのがよくなかったのかと思っていたら、
梅の木や、スモークツリーも枯れ始めて、
よく調べてみたら、モグラに根をずたずたに切られていた。

で、ソーラー発電のモグラよけ器を買ってきて、
さっそく皇帝ダリアの株元に設置。

  
モグラの穴に差し込むと、ときどき、モグラの嫌いな音をだす仕組み。。
半径6メートルほど効果があるそうだから、
これで近くのカサブランカの球根なども食べられずに守れるかもしれない。


近くに咲くはなたち。
  

  


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話しは変わりますが、19日の毎日新聞の「くらしナビ」に、
「高齢者/子育て/労働」のそれぞれの問題にかかわる人たちが、
「新政権への注文」をつけていた。

  くらしと政治:新政権への注文は 高齢者/子育て/労働
(毎日新聞 2009年9月18日)

 新しい政治で暮らしを良くしてほしい。そんな有権者の期待を背に、鳩山新政権がスタートした。生活に直結する数々の公約は本当に実現するのだろうか。高齢者、子育て、労働の現状を知る3人に、新政権への思いを聞いた。【有田浩子、丹野恒一、山崎友記子】

 ◆高齢者
 ◇医療、介護にお金を--NPO法人高齢社会をよくする女性の会理事長・樋口恵子さん(77)

 昨年4月に始まった後期高齢者医療制度で、私は「線引きの罪」「天引きの罪」など七つの問題を指摘してきました。最も怒りを感じたのは、75歳で線引きしたうえに慢性病の人を「かかりつけ医」に定額で診察させようとしたことです。医師らの反発で強制はされませんでしたが、病院を選ぶ権利を75歳以上に限って妨げるという考えは、当事者には見過ごせません。
 ですから民主党が今の制度を廃止すると言っていることは評価します。ただし、高齢者の医療費を誰がどう負担していくのか、真剣に考えなければなりません。日本の社会保障費は他国より低すぎます。でも、国民の負担が低いのも事実。鳩山由紀夫さんは4年間消費税を上げないと言いますが、そのうち負担を求める必要が出てくるのではないでしょうか。
 介護問題も深刻です。一昨年のコムスン騒動で見えたのは、介護労働者の待遇の悪さ。「これでは介護をしてくれる人がいなくなる」という不安から、会として賃金の3万円アップ法案を提起し、各政党に働きかけました。民主党が2万円アップ法案を国会に提出し、今春初めて報酬が上がりました。
 最近心配なのは、男性介護者が増え、退職に追い込まれる人が多いこと。将来の高齢貧困層のすそ野を広げることになりかねません。介護休業制度を徹底的に見直してほしいと思います。
 民主党は若い政党。高齢者を大事にしようという発想は感じますが、施策の対象にするだけでなく、施策を作っていく仲間として、私たちにも一緒に未来を心配させてほしいですね。

 ◆子育て
 ◇まず優先順位示して--子育て環境研究所代表・杉山千佳さん(44

 子育て政策はこれまでいくら声を大にして訴えても後回しにされてきましたが、今回の選挙でやっと主要な争点になりました。それをマニフェストでより魅力的にしてみせたのが、民主党圧勝の一因だったと思います。
 マニフェストに並ぶ項目はどれもすばらしい。でも実行が決して容易ではないことも、有権者は知っています。まずはどんな優先順位でやるのか、工程表を示してほしい。
 最大の目玉である「子ども手当」には注文があります。「子を育てる」手当ではなく「子が育つ」ための手当だという理念を広めるためにも、子ども名義の口座を作り、そこに振り込む形にしてはどうでしょうか。
 一方で、旧政権が積み上げてきた事業も大切にしてほしい。乳児家庭を訪ねる「こんにちは赤ちゃん事業」や、子育て親子が交流する「つどいの広場」は行方が気になります。現在自治体が見直ししている次世代育成支援の後期行動計画が頓挫しないかも心配です。目玉事業に財源を集中するばかりに他を白紙に戻すような政策転換をすれば、政権の力量に疑問符が付きます。
 大勢の新人、特に女性議員をどう育てるのかも注目しています。育児と仕事の両立に悩んだ経験もあるでしょう。彼女たちを生かすのか、使い捨てにするのか、違いは大きい。
 縦割り行政を一本化する「子ども家庭省(仮称)」の設置は、マニフェストにはあるけれどアピールが弱い印象を受けます。実現すれば子育て行政の大転換点になるので、本気で実行してください。

 ◆労働
 ◇派遣規制の公約守れ--名古屋ふれあいユニオン運営委員長・酒井徹さん(26)

 今の労働現場は名目と実態が乖離(かいり)していることで数々の問題が起きています。
 派遣問題もその一つ。登録型派遣は派遣先の仕事がなくなればクビ。僕が2年前に雇い止めにあった時も派遣先から何の説明もありませんでした。派遣会社が雇用主で、それゆえに派遣先の企業もさまざまな責任を免れているのに、仕事が切れたら終わり、というのはおかしなこと。製造業派遣や登録型派遣の原則禁止を公約した民主党にはちゃんと約束を守ってほしい。
 製造業派遣の多い愛知県では、不況で真っ先に派遣切りされたのが、下請け会社の日系ブラジル人たちでした。一方、さらにその下請けをする工場では、外国人研修・技能実習制度で来日した人たちが違法な低賃金で働かされています。僕たちのユニオンにも「時給300円で働かされている」という中国人女性らが相談に来ました。国際貢献のための制度であるはずなのに、実態は労働力確保以外の何ものでもない。これも名目との乖離です。
 たとえ派遣を規制しても、さらに立場の弱い労働者にしわ寄せがいくとすれば、解決にはなりません。産業構造の抜本的な見直しが必要です。
 でも、政治が変わったら世の中が変わる、という考えは違う。「投票したから、後は政治家がいい政治やってよね」ではなく、僕らも責任を持ち、現場から「おかしいことはおかしい」と声を上げていく必要があると思っています。
毎日新聞 2009年9月18日 東京朝刊


悪名高き「障害者基本法」も廃止されるそうだし、
新政権はちゃんと当事者や現場の人の声に耳を傾けてほしい。


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ブログ更新と公選法との関係/ブログで「お礼」公選法抵触/「怪文書」に見る自民党の質的劣化

2009-09-19 18:13:21 | 選挙関連
数日前から、5月に東京でインタビューを受けた原稿のことでトラブルがあり、
今日も朝から、やっと届いた原稿の直しにかかりきり。

ほとほとまいってしまった。

まどくんに、トウモロコシの虫よけのアドバイスを頼まれて、
アワノメイガが実に卵を産む前の、袋掛けの指南。
トウモロコシはもっぱら好きなわたしが育てていたので、
昨日から熱っほくて体がだるいけどしかたない。
やっと原稿をリライトしてFAXしてから畑へ。


よいものは袋がけして、ヤングコーンやすでに虫が入っているものは、
鶏さんのえさにするために鶏舎へ。

終わってから、まどくんは秋冬キャベツの苗を取って畑に定植。。


わたしは帰ってきて、ブログをしようと思って、パソコンの前に座ったら、
なんと、インターネットがつながらない(ガーん)。
数日前から、わが家の4台のパソコンはどれも調子が悪くて、
隣家の関係者からも何度も、つながらないみたいなんだけど・・・と電話。

わたしの方はなんとかつながっていたのだけど、
PC絶不調の連れ合いは、さっさとあきらめて、畑の水遣りに。

半日遅れで、わたしにも感染した!?(笑)。

ということで、ナントカつながっているうちに、
総選挙後に集めていた「ブログと公選法との関係」の記事を送ります。

うまくつながることを祈って送信!


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選挙:衆院選 民主の筒井議員、ブログで「お礼」 公選法抵触か--新潟6区当選
毎日新聞 2009年9月5日 

 8月30日投開票の衆院選新潟6区で当選した民主党の筒井信隆氏(64)が、自身のブログで当選を報告していたことが分かった。公職選挙法178条では自筆の手紙などを除いて選挙後にあいさつ文書を配布・掲示することを禁じており、違反すると30万円以下の罰金が科される。毎日新聞の指摘を受けた筒井事務所は4日、ブログの問題部分を削除した。
 筒井氏は2日付のブログに「大変お世話になりました。勝たせて頂いたのですから日本の政治を変えます。日本を変えます」などと当選を報告し、今後の抱負も書き込んでいた。毎日新聞の取材に対し、新潟県選管は「公選法に抵触する可能性がある」と話している。
 筒井氏は同県上越市出身の弁護士。今回が5選目。現在は党の「次の内閣」農相を務めている。事務所は「公選法に抵触するとの認識はなかった」と話している。【太田圭介】
毎日新聞 2009年9月5日 


ブログに当選お礼、鹿児島・阿久根市長に選管指導
2008年9月13日 読売新聞

 阿久根市の竹原信一市長が自身のブログ(日記形式のホームページ)に当選のお礼を掲載しているため、同市選管は「公職選挙法に抵触する恐れがある」として指導した。
 市長は12日付のブログで今回の指導について、「あいかわらずバカバカしいのにもほどがある」などと反論している。
 市長は8日付のブログで「お礼」と前置きした上で、「たくさんの方々が私の選挙応援をされました。(中略)本当に有難うございました」と書き込んだ。
 公選法178条では、自筆の手紙やはがきなどを除き、立候補者が選挙後に文書を頒布して当選や落選のあいさつをする行為を禁じている。ブログによるあいさつも文書頒布と見なされるため、市選管は市長が就任した11日、口頭で指導した。
 当選直後の1日付のブログでも当選のお礼とも取られかねない文書を掲載しているが、市長は「ブログは個人の日記であり、書き方まで指導されたくない。総務省の法解釈はおかしい」と主張している。
(2008年9月13日 読売新聞)



 鹿児島・阿久根市長:選挙中ブログ更新、任意で県警が聴取
毎日新聞 2009年9月8日

 鹿児島県阿久根市の竹原信一市長が6日付のインターネットのブログで、県警から任意の事情聴取を受けたことを明らかにした。初当選した昨年8月の市長選の告示後もブログを更新し、他候補の中傷ともとれる書き込みをしたことに関し、公職選挙法違反(文書図画の頒布)容疑で告発されている。
 市長によると、聴取は7月下旬に2日連続で阿久根署であり、「ブログは個人的な『日記』で、更新は公選法違反に当たらない」などと、従来の主張を繰り返したという。
 竹原市長の書き込みに対し、市選管は削除を指導、県警も警告した。市長は投票日前日に更新部分を削除。今年1月に県議や市議ら28人が連名で同署に告発した。【馬場茂】
毎日新聞 2009年9月8日


