蝶になりたい

いくつになっても、モラトリアム人生。
迷っているうちに、枯れる時期を過ぎてもまだ夢を見る・・・。

同居

2014-11-26 | 日々のこと

「離婚してもいいですか?」の続々編を書きたいのだが、
なかなか時間が取れない。

さらに、アラサー独身女性と、アラサー既婚イクメンの、読後感を追加し、
またもや、もやもや感の追求をしようと思っていたのだが・・・。

なぜかというと・・・

今、わたしは、3世代同居をしていて。。。
毎日、毎日、孫たち(一人また増えました)の世話係&家事係に組み込まれ、
婿さんや、娘婿さんやら、次女やら、指揮官・長女やらと、暮らしている・・・。
いつも平素の家族数より、4名多い・・・。

毎日毎日、桃色吐息ならぬ、青色吐息。

そこへ、突然、前触れもなく、息子が帰省してきたりして、
わたしとしては、日ごろの家事能力をはるかにオーバーしている。

彼は、直前メールで、
「今日、家に誰かいる? 帰ろうと思うけど、遅いから、ほっといて先に寝といていいわ」
と知らせてくるだけなので、準備もなんにもできない。
そのメールに気づいたのは、わたしがベッドに入った後、当日、夜の10時半過ぎだった。
第一、今、4人増えているので、息子をどこに寝かせよう・・・?
あたふたとベッドから飛び起き、布団などの用意をして、「ほっておいて」という指示通り、
また寝て、夜中、トイレに行こうとしたら、息子が電灯を煌々とつけて読書していて、びっくり。
「あれ? 帰ってたん? おやすみ」と、シンプルあいさつは、終わり、
わたしは、トイレの後、Uターンして、彼の部屋を通り過ぎ、自室に戻ってまた寝た。

息子は、遠路、海を渡ってはるばる、
深夜に帰ってきて、翌日の朝8時過ぎには帰ってしまったので、
何しに来たの?状態ではあったが。
うちは、無料の宿屋です。か?

と、今も、夫、娘婿の出勤、上孫の保育園、と、時間差攻撃でバタバタ順次、出て行き、
家には、下の孫が、ぽんと置かれている。
見といてね、ってことだ。

朝食ひとつにしても、
長女に、自分のお婿さんのことは、まかせようと、用意してなかったら、
長女は「人の家の冷蔵庫は勝手にさわれないやろ」と、
何も食べさせずに、お婿さんは出かけるし、
(まさか、実家なんだから、お婿さんに何も準備してあげないとは、思ってもみなかった・・・。甘かった・・・)
わたしが用意したらしたで、ひともんちゃく。
食後のコーヒーや、おやつを出したら、
「無理して食べなくても、断ったらいいから」
長女は、婿さんに言うし、
食事の用意ひとつにも、気を使う。

パソコンに向う時間は、ほとんどない状態であるが、
ちょっと、なにか書いてみたくなった。

もっと、別のことを書くつもりだったのに、
脳が、直近のことしか覚えていないようで、ここ1時間ぐらいの、印象に残ったことを書いた。
(ついでに二日前のことも)

時間が取れたら、また、なにか書こうっと。

 

