蝶になりたい

いくつになっても、モラトリアム人生。
迷っているうちに、枯れる時期を過ぎてもまだ夢を見る・・・。

人体の不思議

2007-09-17 | レクチャー
「人体の不思議展」を見てきた。

展示されているのは全て人体の標本。つまりホンモノというわけ。
普段あまり目にしないこともあり、ちょっとびっくりするけれど、哺乳類は皆さんあんなかんじ。
顔は、額のシワ、鼻の毛穴など、女性のほうが、よりリアル。

標本の数は男性の方が多かった。
眉毛や睫毛、細かいところまで、リアル、リアル。
どれも、ホンモノのリアルさには圧倒される。

生きている間は大してお役にも立てなかったので、
せめて死後、人類に貢献させて頂こうなどという、
崇高な志を成し遂げるのは、凡人の私にはとても無理、と実感。

薬剤に漬け込んで、干して、刻んで、陳列へ。
しかし、あれは本人もあそこまでされるとは思ってなかったのでは?
ああいう標本になることは、家族の了解を得ているのか?
偶然、家族がご対面、ということになったら、どうやって声をかけていいのやら・・・。

「これ、触ってエエんやで~。テレビで言っとった~」と、大阪のおばちゃん。
アタマの先から爪先までまるごとズボっと剥いだ皮やら、剥がれた側の肉やらを、べちゃべちゃ素手で触っていた。

時間一杯、しっかり人体を観察し、生物学、芸術、とても、勉強になった。
どんなゴージャス美女も、イケメンも、(※イケメンは死語らしい)
一皮むけば、みな哺乳類、ほぼ同じだということもわかった。


自分探しは、ご自分で。

2007-09-09 | 人生
近所の友人、いつも口癖のように
「何かを始めたい。このままダラダラしていたらダメ。
でも自分は何をしたいのかが、わからない」と言う。

お気楽な専業主婦の時(30代の頃)から、いつもそうぼやいていた。
生活には困らない。
けれど、生きがいを捜し求め、40代後半でやっと雇ってくれるところを見つけた。

ところが数年前にご主人が他界し、パート主婦から一転、世帯主に。
仕事の存在が、突然の悲しみを紛らわせ、引きこもりを防いだ。
今もご主人がご存命の頃から働いていた雑貨店に、引き続き勤務している。

今の彼女の趣味といえば、暇つぶしに100円パズルを解くこと。

たま~に美術館に足を運ぶ。
ただ、一人では行かないし、計画も立てられない。人任せ。

「何かを始めたい・・・でも、何をしたいかわからない・・・」
身辺環境の変化にも慣れ、落ち着くと、また彼女の自分探しが始まった。

「自分のしたいことは、何?」と他人に聞いて、答えが得られるの?
他人はそこまで暇じゃない。
自分のことを一番よく知っているのは、自分でしょ。

自己実現は空から降ってこないし、店にも売ってない。

いつもその人の話を聞くと、なぜかため息がでる。