選挙:衆院選 落選の自民前議員、公示後ブログ更新
毎日新聞 2009年9月6日

 衆院選愛知3区で落選した自民党の馬渡龍治前衆院議員が8月18日の公示後もインターネットでブログを更新していたことが分かった。公職選挙法は公示後に規定のビラなどを除く文書図画の配布を禁じており、総務省は選挙運動のためのブログ更新は同法に抵触する可能性があるとしている。
 公選法によると、小選挙区の候補が公示後に頒布できる選挙運動用文書図画は(1)はがき3万5000枚(2)都道府県選管に届けた2種類以内のビラ7万枚。総務省によるとこれ以外は、選挙運動とみなされる内容なら同法に抵触するという。
 馬渡氏によると、ブログは公示後も毎夜更新し、翌日総務省に相談して「問題がある」と判断した場合は閲覧できない状態にした。閲覧できなくしたのは公示後13日間のうち3分の1程度だった。【秋山信一】
毎日新聞 2009年9月6日



阿久根市長、ブログ問題で県警の聴取受ける

2009年9月8日 読売新聞

 阿久根市の竹原信一市長が、昨年8月の市長選期間中、自身のブログ(日記形式のホームページ)を更新し、地元の県議や市議らから公職選挙法違反(文書図画の頒布)容疑で阿久根署に告発された問題で、竹原市長は6日付のブログで同署の事情聴取を受けたことを明らかにした。
 竹原市長によると、事情聴取は7月25、26日の2日間行われ、市長は「ブログ更新は違法ではない」と主張したという。
 竹原市長は初当選した昨年8月の市長選期間中、ブログを連日更新し、自身の主張や他候補の批判を展開。市選管から公選法に抵触する疑いがあるとして更新停止を求められたが、市長は選挙戦最終日に更新を停止するまで聞き入れなかった。
 このため、県議と市議ら計28人が今年1月、「ブログ更新は規定されたビラではなく明らかな違法」などとして同署に告発した。
 公選法は、選挙期間中、規定されたビラ以外の文書図画の頒布を禁止している。総務省は、ブログの画面を法定外の文書図画、ブログ更新を頒布とみなしており、ブログ更新については公選法に抵触するとの見方を示している。
 竹原市長は7日の取材に「今回の衆院選では自民も民主も選挙期間中にホームページを更新している。公選法は本来、金のかからない選挙を行うことが目的で、総務省がブログ更新を問題とする論理は破綻(はたん)している」と話した。
 この問題に絡み、市内の女性が昨年9月、市長選無効を求める異議申し出を行ったが、市選管は「公選法に抵触する恐れがあるものの、選挙結果に影響を与えたことが十分立証されない」として棄却している。
(2009年9月8日 読売新聞)



自民党が撒いた「怪文書」に見る自民党の質的劣化
経済アナリスト 森永卓郎
(厳しい時代に「生き残る」には2009年 9月15日)

 先日の総選挙公示後の選挙運動期間中、自宅のポストを見て驚いた人も多いのではないだろうか。自民党本部が制作した民主党攻撃のパンフレットである。わたしのところには、ピンク色と紺色の2種類が投函されていた。
 党本部から自民党の候補者に配布されたのだそうだが、候補者によって選挙区内に配った人もいれば配らなかった人もいたという。
 その内容はといえば、当の自民党代議士の平沢勝栄氏が「怪文書」と呼んだ代物である。あまりのすさまじさにわたしは驚いて、後世までこれを記録・保存しておきたいと思ったほどだ。
 本来、与党が総選挙において主張すべきなのは、この4年間、自分たちはこういう努力をして、こういう結果を残した、だから引き続き自分たちに任せてほしいということだろう。ところが、この2つのパンフレットには、そうしたことは一言も触れられていない。ただひたすら、民主党を攻撃しているだけなのだ。しかも、その中身がまともではない。
 人は、追い詰められると本性を出すものである。昔話でも、人間に化けた怪物や化け物が、追い詰められてその正体を現すというストーリーはよくある。まさにこの「怪文書」は、選挙終盤になって追い詰められた自民党が、その本性をむき出しにしたものだと、わたしには思えるのだ。


 Web制作現場の“非常識”なし崩し的に広がったネットでの選挙運動を憂う
(2009年9月9日 日経BP)



 社説:視点 衆院選 場違い公選法 「選挙活動妨害法」ですか=論説委員・人羅格
毎日新聞 2009年8月21日

 これでは選挙活動妨害法ではないか。公職選挙法が「あれもダメ」「これもダメ」と選挙活動を規制する公示日以降の現実に、こんな憎まれ口すらききたくなる。規制は明らかに過剰だ。
 立候補届け出を受け付け「選挙運動期間」が始まったのは18日だが、実態はすでに終盤戦だ。衆院解散から約1カ月間、各党のマニフェストや主張をたたき台に政党や立候補予定者は大いに論戦を展開してきた。
 特に目立ったのがインターネットの活用だ。動画、メッセージ投稿やブログ更新はもちろん、短い言葉を携帯電話などに発信する「トゥイッター」と呼ばれる手段で有権者に語りかけ、反応を探る政治家も現れた。「オバマ現象」を引き合いに出すまでもない。若い世代が政党や候補の情報にふれたり、公約を吟味するうえで、すでにネットは選挙の一部である。
 ところが、いざ投票先を決める段になるとネットを通じ候補者から発信される情報の更新はぴたりと途絶え、17日で時計が止まったような有り様だ。総務省はネット情報について法定外の「文書図画」、つまり紙類と同じと解釈している。選挙運動にかかわる内容の公示後の更新はご法度なのである。
 実は総務省の研究会は02年にホームページの選挙利用の解禁を提言しているのだが、ベテラン議員らに慎重論が根強く、7年にわたり黙殺されている。その間ネットによる情報伝達手段は発展し続け、ネット社会を想定すらしていない公選法とのギャップは広がるばかりだ。
 現に、今選挙で一部の政党は党首の言動や遊説日程を公示日後もホームページ上で更新している。「ネット選挙を解禁すれば匿名の中傷などで混乱する」と慎重派は言う。だが、何のルールも無い状態を放置する方がむしろ不公平や混乱を招きかねない。各陣営や選管もどこまでが「OK」か、すっきりしてほしいに違いない。
 ことはネットに限らない。マニフェスト冊子も、配布できる場所は演説会場や選挙事務所などに限られる。そもそも「選挙運動期間」をもうけて戸別訪問などを厳しく制限する国はほとんどない。選挙の公正維持は確かに重要だが、政策論争やイメージ重視への質の転換に、法が対応できずにいるのだ。
 ネット選挙だけでもまずは解禁すべきだが、のんびりしていては来年の参院選に間に合わない。衆院選後、直ちに7年間の「怠慢」の穴埋め作業に乗り出す必要がある。公選法見直しは日本の政治風土を変え得る、とても大きなテーマなのだから。
毎日新聞 2009年8月21日




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その時女は、ほほ笑んだ/その変化、とまどう男たち/ルポ・民主党政権誕生(上・下)毎日新聞

2009-09-18 11:06:42 | ほん/新聞/ニュース
選挙のときだけ注目される「女(おんな)」ですが、閣僚はたったの二人。

「政治」は「男の世界」の最たるものといわれていますが、民主党さんも、やっぱり
といいましょうか、まだまだ責任ある仕事は、おんなに任せられない、と思っているのかしら??