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離婚してもいいですか? その後

2014-11-11 | 暮らし

「離婚してもいいですか?」
わたしがブログに書いた翌日、長女がネットで取り寄せた。

わたしは、読まずに、あのブログを書いた。
理想やら、負け惜しみやら、強がりやら。

で、読んだ。

あああ・・・。

だめだ・・・。

封印していた、わたしのもやもやが・・・
もわっもわっと、真っ黒く塗りつぶされた画面となって現れた。

とっくにクリアーしたはずで、乗り切った離婚願望先輩として、どや顔で、ブログを書いた、わたし。

長女が持ってきてくれて、すぐには読まず、家で少し寝かせて、数日後、読んだ。
涙・・・。つつー。

そしてまた本日、二回目を読んだ。
涙と、鼻水・・・。しかも、涙は量が多くなっている。

泣く場面は、やはり子供がらみのシーン。
幼い顔、へのへのもへ字みたいな、へたうま子供の表情が、絶妙。


どんなに危機を乗り越えようが、共通するものがある。
相手(夫)が変わらないなら、自分が変わろう、
相手を犬と思ってみる、置物と思ってみる、・・・

この発想、試みは、わたしもトライした。経験、実験済み。
がつんとした手応え結果は、なかった。

が、事態は同じ状態では止まらない。
周りの状況が変化していき、人のこころも変化していく。


わたしの場合は、子供のためにあきらめる、我慢する、ということはなかった。
自己チューなわたしと、お子ちゃまな夫。どっちも、どっち。未熟者同士。
対決相手は、相手(夫)ではなく、自分のこころだった。
自分が、どう納得するか。
結婚に何を求めているか、だった。

(夫は、犬または置物なので、犬または置物を操っている黒幕やら、いろんな力と戦った。
犬または置物は、わたしがいかに苦しみ、戦っていたか、まったく知らなかった。現在もなお。
そこらあたり、けっこうDeepで深刻である)

長い時間をかけて、どうにかこうにか自分をなだめてきた。
そして、たまたま、そこにいた、漫画を持ち込んだ長女を前に、わたしは勝利者宣言をした。

「わたしは、いつ離婚してもいい!!」
「わたしには、敵はいない!!」
「わたしは、自立している!!」

すると長女は、わはははと笑った。
「離婚したら、ランニング・インカム(毎月の定期的収入)がなくなるよ」と。
その言葉に、わたしは、現実の世界に引き戻された。

そうね。貯蓄を切り崩す生活よりは、ランニング・インカムがあるほうが、いいなあ、と。
何事もなかったのように、にっこり、柔和な微笑みを浮かべる、わたし。

人の話には、涙するものの、自分のことになると、わたしは、いたって現実重視、合理主義者である。
勝利宣言は、即、引っ込め、「そうね、離婚は、やめよう」と、方針をくるりと変えた。

この年齢になると、舌の乾かぬうちに、ころころと発言を変えても平気。
怖いものが無いことは、確かだ。

さてさて、三度目に「離婚してもいいですか?」を読むと、どんな涙になっているのだろう?
懲りずに、近いうちに、また読み返す予定だ。
だって、あの本は、面白い。
台詞と、へたうま表情が、よい芝居をしてくれる、絶品である。

 

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離婚してもいいですか?

2014-11-01 | 暮らし

これは、最近、人気を呼んでいる漫画のタイトルだ。
ゆるゆるっとした、脱力へたうま画風のコミックエッセイ。

結婚9年め 2児の母。夫は中小企業のサラリーマン。
一見、いたって平和な普通の家庭。
でも、「離婚」という二文字が、毎日頭をよぎる。

専業主婦の主人公を、なにげない言葉で、ぐさっと傷つける夫。
仕事もして、おカネも入れている、世間的には非難されることのない夫だが、
日々、もやもや感に悩まされ、離婚を考えている主人公。
しかし、子供二人を抱え、経済力も無く、離婚に踏み切れない。

この、もやもや感に、とても共感を覚える主婦には、涙ものらしい。

読者は、主人公と自分を重ね合わせ、わかるわかる、その気持ち・・・
と、いつかこの主人公が離婚できる日を主人公と同時に夢見ているとか。

決定打がないから、こんなもやもや程度では、離婚には至らない。
が、もの哀しい・・・。それが、どんどん積み重なってくる。

じゃ、離婚したら?
となるが、経済力がない・・・というよりは、今の生活レベルを落としてまでリスクを負う勇気がない。
母子家庭になって、シングルマザーで、髪振り乱して、がむしゃらに頑張る決意がない。
じゃあ、我慢したら?
それで、毎日、もやもやと、夫に傷つけられながらの生活を送っている主人公。

これは、誰にでもできる仕事しかさせてもらえない、OL生活から抜け出して、
ほんの短期間、海外逃亡を図るOLと共通するものがある。
これがいやだから、あれ。
煮詰まった現状を改善せず、別のところに逃げる。
努力の仕方が間違っている。