一昨日の毎日新聞のテレビ欄の下に、ドッキリする「タイトル」見つけました。
「その時女は、ほほ笑んだ」

なんだろうと思って読んでみたら、今回の選挙(政権交代)で注目の女性たち。
記事自体より、見出しをつける「整理部」に問題がありそうですね。

 特集ワイド:’09天下の秋 ルポ・民主党政権誕生/上
毎日新聞 2009年9月16日

 衆院選から17日。ようやく民主党政権が発足する。歴史に刻まれるであろう鳩山政権誕生の日を見た。【政権交代取材班】

 ◇鳩山氏の妻、小沢ガールズ、新人秘書…その時女は、ほほ笑んだ
 東急田園調布駅から歩いて鳩山邸に向かう。道路には会社からの迎えとみられる黒塗りの車が何台も停車している。朝も夜も警備員が立っている豪邸もある。
 鳩山政権が誕生する16日午前8時45分、鳩山由紀夫民主党代表は、報道陣が待ち受ける自宅前に現れた。空をちらりと見上げ、「よい天気ですね。昨日、お清めの雨が降りましたからね」。妻、幸さんはこのハレの日には姿を見せなかった。かつて鳩山氏はこう言った。「私のように四角四面の人間が、その日によって形が変わるような女性と一緒になれたということは、私にとって本当にありがたいことなんです」「女房と出会ってからの人生は、それまでよりはるかに変化に富んで、面白いんですよ」
   ■
 永田町の議員会館は数日前から新旧入れ替えでごった返していた。ファクス機を売り込もうと、事務機器メーカーのキヤノンやリコーのセールスマンが廊下でうろうろ。議員宿舎に入れない新人議員をねらったホテルの営業マンもいる。名入り手帳や名刺を印刷・販売する大槻勝美さんも注文取りに励んでいた。元自民党員、党本部に日参して仕事をとった。でも自民党が野に下った1993年以来、他の党にも販路を開拓していったという。
 初めて議員会館の部屋に入った民主党の磯谷香代子氏(43)は緊張した面持ちで、「私がどうして注目されるのか分かりません。目立つために仕事をするわけではない。一日一日しっかりやりたい」。
 大学卒業後、親の看病をしながら10年間アルバイト生活をしてきた。公示3日前に比例候補が足りなくなった民主党から打診があった。「仕事を辞める必要がなく、立候補に必要な住民票をその日のうちに出せる人」という条件に当てはまり、名簿に掲載され、国会議員になったシンデレラガールだ。左胸に仮の議員バッジが安全ピンで留められていた。
 第1議員会館の6階は小沢ガールズ・ストリートと呼ばれる。小沢一郎民主党幹事長の605号室の近くに青木愛氏(44)、田中美絵子氏(33)などが事務所を構えた。
 613号室の三宅雪子氏(44)は「小沢先生をたいへん尊敬しているので、ガールズと呼ばれる年ではないが、気にならない。今はひとくくりにされているが、これから自分を出せばいい」。激戦を演じた福田康夫元首相の事務所は隣の隣。15日に上京し、さっそくあいさつに行った。「ご本人はいなかったけれど……」。部屋割りに関して「真隣でなくて良かったなあ」と言いながら、「私自身は意識してません」。女は強い。
 衆院に49年いた海部俊樹元首相が使った部屋には、民主党新人の小室寿明氏(48)が入る。事務所開設の準備をしていた秘書の河野あをいさんは1度の面接で採用された。「お見合いと同じですね」。河野さんの周囲には落選した自民党議員の秘書が民主の新人議員に雇用されるケースもある。「こんな時代ですから、民主党か自民党に就職したいとみんな言っています」
   ■
 国会に行く。階段にも赤じゅうたんが敷かれ、歩くと靴のかかとがフカフカ沈む。幅約1・6メートル、長さ約4キロ。1平方メートルあたり2万2050円というから、総額1億4112万円か……。新人議員もこの上を歩き、壁も床も大理石のトイレを使い、「先生」と呼ばれるうちに、エラそうになるのだろうか。大槻さんが言っていた。「いや、へんな人がすり寄ってくるからだよ。自民党議員がすっかりいなくなった滋賀とか大変だよ」
 15日に開かれた民主党の新人・元職ガイダンスはホテルニューオータニで開かれた。官房長官に内定している平野博文氏が143人の新人議員を前にして、「野党と違い与党となったので周りの目が厳しくなる。新地で羽目を外したりしないように。杉村太蔵君みたいな行動に気をつけろ」と注意したという。
 民主党の母体となった旧民主党は96年9月に結成された。苦節13年、野党暮らしに耐えた古参の議員たちも政権交代を実感している。
 埼玉3区から選出された細川律夫氏(66)は先週初め、高知市長、高知県議会議長と面会した。7期目で「初めて受けた」当選祝い。実は細川氏は民主候補が全敗した高知県の出身。「これまで『ついで』に寄られたことはあったけど。与党とのパイプ役を作るためなのか」と、戸惑う。官僚の変わり身の早さにも舌を巻く。野党時代は国民の共有財産である情報を出し渋られたが、省庁から来る説明担当は課長から局長級に「昇格」した。
 国会内の売店「新美堂」では「政権交代紅白まんじゅう」の売れ行きが良い。店主の桜井吉男さん(63)によれば、首相の顔入り菓子は小泉政権で登場。「小泉(純一郎)さんの菓子はかなり売れたが、安倍(晋三)さん、福田(康夫)さん、麻生(太郎)さんと段々、売り上げが減っていった」
 人形町にある「亀井堂」は鳩山氏の顔の焼き印をつけた瓦せんべいを投開票日翌日に新発売。佐々木顕二社長は「通常の新製品の数十倍のペースで売れている。小泉さんに比べても倍以上」とほくほくだ。問い合わせ電話やファクスが数百件あり、16日には「天下り許しま煎餅(せんべい)」のキャッチフレーズで小沢氏、菅直人氏、岡田克也氏の焼き印入りの瓦せんべいも売り出す。
 田園調布駅前の「鳥〓(えい)」で、鳩山氏が好きだという煮込みとモモ焼きを食べてみた。うまい。鳩山氏から「おかあちゃん」と呼ばれる小野田勝美さん(67)は「人生で最高の宝物だね。だって、日本の総理大臣だよ」と涙ぐんだ。「公邸に住んだら来られなくなるのかね。お忍びで来てくれるといいけど」
   ■
 外国人はこの政権交代をどう見たのか。ドイツ日本研究所のアクセル・クライン主席研究員は「民主党も勝てば自民党と同じ。長く政権に座ればいずれ権力保持だけが目的となる」と冷静だ。
 投開票日前夜の鳩山演説には外国人記者も詰めかけた。だが、外国メディアが注目したのは「魂が三角形のUFOに乗って金星に行ってきた」「トム・クルーズを前世で知っている」などの発言で知られる妻の幸さん。米CBSテレビの人気トークショーは3日、「日本のファーストレディーがおかしい10の理由」を放映。司会者が「海王星へ日本大使として任命されることを望んでいる」「猫のようにみゃーみゃーと話す」などと話した。同局の別のトークショーも6日、幸さん、E・T・、トム・クルーズの合成写真を放映した。
 16日朝の国会正面玄関前。取り囲む報道陣のフラッシュの中を、新人議員たちが歩いて行く。まるでファッションショーだ。大理石の階段を上って行く議員たちの後ろ姿を見ながら、期待と不安が押し寄せてきた。
==============
 ◇「特集ワイド」へご意見、ご感想を
t.yukan@mbx.mainichi.co.jp
ファクス03・3212・0279
毎日新聞 2009年9月16日 東京夕刊



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「女(おんな)」ときたら、「男(おとこ)」もあるだろうと思って捜したら、ありました。

昨日の夕刊の、一面裏にひっそりと(前日と比べれば・笑)、「その変化、とまどう男たち」。

一昨日の記事の写真は、カラーで福田さんの笑顔、
昨日は、モノクロのやつれた麻生さんがとぼとぼ歩く姿。
これからはじまる「福田さん」と、これでおわりの「麻生さん」
分かりやすいといえば、わかりやすいのですが・・・・。

これが、民主党が政権をとったことに「とまどう」男たちの姿なのか??、
記事自体はでかくて読み応えもあるのですが、やっぱりなんかタイトルと内容がそぐわない。

特集ワイド:’09天下の秋 ルポ・民主党政権誕生/下
毎日新聞 2009.9.17

 ◇前首相、元総務相 国交省キャリア 自民党職員…その変化、とまどう男たち
 「すっかり秋めいてきましたね」。声を掛けると、こちらに目は向けず麻生太郎前首相はニヤリと笑った。17日午前8時45分、東京・渋谷の麻生氏の自宅前。いつもの2倍、40分をかけたウオーキングの後だった。顔には汗が噴き出していた。
 秋晴れの朝、麻生氏は、池のある公園や小学校脇などをぐるぐる回り、時折、SPに「ここは大きな家だろ。○○さんの家だ」などと語りかけた。たまにすれ違う近所の人には笑顔であいさつするが、「鳩山内閣の顔ぶれはどうですか?」などと記者が尋ねても一切答えず表情は硬い。
 麻生氏の豪邸から地下鉄半蔵門線渋谷駅まで歩く。雑踏で生ゴミをつつくハトがいる。改札口に近づくと、約30人のホームレスが等間隔に敷かれた1畳ほどの段ボールの上に横になっていた。公邸を出て自宅に戻った麻生氏はこれから毎朝、この光景を見るのだろうか。一瞬考えたが、すぐにそんなわけはないと思い直した。前首相が地下鉄に乗るわけがない。

 ■
 霞が関・国土交通省。16日に前原誠司氏(47)の大臣就任が決まると、多くのキャリア職員があきらめにも近い、さえない表情を見せた。
 民主党は、高速道路の無料化や群馬県の八ッ場(やんば)ダム建設中止を掲げ、国交省と対立してきた。居酒屋タクシーの件でも先頭にたって集中砲火を浴びせた。
 50代の幹部が言う。「民主党の国交省いじめはひどすぎた。正直、民主党大臣の指示には素直に従えないだろう」
 八ッ場ダムの建設中止は、来年夏の参院選まで見据えたパフォーマンスととらえていた職員も。道路局や河川局に勤務した別の幹部は「建設中止は簡単に主張できる公約だ。参院選が終わってしまえば、結局は造ります、となるのではないか。河川局は10、20年の視野で仕事をしている。最長4年の政治家とは違う」とプライドをみせていた。しかし前原国交相が中止を明言。「大変なことになるかもしれない」と厳しい顔になった。
 11日にテレビで「地元住民がダム工事の発注延期について、国交省の現地事務所に説明を求める」というニュースが流れた時は、40代の職員が疲れた表情で吐き捨てるように言った。「民主党に言ってくれよ」
 元大蔵官僚の衆院議員、古川元久氏(43)が民主党の立場を説明する。「警戒したり戸惑ったりしている官僚はいる。でも彼らだって今のままでいいなんて思っていない。無駄なことでも慣例でやってきた部分がある。僕もそうだったけど、本当にやりがいがあったことなんて1割。仕事のやり方を変えることは彼らにもプラスなんですよ」
 埼玉県の上田清司知事(61)は民主党の八ッ場ダム政策について、「勇み足もいいところでしょうね」とばっさり。ダムの事業費の7割はすでに支出した。本体工事の中止で620億円が浮くが、自治体が負担している利水分の費用など法律的に返還すべき金額は計1460億円にもなる。「建設中止でかえって国庫からの支出が増える。予算節約対象の事業に入ること自体が初歩的なミスだ」
 上田知事は96年から03年まで民主党の若手ホープ議員として活躍した。政権交代を評価しつつ、古巣のマニフェスト(政権公約)には批判的だ。「今回は、小沢民主党の、勝つためなら何でもあり、が強く出た政策。体系的なものはあまりない。今から国家戦略局を作るというが、本来は明確な国家戦略が先にあるべきでしょ。でも、詰めていくとばらけるんで、基本政策は封印して、食いつきやすい個別政策だけを放り投げた」
 それに有権者が食いついたわけでもなかった。「自民党のオウンゴール。鳩山ブームでも小沢ブームでもない。勝手に自民党が転げ落ちた」

 ■
 16日、首相指名を受けた鳩山由紀夫氏は終始、緊張した表情をしていた。
 その直後、弟の鳩山邦夫元総務相が国会内で感想を語った。「民主党をつくる時、『私はあなたを総理にしてみせる』と兄に豪語した。それから長い道のりで、兄弟げんかもあったけれど、兄が目標に到達したことを心からお祝い申し上げたい。ありとあらゆる機会に兄を刺激してきた者としては、本当に良かったなと思います」
 兄を祝福した後は、少し穏やかな表情に。「兄が小学4年、私が小学2年の時から、兄が高校2年になるまで、夏休みはチョウ採集のネットを持って、2人でいろんな所に行った。純真だった時代から私も兄も随分変わったと思うけれど、あれだけチョウを追い回していた兄が、自然を愛した思いを政治にぶつけて自然との共生をやってくれたらありがたい」。ただ、環境と日本郵政問題では「私が一番いいアドバイザーになれるんじゃないですか」とアピールすることも忘れていなかった。
 鳩山首相に続き、いち早く官邸に入ったのは小沢一郎幹事長だった。小沢氏を幹事長に選んだことについて、上田知事は「肉を切らせて骨を断ったということじゃないですか」と話した。「小沢さんを排除できるかといえば、結局、波乱要因ができてしまう。さりとて黙っていると、党も政府も侵食してくるから」
 「平成の闇将軍」「剛腕」といわれる小沢氏。なぜ民主党は小沢氏に従うのか。
 93年にできた「非自民」の細川政権は7党8会派。結局、各党が持論をむき出しにして分解した。小沢氏の強引さに反発して、同氏抜きの自社さ政権作りに尽力した民主党の衆院議員、五十嵐文彦氏(60)はひどく後悔した。「自民が変節し、暴走し始める」と気づいたときには遅かったのだ。別の議員(66)も「自民党の賞味期限は93年には切れていたのに、自社さ政権が政官癒着体質の自民党を延命させた。そのせいで世の中が遅れた。反小沢で分裂したあのときのてつは踏まない」。
 「長かった。野党ってつらかった」と語るのは参院議員の岡崎トミ子氏(65)。16日の首相指名後に96年から共に歩んできた鳩山氏と握手した。「政策実現には数の力が必要だと思い知った。(小沢氏は)選挙戦にも党の重し役にも欠かせない」という。

 ■
 17日午前9時過ぎ、官邸に来た鳩山首相は「ご苦労さまです」と機嫌がいい。この笑顔はいつまで続くのか。
 一方、職員のリストラ案も持ち上がる自民党本部。陳情も抗議も来ない。警備する警察官が言った。「静かです。ああ、激励がありました。保守政党がんばれって」【政権交代取材班】
==============
 ◇「特集ワイド」へご意見、ご感想を
t.yukan@mbx.mainichi.co.jp
ファクス03・3212・0279
毎日新聞 2009年9月17日 東京夕刊



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鳩山新政権スタート/「女性差別撤廃条約選択議定書批准に向けた要望書」を 新政権に提出

2009-09-17 15:53:34 | 市民運動/市民自治/政治
「女性差別撤廃条約選択議定書批准に向けた要望書」を 鳩山新政権に提出しました。
深夜12時半に締め切った賛同団体は、なんと185団体。

福島みずほさんと面談して手渡したそうで、同じ日、福島さんは
「男女共同、小子化、消費者、食品担当相」に決定。
なんとタイムリーなことでしょう。
時代は変わった、と実感します。

9月15日、要望書の提出に行ってきました    WWN代表 越堂静子

 樋口恵子さん(女性と健康ネットワーク)、原ひろ子さん(日本女性監視機構)を加え、参加者19名にて、選択議定書要望書の批准に関するを新政権に提出しました。就任直後に新首相が、ニューヨークの国連総会で演説なさる際に、批准に向けての努力に言及していただきたいものです。
まず、入閣が決まっていた福島みずほ社民党党首は、「どのポジションになろうとも、みなさんの要望の実現のため頑張ります」と話され、大きな拍手が起こりました。次の予定の場所に向かわれたしばらく後に、「消費者・少子化・男女共同参画担当」という報道が流れました(夕刻の報道では、「食品担当」が加わっていました)。
・・・・以下、詳細は 「WAN」HPをご覧ください。・・・・・


これで議定書批准にはずみがつきました。

以下、提出した要望書です。
                     2009年9月16日

民主党代表 鳩山由起夫 様
社民党党首 福島みずほ 様
国民新党代表 亀井静香 様

                   
女性差別撤廃条約選択議定書批准に向けた要望書

 日頃から皆様の男女平等推進へのご尽力に深く感謝申し上げます。
8月30日の総選挙において、政権交代が実現することとなり、国民の目線にたって政治を行うことを公約された新政権に国民は多くの期待を抱いております。
私たち、本要望を提出いたします女性のNGO・NPOには、日本における男女平等の推進に深く心を寄せる女性たちが広範に参加しております。
私たちは、女性差別の根絶に向けて特段に、実効あるお取り組みをお願いしたいと考えております。政策の実現に当たっては、継続的なNGO等との意見交換を実施され、女性たちの意見の反映を保障されることを切望しております。
さて、女性差別の根絶にむけて、日本が直面している喫緊の課題は女性差別撤廃条約に基づく選択議定書の批准であるといえます。今年7月23日に国連本部にて開催された、第44期女性差別撤廃委員会からも、批准に関し再度の勧告をうけました。選択議定書は、今日では、オーストラリア、イギリス、カナダ、韓国、タイ、フィリピンなど、女性差別撤廃条約の締約国186ヶ国中98ヶ国、OECD加盟国30ヶ国中、日本とアメリカ合衆国を除く28ヶ国が批准しています。この議定書は、女性差別撤廃条約に基づくあらゆる形態の女性差別を禁止し、人権の保障をより実効的にするものです。
どうか新政権が国際舞台で取り組む初仕事として、9月23日の国連総会において女性差別撤廃条約選択議定書批准の意思を示され、批准に向けた手続を開始されますよう心から要望いたします。

※ 賛同団体(アイウエオ順)


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昨日のテレビは、鳩山内閣誕生のニュースと、就任演説のことばかり。
いちおう、歴史的瞬間を見ておきたいと、衆参両院の投票と、
首相指名の一部始終を見ました。

一夜明けて、今朝の新聞各紙は、鳩山内閣への期待と注文をいっせいに報じています。

長年の自民党政権でしみついた垢と埃を落として方向転換するには、
ある程度の時間も必要です。
民主主義は、時間も手間もかかるもの。
ちょっと長い目で見守りましょう。

これから、政権政党になる、「民主・社民・国民新党」に贈ることば。

「初心忘るべからず」

新閣僚の横顔(2009/09/16 21:33 共同通信)  

【社説】「説得責任」果たせ 鳩山新政権スタート 
中日新聞 2009年9月17日

 鳩山新政権がスタートし、日本の政治史に新たな一歩を記した。政策実現には説明責任が不可欠だが、国民を納得させる「説得責任」も果たしてほしい。
 澄み渡る青空の下、国会に足を踏み入れた新人衆院議員の初々しく希望に満ちた姿は、新しい時代の到来を感じさせる。
 その一人、薬害肝炎訴訟の元九州原告団代表の福田衣里子議員は国会前庭で「社会保障のしっかりした、希望を失わずにすむ国をつくりたい」と記者団に語った。
 新人はじめ国会議員は皆、国政を志した初心を忘れず、国民の声に耳を傾け続けてほしい。

歴史を変える重責
 政権交代を果たし、新首相に就いた鳩山由紀夫民主党代表にも、引き締まる一日だっただろう。
 この日の朝、緊張した面持ちで「歴史を変えるというワクワクする喜びと、歴史をつくらなければならない大変重い責任と両方が交錯している」と話した。
 鳩山氏が自任するように、鳩山内閣はその誕生から、日本の政治史を変え、新しい歴史をつくる使命を負った政権だ。
 政権交代可能な二大政党制を目指して衆院に小選挙区比例代表並立制が導入されてから十五年。衆院選で野党が単独過半数を獲得して政権交代を果たすのは戦後初めてであり、それを実現させたのは、自民党政治からの変革を求める有権者の切実な思いである。
 ただ、自民党政治とは違う新しい歴史をつくるといっても、その具体像は描き切れていない。
 鳩山氏は就任後初の会見で「試行錯誤の中で失敗することもある。国民にもご寛容を願いたい」と語った。針路が見えない中、寛容でいられる時間は長くはない。
 鳩山氏は日本をどこに導き、国民生活をどう改善するのか。まずは所信表明などの機会を通じて政治理念を明らかにすべきだ。

常に「国民目線」で
 各閣僚にも注文がある。政策実現には、関係者はじめ国民に説明を尽くすだけでなく、納得させる労苦を惜しむな、ということだ。
 例えば、七十五歳以上を対象とした後期高齢者医療制度。二〇〇五年衆院選の自民党マニフェストに「新たな高齢者医療制度の創設」が明記され、自民党圧勝で形式上は信任されたが、導入時には激しい反発を招いた。
 厚生労働省や当時与党だった自民、公明両党が導入時、「なぜ七十五歳で線引きするのか」などと反発する高齢者の理解を得る努力をどれだけしたのか。国民に不信が残れば、職責を全うしたことにはならない。
 民主党は〇九年衆院選マニフェストに後期高齢者医療制度の廃止と、医療保険を地域単位で段階的に一元化することを明記した。
 制度の改廃には、導入時と同様の混乱が起きるかもしれないが、国民や関係者から大方の納得が得られる形で進めてほしい。選挙で信任を得たからといって、自民党政権末期のような「上から目線」で強行すべきではない。
 長妻昭厚生労働相の仕事は年金、医療、介護、雇用と幅広い。「消えた年金記録」を追及した「国民目線」を持ち続けてほしい。
 高速道路無料化や八ツ場ダム中止問題を抱える前原誠司国土交通相にも同様のお願いをしたい。
 民主党は無料化で物流コストが下がり、地域経済が活性化すると説明するが、渋滞が増え、二酸化炭素の排出量が増えるとの指摘がある。バスや鉄道など地域の交通体系や料金徴収員の雇用などへの影響も避けられない。
 前原氏は官僚の振り付けに踊ることなく、懸念に一つ一つ丁寧に答えてほしい。それが政治への信頼を得る唯一の道でもある。
 税金の無駄遣い根絶は必要だが、ダム建設を前提に立ち退きに応じ、故郷を捨てざるを得なかった人たちの痛みに思いを至らせない政治が、心に響くわけがない。建設を中止するにも誠心誠意、説明と説得に努めるべきだ。
 マニフェストで掲げた、中学生以下を対象とした子ども手当(一人月二万六千円)や、農家などへの戸別所得補償制度にも「ばらまき」との批判があり、対象外の人たちは不公平感を訴える。
 政策の背景にある理念や哲学が明確でなければ、国民の大方の納得は得られないだろう。担当大臣には説得責任が課せられていると心得てほしい。