誰にでもできる仕事で、給料がもらえたら結構なことだ。
じゃあ、責任ある仕事をさせられたら、果たして出来るか?
仕事の責務の苦しみで、自殺したりするのは、ほとんど男性だ。
女性は、そこまで思い詰めない。

漫画のなかで、夫が、「いいよな、おまえは。一日じゅう、ごろごろしていて」
と、外の仕事の辛さなどわからない妻に、ぽろっとホンネをもらす。
それで、妻は深く傷つくわけだが、そんなに傷つくのであれば、妻が代わりに社会に出て働き、
夫に主夫をしてもらえば?
それもできないで、傷ついているのは、弱すぎる。
夫が、なぜそういう発言をするのか、感情論ではなく、その底の部分、社会の現実の部分を知るべきだ。

夫のことを、「ATM」と、どこぞの巷では言われているそうだ。
いつもにこにこ、自動現金出金機。
割り切ると、痛みは少ない。

「一日中、家にいて、こんなこともできないのか?」
と夫に言われたら、「あら、ごめんなさい・・・」って、泣いてみる?
隠れて包丁を研ぐ?
毒でも盛ってみる?

夫がいなくなったら、どうやって家計を支える?
現実問題には、目を向けず、グサグサや、もやもやばかりに感傷的になっていても、ちっとも建設的ではない。

稼げない自分が悪い・・・。
子供が、いるから。家庭を守らなければ。

そうはいっても、世の中、兼業主婦も、とても多い。

が、専業主婦は、ひとくくりにはできない。
好きで専業主婦なのと、もやもやしつつ、夫の精神的虐待に耐えながらの専業主婦と、・・・いろいろある。

夫の稼ぎが悪くて、収入を足さなければ生活できないパート主婦と、
家に閉じこもるのが嫌で外で働きたいパート主婦がいる。

ごく普通に、普通の感覚で、共稼ぎ夫婦もいる。

自分を責める夫に泣くのではなく、そんな現状を招いた自分自身を見直すべきだろう。
いきなり寒空のもと、子供二人とともに外に放り出されるわけではない。
もやもや期間に、もやもやしているそのパワーで、爪を研ぎ、力を蓄えるとよい。

パチンコに嵌ったり、不倫に溺れたりする、不満時間のつぶし方では、前向きではない。
自分の再生に賭け、それに向けてエネルギーを発し、打ち込むべきだろう。

すると、夫の何気ないトゲのある言葉も気にならなくなってくる。
むしろ、爪を研いでいることを知られないように、わざと平然と振舞ったりするかも知れない。

離婚に向けて、頑張るのではなく、自分の再生に向けて頑張る、
夫の言葉に傷つけられる、弱い自分を返上して、強い自分になるために、
具体的に努力をする。
その努力の結果が、兼業主婦になることであったり、専業主婦になることであったり、離婚することであったり、
実践の後に、次の段階で見えてくる展開である。

漫画の夫は、浮気するわけでもなく、暴力を振るうわけでもなく、いいヒトである。
だが、超優等生のように、専業主婦のもやもやを理解し、労わってくれて・・・と、そこまで求めるのは、ど厚かましい。
そこまで労わられるだけの値打ちが、自分にあるかどうか。
値打ちなど、自分でつけるものだ。
自分で、値段をつける。
値を吊り上げる付加価値をつける。

高くて嫌なら、買うな。

それぐらいのタカビーな気持ちがないと、ぼこぼこに、やられるだけだ。
自己防御は、自分でしなければ、だれも守ってくれない。

一生、もやもやしている人もいる。
どんな人生を送りたいかは、その人のやる気次第だ。

 

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追記

後に漫画を読んでみて、ストーリーの早とちり間違いを発見。
主人公は、専業主婦ではなく、パート主婦でした。
離婚できないのは、経済的にパート収入だけで生活レベルを下げたくないからというのは、下位の理由で、
上位の理由は、子供がかわいそうだから。
幼い子供を巻き込みたくない、というものでした。