自民は監視機能を
 最大野党・自民党の存在も重要さを増している。
 鳩山政権が「数の力」で国民の望まない政策を押し通そうとした場合、それをチェックし、待ったをかけるのは自民党の役割だ。
 そのためにも、総裁選での論戦を通じて党再生の道を探り、一日も早い出直しを期待する。
(中日新聞 2009年9月17日)


社説:女性最多国会 5割への道も1割から
毎日新聞 2009年9月16日 

 特別国会がきょう召集され、首相指名、組閣を経て鳩山政権が誕生する。新時代の幕開けに期待することは多いが、中でも歴史的一歩として活躍を望みたいのが過去最多となった女性議員たちである。
 前回の43人を11人上回る54人が選ばれた。全衆院議員の11.3%である。1945年に女性が参政権を得て以来、初の10%超えだ。国際比較では、102位が95位に上がる程度で、たった1割、まだ1割、との見方もあろう。だが、まずは「1割まで来た」と前向きにとらえたい。60年以上実現しなかったことが達成されたのだ。人口比を考えれば半数が女性であってもおかしくないが、その5割への道も1割からである。
 54人のうち40人を民主党議員が占める。同党が積極的に女性を擁立したことが大きかった。将来は公募も含め、女性候補の比率がさらに高まるよう、各党には工夫を求めたい。 ただ、女性が大量当選しても、彼女たちの能力を最大限に引き出し、公約実現の原動力として活用することができなければ、2割、3割と高めていくのは不可能だ。選挙の時だけ「女性」を利用し、使い捨てにする愚を繰り返してはならない。
 意識の転換が肝心だ。男性議員が男性の代表でないのと同様に女性議員も女性代表ではない。ところが実際は、女性の社会進出や少子化問題、教育など「女性ならでは」を期待した特定の分野に活動の場が集中する傾向にあった。
 これからは、あくまで個々の能力や魅力という、当たり前の基準に沿った人材の育成、起用が大切になる。その意味で「民主連立政権」はまたとない転換の好機ではないか。長らく続いた構造や慣行を根底から変えようという時だからだ。みんなが未体験の世界なのだから、新人もこれまでのようなハンディがない。むしろ、新しい発想が強みとなる。
 野党の女性議員にも今は極めてチャンスといえよう。従来型の政治が行き詰まり、一からの党立て直しが急務となっているからである。
 政治に限らず、日本社会で最も埋もれた“資源”は女性だ。70年代に1ケタしかなかった女子の大学進学率は今や4割を超え、男子との差がかつてなく縮まったにもかかわらず、せっかく育てた人材がその潜在力を十分発揮できないでいる。人口減少が問題となる中、生かされない人口が何割もあるとは、もったいない。
 少子化対策の議論では出生率の引き上げに関心が集中しがちだが、生まれてきた女の子が未来に限界を見るようではむなしい。「女性議員当選」がニュースにならないような社会を作ってこそ本質的な改善といえるのではないか。
毎日新聞 2009年9月16日 0時09分



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福島瑞穂氏、「消費者行政・少子化・男女共同参画・食品安全」担当大臣に決定!

2009-09-16 11:17:31 | 市民運動/市民自治/政治
今日の午後に発足する鳩山新内閣に、入閣することは決まっていで、
どこのポストになるのか注目されていた社民党党首の福島瑞穂さん。
「消費者行政・少子化・男女共同参画・食品安全」担当大臣に決定しました。

朝一で「速報」でアップするつもりで、
もっと早くお知らせしたかったのですが、
朝からインターネットもメールもつながらなくてお手上げ。
接続しなおして、やっとつながるようになりました。

wabでは昨日から流れ始めていたのですが、
朝刊各紙にも、記事が出ています。

福島氏は消費者相、亀井氏は金融・郵政問題相 両氏受諾
朝日新聞 2009年9月15日14時57分

 民主党の鳩山代表は15日、党本部で次期幹事長の小沢一郎代表代行、副総理・国家戦略局担当相に内定した菅直人代表代行ら党三役と、閣僚・党人事をめぐって最終調整した。鳩山氏はその後、社民党の福島瑞穂党首に消費者・少子化・男女共同参画担当相、国民新党の亀井静香代表に金融相と郵政問題担当相への就任を電話で打診、両氏とも受け入れた。
 同日夕の両院議員総会で「小沢幹事長」が承認された後、鳩山氏は他の閣僚候補者にも内示する。
 鳩山氏は三役との協議後、党役員会や常任幹事会に臨んだ。常任幹事会で鳩山氏は「これからがスタート。国民中心の政治を作るのは前途多難なこともあるが、苦しい時もひとつになり頑張ろう」とあいさつ。閣僚人事と党人事について、鳩山氏に一任することが了承された。
 15日午後には東京都内のホテルで新人・元職議員への説明会、両院議員総会が相次いで開かれる。閣僚人事と並行して進める国会対策委員長や議院運営委員長など党・国会役員の人事について、鳩山氏は小沢氏に任せているが、同日中には固める意向だ。
 鳩山氏は16日の特別国会で首相に指名された後、首相官邸に組閣本部を設ける。夕方ごろに新閣僚を官邸に呼び込み、皇居での認証式を経て、首相と閣僚が官邸で就任の記者会見をする運びだ。各省の副大臣と政務官の人事も新閣僚の希望をもとに、16日中には確定させる。


中日新聞朝刊には、福島瑞穂さんについて、
福島氏は記者会見で、「少子化対策や男女共同参画は弁護士時代からのライフワーク」と抱負の弁。
「きちんとスタッフがいる閣僚がいい」との望みも、消費者庁を所管することでかなえられた。
 雇用や環境面でも「党首が参加する基本政策閣僚委員会で主張していきたい」と話す福島氏。・・・・」

との記事。

社民党の福島党首、4つの担当相任され抱負/神奈川県
神奈川新聞 2009/09/15
 新政権で消費者行政・少子化・男女共同参画など四つの担当相を務めることが決まった社民党の福島瑞穂党首(県連合代表、参院比例)は15日、党本部で会見し、「新政権の一翼を担う1人として、国民のために新しい政治をつくるべく精いっぱい頑張りたい」と抱負を述べた。


入閣決定までには、こんなこともあったそうです。

入閣めぐりドタバタ…メール訂正“自白” 
スポニチ 2009.9.15

 連立政権発足を目前にした民主、社民両党内では15日、組閣人事をめぐる“吉報”メールを送信、訂正したり、記者団に問い詰められての「自白」などのドタバタ劇があった。
 民主党の仙谷由人元政調会長は、同日夜の支援者向けメールマガジンで「ただ今、吉報が入りました」と“入閣”を報告。直後のメールで「準備中のものが誤って流れました」と訂正した。
 同党の小沢鋭仁衆院議員は同日夜「鳩山代表から入閣内定のご報告をいただきました」とのコメントを書面で公表した。だが具体的なポストは「代表の指示で、明日の正式発表をお待ちいただきたい」と中途半端な説明ぶり。
 社民党の福島瑞穂党首は同日午後、都内で記者団に囲まれ「うーん。どうしようかなあ。打診はあったけど、鳩山さんから『まだ言わないで』と言われた」と“自白”。その場で「消費者行政、少子化対策、男女共同参画…」とポストまで説明してしまった。
[ 2009年09月15日 21:09 ]


わたしは比例区で「社民党」に入れたので、福島瑞穂さんの活躍に期待しています。

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鳩山内閣:きょう発足 前原、川端氏ら入閣内定
 ◇郵政・金融担当相に亀井氏、福島氏は消費者・少子化相
 民主党の鳩山由紀夫代表は15日、新内閣の全閣僚を内定した。社民党の福島瑞穂党首を消費者・少子化・男女共同参画・食品安全担当相、国民新党の亀井静香代表を郵政・金融担当相に起用。藤井裕久最高顧問や川端達夫、前原誠司両副代表らの入閣が内定した。鳩山氏は16日召集される特別国会での首相指名選挙を経て第93代、60人目の首相に指名され、新内閣を発足させる。【上野央絵】

 このほか入閣が内定したのは中井洽(ひろし)元法相、赤松広隆選対委員長、小沢鋭仁(さきひと)国民運動委員長、原口一博「次の内閣」総務担当、仙谷由人元政調会長、千葉景子党総務委員長、北沢俊美副代表、直嶋正行政調会長。藤井氏は財務相、川端氏は文部科学相、原口氏は総務相、仙谷氏は無駄遣い削減を担う行政刷新会議の担当相、直嶋氏は経済産業相への起用が検討されている。鳩山氏はすでに、菅直人代表代行を副総理兼国家戦略局担当相▽岡田克也前幹事長を外相▽平野博文役員室長を官房長官--に起用することを内定している。
 鳩山氏は15日の党両院議員総会で、小沢一郎代表代行を幹事長に起用する人事案を諮り、拍手で承認された。これを受けて、小沢氏は山岡賢次国会対策委員長の留任と、国対委員長代理に三井辨雄(わきお)国対副委員長を充てる人事を決定。鳩山氏は閣僚人事の最終調整を行った。
 鳩山氏は15日夜、党本部で記者団に、閣僚起用の意向を電話で伝えた全員が受諾したことを明らかにした。その上で閣僚名の公表は「首相指名後に本来決める話だ」として16日まで見送る考えを示した。ただ、福島、亀井両氏の起用ポストについては「一番ふさわしい」と明言。民間人登用については「今回はない」と否定した。
 首相指名選挙は16日午後、衆参両院本会議で行われ、衆参両院で鳩山氏が指名され、鳩山首相が誕生する。その後鳩山氏は直ちに首相官邸入りし、組閣に着手。閣僚を正式に発表した後、首相就任記者会見を行う。これを受けて各閣僚も、認証式後の16日深夜にも会見する見通しだ。
==============
 ◆入閣が固まった顔ぶれ
 ◇副総理・国家戦略
菅直人 (62)=民主・衆(10)
 ◇外務
岡田克也(56)=民主・衆 (7)
 ◇官房
平野博文(60)=民主・衆 (5)
 ◇郵政・金融
亀井静香(72)=国民・衆(11)
 ◇消費者・少子化
福島瑞穂(53)=社民・参 (2)

赤松広隆(61)=民主・衆 (7)
小沢鋭仁(55)=民主・衆 (6)
川端達夫(64)=民主・衆 (8)
北沢俊美(71)=民主・参 (3)
仙谷由人(63)=民主・衆 (6)
千葉景子(61)=民主・参 (4)
直嶋正行(63)=民主・参 (3)
中井洽 (67)=民主・衆(11)
原口一博(50)=民主・衆 (5)
藤井裕久(77)=民主・参 (2)衆(7)
前原誠司(47)=民主・衆 (6)
 ※敬称略。()数字は当選回数
毎日新聞 2009年9月16日 東京朝刊



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伊吹の空に映えるサラシナショウマとイブキカリヤス/琵琶湖に沈む夕陽

2009-09-15 14:57:51 | 花/美しいもの
秋晴れの午後、思い立って伊吹山に行ってきました。

途中の高速からは霞がかかったように見えていたのですが、
ドライブウェーから見える伊吹山の上空は晴れています。
 

9合目の駐車場についた頃は、陽が傾きかけていたので
さっそく、いつもの西遊歩道から登り始めました。
 

とちゅう、足元に秋の花たちが咲いていたのですが、
それは改めて紹介するとして、先を急ぎましょう。

のぼりが終わって、平らなところに出ると、
イブキカリヤスの群生が秋風に揺れています。


  

澄み切った青空に、真っ白な雲が、刻々と形を変えながら流れていきます。

伊吹山頂に到着。
お店は全部しまっていて、人っ子一人いません。
ふたりきりで山頂をひとりじめ。
持参した遅めの昼ごはんを食べながら、空と雲を眺めていました。
   
   
   

西の眼下には、琵琶湖がきらきらと光っています。

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30分ほど休憩して、東遊歩道を下りはじめました。
    
わたしがお花を撮っているうちに、ともちゃんが先をゆくので、
「おーい待ってよー」と熊よけの鈴を鳴らしながら急ぎ足。

西日に映えるイブキカリヤスがとてもきれいで、
終わりがけのサラシナショウマもまだあちこちに見られます。
    

 
秋の伊吹のサラシナショウマの群生は有名で、
ススキに似たイブキカリヤスは固有種でここでしか見られません。
イブキトリカブキもいまが盛りで、下に着く頃には、もう見飽きるほど見ました(笑)。

駐車場についてトイレに行ったりしているうちに、ちょうど日没。

      

あんなに晴れていたのに、雲が急にたくさん出てきて、
夕焼けは見られなかったのですが 琵琶湖に映える夕陽がきれいでした。
   




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新政権の日本―女性を生かす社会に/新政権と有権者、実り豊かな「ハネムーン」を

2009-09-14 13:52:19 | ほん/新聞/ニュース
昨夜は、深夜0時50分からの、中京テレビの番組を見る遅くまで起きていました。
みたかったのは「法服の枷 沈黙を破った裁判官たち」。
1時間なので途中ふっと眠くなりましたが、おもしろかったです。

   

1973年に自衛隊の憲法9条の違憲判決をだし、
定年まで裁判所という組織になかで闘いつづけた元裁判官・福島重雄さんの、
最後の「裁判所との闘いはぼくの勝利だった」という言葉に胸をうたれました。

  

こういうよい番組が深夜しか放送されないのはザンネン。
見られなかった人のために、是非再放送をしてほしいです。

 法服の枷 沈黙を破った裁判官たち
55分枠 放送時間 : 9月13日(日)24:50~
語り : 中里 雅子
制作 : 中京テレビ
再放送 : 9月19日(土) 24:00~
CSニュース専門チャンネル「日テレNEWS24」

「裁判所という大きな組織、その中で出世を重ねるには上司に気に入られなければならない。幾つかの事件では真実は消え、被告人は泣いた」 これは36年前、初めて「自衛隊の憲法九条違反」を認定した福島重雄さん(78)の日記だ。判決後、再び裁判長の椅子に座ることはなく、小さな家庭裁判所で退官の日を迎えた。「最高裁の人事制裁だったのだろう」と振り返る。1人が年間300件もの裁判を抱えることもあるという現状。「裁判が効率化し、官僚化する裁判官たち。その多くが良心と保身との狭間で葛藤している」と語る元裁判官もいる。市民参加の「裁判員制度」が始まり、“開かれた”と盛んにアピールされる反面、依然、“閉鎖的”との印象が拭えない現実を検証する。


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ところで、16日の民主党の新政権発足まで、あと2日。

新聞各紙が、新政権に期待することを載せていて、
昨日の朝日新聞は、「女性を生かす社会に」。
「女性が生きやすい社会は、男性にとっても生きやすい。
一人ひとりが多様な能力を存分に発揮できる社会へ、
永田町からのうねりを期待したい」には、わたしも同感。
まずは、鳩山新首相は、23日に国連で、女性差別撤廃条約選択議定書の批准をしてほしい。

【社説】新政権の日本―女性を生かす社会に
朝日新聞 2009年9月13日(日)付

国会議事堂のリニューアル工事が続く。70年来の汚れをさっぱり落とせば、白い輝きを取り戻した花崗岩(かこうがん)の外壁が年内にも現れる。
 衆院選での民主党の圧勝を受け、顔ぶれが一新された国会で今週、鳩山新政権が誕生する。
 衆院議員の3分の1を新顔が占める。女性議員もこれまでで最も多い54人となり、11.3%と初めて1割を超えた。しかし世界的に見れば、女性議員の比率は134位から120位前後に上がっただけ。胸を張るわけにはいかない。

■女性議員最多の国会  
 女性の力をどう生かすか。少子高齢化の時代を迎えた日本にとって、多様な人材を確保し、社会の活力を維持するうえで、きわめて重要な課題だ。
 人々の意識や社会の仕組み。女性の活躍を阻む壁は根強くある。内外ともに生まれ変わる国会には、女性の力を生かす新しい社会づくりに向けての先導役を果たしてもらわねばならない。
 「日本は大改革が必要だ」
 総選挙の投票を控えた先月下旬、英国の経済紙フィナンシャル・タイムズは「日本の有権者はリスクを取らねば」と題した社説でこう指摘し、自民党政権が清新な解決策を提示できていない課題を列挙した。
 経済の再活性化▼高齢化社会への対応▼国際社会で中国が存在感を増す中での外交。選挙戦でも語られたこれらの課題に加え、もう一つが「女性の能力を生かすこと」だった。
 英国はもちろん、世界の多くの国々は女性の潜在力を生かすことに懸命だ。そうしなければ、世界的な大競争の中で生き残れないからだ。
 海の外から指摘されるまでもない。女性の力を生かすことは日本にとって間違いなく重要課題の一つだ。私たち自身がそうした自覚をもっと深く刻む必要はないだろうか。

■労働力の4割は女性 
 国連開発計画の指数がある。
 健康で人間らしい生活が送れるかを、長寿、教育、所得で見た「人間開発指数」は08年、179カ国中8位だった。しかし、政治や経済活動への女性の参画状況を示す「ジェンダー・エンパワーメント指数」は108カ国中58位。先進国の中では際だって低い。
 10年前に施行された男女共同参画社会基本法は「男女共同参画社会の実現は21世紀の我が国社会を決定する最重要課題」とする。しかし現実は、指導的立場にある女性の割合を20年までに30%にするなどの目標にはほど遠い。
 その背景に「夫は外で働き、妻は家庭を守る」という、男女の役割分担についての伝統的な意識がある。内閣府の調査では、07年に初めてこの考えに反対する人が52.1%と半数を超えたが、男性ではなお50.7%が支持している。そしてこの家族モデルを前提につくられた日本のさまざまなシステムは、根強く生き残っている。
 現実には、いろいろな理由で働く女性が増え、労働力人口の4割以上は女性だ。ところが家事や育児、介護などの負担は依然として女性に重く、仕事を続けられなくなる女性も多い。
 約6割が出産を機に仕事をやめるため、年代別の労働力率のグラフを描くと、真ん中の30代がへこんだM字になる。他の先進国では見られない形だ。
 育児休業制度の利用率では、女性の90%に対して、男性は2%と大きな差がある。3割の男性がこの制度を利用したいと答えているが、実際には使えていないわけだ。

■多様な生き方認めて 
 「女性の働き方を模索し、働き方そのものに柔軟性が生まれれば、みんなが働きやすくなり、結果的に企業は成長し個人も幸せになる」。INAXの女性活躍推進室長を務める桑原靖子さんはそう話す。
 経済産業省の研究会の報告書「女性の活躍と企業業績」でも、女性が活躍できる風土を持った企業ほど、業績が上がっているとしている。
 報告書は、社会保険や賃金なども、女性に不利にならない中立的な制度に変えることが最重要とする。
 M字形にへこんだグラフを放置していては、日本の将来もへこんでしまうだろう。
 結婚しても姓を変えたくない女性も増えた。結婚以外のかたちを選ぶ人もいる。家族のあり方も多様になってきた。それを認めることは、少子化を止めるためにも欠かせない。
 しかし、日本の民法は明治以来の古い家族観を引きずったままである。
 民主党は選択的夫婦別姓の導入や、婚外子差別の撤廃などの民法改正をめざしてきた。自民党政権下の法制審議会も1996年、この二つの改正を答申した。だが、自民党の強い反対で実現しなかった。
 民主党はこれらの改正を政策集に取り上げた。離婚後300日以内は前夫の子と推定する規定を改正して戸籍のない子をつくらないようにすることや、女性だけにある再婚禁止期間の短縮などもうたっている。
 この政権交代は、21世紀にふさわしい民法に変える、願ってもない好機でもある。財源を心配せずとも社会を前に進めることができる。
 女性が生きやすい社会は、男性にとっても生きやすい。一人ひとりが多様な能力を存分に発揮できる社会へ、永田町からのうねりを期待したい。
朝日新聞 2009年9月13日


毎日新聞の「勝間和代のクロストーク」は、有権者との関係のつくり方。
まさか新政権と「結婚」するわけじゃないから「ハネムーン」は遠慮したいけどが、
情報公開や意見表明、監視の仕組みのつくりは賛成。
コメントはまだ間に合います。

【勝間和代のクロストーク 】
新政権と有権者、実り豊かな「ハネムーン」を
 

毎日新聞 2009年9月06日 

 民主党政権の誕生まであとわずか。今回は、アメリカの政権交代の時と同様、日本でも新しい政権に対する100日の猶予期間、すなわち、「ハネムーン期間」を設けることを提案します。そして、そのハネムーン期間中に、政権と有権者の双方が、政策の実行を担保するために必要な下記のことを実行するよう、望みます。

 <1>民主党政権側は、新たな政策の優先順位付けをし、より詳細な実行計画を発表。実施状況についての情報公開を徹底する。
 <2>有権者側は、請願・陳情やパブリックコメント(意見公募)、政府への電子メール、さらには、さまざまなメディアを活用した世論形成により、意見表明と監視の仕組みを作る。

 2大政党制というと、民主党と自民党がまったく違う正反対の政策を掲げるように見えますが、実際には両者とも市場調査を踏まえ、よりよい政策で票を取ろうとする結果、政策は意外と似通ってしまいます。政党ごとの政策の違いよりも、政党内での立場の違いや政策の違いの方がかえって大きい場合すらあります。
 したがって、政策立案能力とともに、政策の実行能力が重要になります。ただし、実行能力は、政権獲得後にしかわからないため、事前にそれを担保するには、政策を実行させる仕組み作りが必要になります。
 そのための大きな原動力になるのが、情報公開と、政策の優先順位付けです。優先順位に従ってきちんと政策を実施しているか、有権者は情報公開を通じて監視し、必要に応じて意見表明することが大事です。
 私たちが一市民の立場で、政治に対して意見を言う、あるいは監視することは、決して簡単ではないかもしれません。しかし、例えばこのクロストークでの提案に対して、インターネット上でコメントすることも、メディアを通じた意見表明になりますし、一市民の陳情や請願が立法につながった事例もたくさんあります。極端な話、ブログを書いたり、ツイッターでつぶやくだけでも、効果があるのです。
 もし、これまで通り、一部の圧力団体の声ばかり過大に反映される仕組みが続くなら、政治が変わったことにはなりません。本当に政治を変えたいなら、これまで声を出さなかった民衆、すなわち、サイレント・マジョリティーの政策に対する要望が伝わるようにしていくことが重要です。
 政権にすべて丸投げして、うまくいかなかったら批判する、そんなやり方からいち早く脱却し、市民と政権が相互補完をしながら政策を実現していく仕組み作りをしませんか? みなさんの幅広い意見をお待ちしています。
*9月13日までにいただいたコメントの中から勝間さんがベストアンサーを選びます。コメントそのものは9月18日(金)午後5時まで受け付けます。



同じ新聞でも、新政権に対してこんな記事も。
思わず産経記者の本音が出た、ということかも知れませんが、これはいただけませんね。

産経新聞社:「民主党さんの思うとおりにはさせないぜ」 社会部ネット書き込み 
毎日新聞 2009年9月2日

 産経新聞社社会部が衆院選に合わせて短文を発信・表示するネット上のサービス「Twitter(ツイッター)」に開設した公式ページで、記者の書いた文章が批判を浴び謝罪文を掲載していたことが1日、分かった。
 同社によると、公示日の8月18日から投開票翌日の同31日まで選挙取材班のコメントなどを発信。民主党圧勝が明らかになった同30日深夜以降に「民主党さんの思うとおりにはさせないぜ」「産経新聞が初めて下野」などと表示した。批判的な意見が多数寄せられた後、「社会部として是々非々の立場でのぞみたいという意思表示のつもりでした」「軽率な発言だったと反省しています。ご不快の念を抱かれた方には、おわび申し上げます」と謝罪した。
 同社広報部は「『不偏不党』を社是としており今後も方針に変わりはない。一部内容に誤解を招く表現があったので、社会部選挙班として説明と理解を求める趣旨の文を提示した」とコメントした。【真野森作】
毎日新聞 2009年9月2日



 産経ツイッター事件」は何を意味したか=「編集の重要性」と「読者の囲い込み」
2009年09月08日 08:25 JST



本当の市民メディアの時代が始まった?
2009年09月04日 10:18 JST



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イネが開花しました。トウモロコシも。/秋のはたけ。

2009-09-13 14:24:32 | 有機農業/野菜&ハーブ
先週、イネの花が開花しました

晩生種の無農薬ハツシモの開花は、例年なら9月5日頃なのですが、
今年は日照が少なかったからか、数日遅れで開花。

イネの花の開花前の田んぼの様子。

イネが開花した田んぼの様子。


イネは自家受粉なので、開花はお昼の一瞬のあいだこと。
  

メシベとオシベとが出てモミが開いて受粉したら、すぐに閉じます。
ということで、イネの開花の様子を見られるのは、珍しいのです。
  

   
風が強くて写しにくかったのですが、メシベとオシベ、分かりますか。


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田んぼの西の畑のトウモロコシ「キャンベラ」も開花しました。
夏に種をまき、秋に収穫するで抑制栽培です。
     

トウモロコシは、イネとは違って、自家受粉しないので、
他の株のオシベが開いて、花粉が絹糸のようなめしべについて受粉します。
  

  

畑の野菜は端境期で、秋野菜の種まきなどにおわれています。
  

にらの花も咲いて、唐辛子も色づきはじめ、
  
カボチャやスイカのツルが枯れた道の下の通路には、
こぼれ種で育ったキバナコスモスとヒャクニチソウが咲いています。
   

  

   


オマケのタマゴ
 



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女性差別解消、進まぬ日本/女性差別撤廃条約「選択議定書の批准を!」女性団体が要望へ  

2009-09-12 10:54:45 | ジェンダー/上野千鶴子
今朝の朝日新聞生活欄に「女性差別解消、進まぬ日本国連委勧告 期限切り対応迫る」
という編集委員の竹信三恵子さんの大きな記事が載っています。

この女性差別撤廃へ国連委が勧告した問題については、
わたしも8月25日のブログで取り上げました。

女性差別撤廃へ国連委が勧告/「女性差別撤廃条約「選択議定書」に関する公開アンケート結果」(2009.8.25)

朝日新聞の記事の最後にもありますが、国内の女性団体へ、
「女性差別撤廃条約選択議定書批准に向けた要望書」提出の呼びかけもあり、
「女性を議会に 無党派・市民派ネットワーク(む・しネット)」でも、運営スタッフで賛同の意思決定をしたところです。

「選択議定書の批准を!」 WWN代表 越堂静子

 9月16日に新政権がスタートします。また、今月23日には、新しい総理大臣が、国連総会に出席する予定です。私たちは、新政権に対し、女性差別撤廃条約選択議定書の批准を求め、要望書を提出することにしました。
  ★「女子に対するあらゆる形態の差別の撤廃に関する条約選択議定書」@国連広報センター
  ★「女性差別撤廃条約「選択議定書」に関する公開アンケート結果」@NNC
現在、約78団体からご賛同をいただいていますが(9月11日17:00現在)、さらに多くの女性団体からの賛同をいただきたいと思います。下に要望書を掲げます。

・・・・以下、詳細は 「WAN」HPをご覧ください。・・・・・



女性差別解消、進まぬ日本
国連委勧告 期限切り対応迫る

朝日新聞 2009.9.12

 日本の女性差別解消への取り組みに黄信号がともった。女佐差別撤廃条約の日本での実施状況を審査していた国連の女性差別撤廃委員会(CEDAW)は先月、勧告を公表した。政府の取り組みを「不十分」とし、夫婦別姓などへ向けた民法の改正や、意思決定機関に女性を増やすためのタイムテーブルについて2年以内に文書で提出するよう求めるなど、政府に迅速な対応を迫っている。 (編集委員・竹信三恵子)

 政府報告書が審査された7月、ニューヨークの国連本部では各国委員から「日本政府は条約を法的拘束力のない宣言とみているのでは」と厳しい質問が続出。政府代表の南野知恵子・参院議員は「取り組みの遅れは否めない」と弁明に追われた。
 背景には、格差の実質的な改善が進んでいないことがある。
 条約の実施状況は定期的に審査され、日本の審査は6年ぶりだが、前回の勧告で求められた選択的夫婦別姓の採用や、女性だけの再婚禁止期間・婚外子差別の是正のための民法改正はたなざらし状態。
 再三求められてきた男女の賃金格差の是正は、縮小傾向とはいえ正社員でも女性はなお男性の6割台。格差の大きさは先進国で最高レベルだ。
 衆議院議員の女性比率は今回の総選挙で11%台と初の2ケタに達したが、戦後初の総選挙の8・4%から約60年で3ポイント程度上がっただけ。政府は05年、「20年までに重要な地位の3割を女性に」との目標を掲げたが、実現への道筋は見えない。
 そんな日本への処方箋として勧告が提案したのは、条約の趣旨の徹底だ。
 表のように多岐に渡る詳細な具体案を提案したほか、差別を「区別」と言い抜けて平等を渋る動きを警戒し、条例1条の「男女平等を妨げる区別は差別である」との定義を国内法に明記するよう要求。条約が男女平等担当部署以外の行政や国会、司法にほとんど知られていないことも指摘し、周知のための啓発の強化を求めた。
 さらに、2年以内に実施状況の報告を求める「フォローアップ」の対象に、民法改正とともに、女性比率が一定程度に増えるまでの「暫定的特別措置」を指定した。意思決定の場に女性を増やすことで、言葉だけでない平等政策を進めるためだ。
 その一環として、政策の空白分野だったアイヌ先住民や被差別などマイノリティ女性の代表の意思決定機関への任命も、初めて求めた。
 国内の女性団体は政権交代を機に働きかけを強める。各分野の女性NGOがつくる「女性差別撤廃条約NGOネットワーク(JNNC)の山下泰子・代表世話人は「フォローアップで期限を切ったことは有効。実施を監視するため、男女共同参画会議内に『女性差別撤廃条約専門委員会』を設けることを提案したい」と話す。
 勧告では、国内の裁判による救済に限界があったときCEDAWに審理を要請できる「選択議定書」の批准も求めている。「ワーキング・ウィメンズ・ネットワーク」など約80団体(11日現在)が連名で新政権に要望書を提出、23日の国連総会で鳩山新首相が批准の意思を批准するよう求める予定だ。
-----------------------------------------------------------------
■勧告の主な内容
・女性だけの再婚禁止期間や婚外子差別規定の廃止、選択的夫婦別姓の採用など民法改正
・条約が裁判で生かされるよう裁判官、検察官の啓発。選択議定書批准の検討
・雇用分野や政治的・公的生活への女性参加を促す暫定的特別措置
・女性への暴力に24時間ホットライン設置
・女性や少女への暴力を促すレイプ・性暴力犯罪を含むビデオゲームや漫画の販売禁止
・「従軍慰安婦」問題の最終的解決への努力
・旧教育基本法「男女共学」規定復活の検討
・同一価値労働同一賃金の原則を確認する規定が労働基準法にないことを懸念。「育休切り」の予防。セクハラなど職場の性差別への制裁。女性にパート労働が集中する現状の改善、保育施設の改善、男性の育児休業の奨励
・若い世代への性教育の実施
・アイヌ先住民、被差別、在日コリアン、沖縄などマイノリティ女性代表の意思決定機関への任命
・シングルマザー、難民・移住女性、障害女性など複合差別にあいやすい女性についての情報提供と政策措置
-----------------------------------------------------------------
ガラパゴス化防げ  林陽子・CEDAW委員
 今回の勧告は、「経済大国に男女平等という重要な人権問題を主導してほしい」という国際社会の強い期待の現われだ。女性の人権を国際問題の主流にという動きが強まり、CEDAWの審査期間が昨年から延びたことも詳細な指摘につながった。
 選定議定書も、8月にアフリカのギニアビサウ共和国が98番目の批准国になり、日本が100番以内に入れるか微妙な情勢になってきた。絶海の孤島ガラパゴスにちなんで日本の「ガラパゴス化」を心配する声もある。性暴力表現やポルノに甘いといわれる日本の現状から、国際社会ではポルノ好きの人々に「HENTAI(ヘンタイ)」という日本語まであてられている。
 そんなイメージを変えるためにも、足元の差別を見直す努力が必要だ。
------------------------------------------------------
(朝日新聞 2009.9.12)


 CEDAW/C/JPN/CO/6(女性差別撤廃委員会)総括所見の全文(英文)

女子差別撤廃条約(女子に対するあらゆる形態の差別の撤廃に関する条約)
  ■条約全文
 

要望書の賛同団体は、11日現在で78団体ということですが、
なんとか国内の女性団体が連帯して要望書を提出し、議定書批准にこぎつけたいものです。

自民党は一貫して、女性差別撤廃には後ろ向きでしたが、
女性差別撤廃条約を国内で具体的に実現するよう、鳩山新政権に期待しています。


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以下は、関連の新聞記事です。

女性差別解消「進まぬ日本」…国連委が総括所見
2009年8月25日 読売新聞

 国連の女性差別撤廃委員会(CEDAW)が18日、女性差別撤廃条約の日本の実施状況について、勧告を盛り込んだ総括所見を公表した。
 勧告は雇用、暴力防止など26項目にもなり、前回(2003年)の倍以上。女性差別解消に向けた日本政府の取り組みが進んでいないことを、厳しく指摘する内容だった。
 結婚最低年齢の男女差、女性のみに課した再婚禁止期間、夫婦同姓強制などを定めた民法については前回も指摘があったが、今回は「即時改正すべき」と勧告。さらに雇用や公的活動などへの参画が進んでいないとして、暫定的特別措置(ポジティブ・アクション)を取るよう求めた。
 海外で問題視されている日本の性暴力ゲームやマンガについて「女性や少女への性暴力を当たり前のように扱い、肯定するものだ」として販売禁止を強く求め、児童ポルノ禁止法の改正を勧告している。
 国際人権法に詳しい弁護士の大谷美紀子さんは「民法について強い指摘があったのは、条約批准から24年もたつ日本が、法律上の女性差別を残していることへの強い警告といえる。所見は国会の責任にも言及しており、新しい政権は勧告を真剣に受けとめ、条約締約国としての責任を果たすべきだ」と話している。
(2009年8月25日 読売新聞)


【社説】女性差別撤廃/国連委勧告を受け止めよ
神戸新聞 2009.8.28
 
 女性へのあらゆる差別を禁止した「女性差別撤廃条約」が国連で採択されて今年で30年。締約国は186カ国に上る。
 日本では、1985年に批准して以降、雇用機会均等法や共同参画基本法などを整備し、女性の社会進出はかなり進んだ。だが、国連の女性差別撤廃委員会が日本の履行状況を審査し、先週公表した総括所見は厳しい内容で、取り組みの遅さ、不十分さを指摘した。
 60項目に及ぶ所見のうち、前回2003年から前進したと評価されたのは、担当大臣の任命や、女性の社会進出の数値目標を盛り込んだ第2次男女共同参画基本計画の策定など7項目にとどまった。一方、雇用や暴力対策の遅れに対する「懸念」や「勧告」が多数を占め、前回の勧告が順守されていないことは「遺憾」とされた。
 なかでも対応が不十分な2項目については、委員会が2年以内の報告を要請した。
 一つは、民法の差別的規定の改正である。結婚可能年齢の男女差や女性だけに課せられる再婚禁止期間の見直し、選択的夫婦別姓の導入などを求めた。
 もう一つは、政策や方針決定を行う場に女性参画を促すための暫定的な特別措置を導入することだ。日本では教育や健康水準を示す指数は179カ国中8位と高い半面、女性の政治や経済活動の参画度を示す指数は108カ国中58位と、先進国の中で極めて低い。そうした実態があるからだ。
 その背景には、性別による役割分担の意識が強く、女性が仕事と育児や介護を両立させにくいことが挙げられる。政府は、20年までにあらゆる分野で指導的地位に占める女性の割合を最低30%とする目標を掲げる。だが、達成するには制度面の整備はもちろん、意識改革が欠かせない。
 このほか、総括所見は国内法に女性差別の定義が欠ける点や、総合職や一般職といった雇用区分が男女の賃金格差につながるなど間接差別にあたるとして懸念を表明。さらに被害を受けた個人や団体が委員会に通報できる制度を盛り込んだ「選択議定書」の批准を検討するよう勧告した。
 働く女性が増えたとはいえ、半数以上が非正規雇用だ。出産や育休取得を理由にした解雇や、DV被害も後を絶たない。委員会はそうした実態にも踏み込んでいる。
 直ちに対策を打たなければ、国際的な信用を失う。次回審査は14年の予定だ。女性差別問題を、政府は重要課題に位置づけ、早急に取り組む必要がある。
(神戸新聞 8/28 10:13)



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ツイッターの仕組みは・・・/芯が回るシャープペン「クルトガ」

2009-09-11 10:10:35 | Weblog
今朝も冷え込んで、肩がすうすうして6時前に目が覚めました。

PCを立ち上げて、メールのチェックをしてからブログの編集画面に入ったら、
編集画面がリニューアルされてました。

一番上に、前日のアクセス数と順位が表示されています。
←左カラムで、わたしが公開している「アクセス状況」と同じものです。


【完了】編集画面改変のお知らせ(2009年09月10日 13時01分09秒)
■アクセス状況
昨日のアクセス状況を画面中央に移動し、これまでクリックしないと見ることができなかったアクセスランキング情報も、トップページで見られるようになりました。
 
  


「がんばって更新して」という励ましかもしれませんが、余計なお世話。
上位の人はともかく、毎日、数えるほどの人はあせりますよぉ(笑)。

で、gooブログを更新すると、記事のいちばん下にコメント欄があるのですが、
その右端に水色のツイッターのマークを見つけました。

ここをクリックすると、Twitterのホームが表示され、
いまアップした最新記事のタイトルとURLがアップされています。

なんと便利な、と思ったら、gooスタッフブログにこんなお知らせを見つけました。

 Twitterへ簡単に記事をつぶやけるようになりました!

相性が悪かったTwitterに一発で入れたし、アップの手間が省けるし、
これはちょっとうれしい。

Twitter(ツイッター)の仕組みは、なれないとちょっと分かりにくいのですが、
土曜日の朝日新聞be「テクノ生活入門」に、
「仕組みから見るツイッター」の記事が載っていました。

仕組みから見るツイッター
見える内容が皆違う  ■強いリアルタイム性

 5月16日本欄で、ミニブログ「Twitter(ツイッター)」を紹介しました。アメリカではオバマ大統領をはじめ多くの政治家が利用し、イラン大統領選をめぐる騒乱など国際的事件でも情報伝達に大きな役割を果たしました。いま最も注目されるサービスですが、わかりにくいのも事実。今回は、その仕組みと、利用の具体例を中心にお伝えします。(丹羽吉順)
・・・・・・・(以下略)・・・・・・

右の説明の文章より、左側の図が、ツイッターの仕組みとしては、
比較的、分かりやすいです。拡大してご覧ください。

全社員にツイッターを導入した会社の話しもおもしろいです。
Twitterを全社導入して気づいたこと(社長ブログ 2009年09月11日)

こんな可能性も。
Twitterは感染症の流行を未然に検知するシステムになる(SEOmoz 2009年9月11日)

ツイッターはかんたんに登録してつぶやくことができますので、
ツイッター未経験の方、ぜひ「Twitt友」になりましょう。


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先月名古屋に行ったときに、「芯が回ってトガりつづける」と巷で評判の
「クルトガ」を、東急ハンズで見つけて買ってきました。

わたしはもっぱら太字のボールペンを愛用してて、シャープペンは
「使わない派」だったのですが、ヒット商品のクルトガには、興味津々。
    

むかしから文房具は好きで、けっこうこだわりがありました。
文字を書くことが好きだったので(文章を書くのが好きなのではありません)、
道具にもこだわっていたということでしょうか。
ちなみに、
ちょっと前に話題になった色が消える「フリクションボール」も持っています。

「クルトガ」も「フリクションボール」もヒット文具として、朝日に紹介されてました。

(2009.9.7 朝日新聞 夕刊)

クルトガ/自動芯回転機構「クルトガエンジン」とは?
クルトガ(KURUTOGA)は、シャープペンシルの芯先に
自動芯回転機構「クルトガエンジン」を搭載した、
三菱鉛筆のハイテクシャープペンシル。


    
で、ボールペンの方が使いやすいのですが、ブログネタのメモなど、
わざわざ書く用事をふやして、「クルトガ」を使っています(笑)。


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