心斎橋・大丸の大丸ミュージアムで開催されている、
ターシャ・テューダー展を見に行った。
展覧会は、マイペースでじっくり見るので、
いつものごとく、ひとりだ。
最終日ということで、会場は混んでいた。
ターシャは、アメリカ・バーモンド州の村に住み
30万坪の広大な庭で、四季折々の自然に囲まれて暮らす絵本作家。
1800年代の生活様式を好み、
生活のほとんどは、手作りで、スローライフを守り続ける。
絵本作家としても有名で、100冊もの作品を出版し、
数々の栄誉ある賞を得ている。
また、多くのガーデニング・ファンに大きな影響を及ぼしている。
今年6月18日、愛する家族や友人に見守られて、
バーモンド州の自宅で、92歳の生涯を閉じた。
ターシャは、1915年8月28日、
マサチューセッツ州ボストンの名家に生まれた。
父は、ヨットや飛行機の設計技師、母は、肖像画家。
電話を発明したグラハム・ベルを始め、
マーク・トゥエインやオルコット、アインシュタインなど
華々しい文化人たちが集まる環境のなかで育つ。
しかしターシャはそんな華やかな世界が好きになれず、
社交界デビューを断って、パーティから逃げ出してばかりいた・・・。
その後、両親は、ターシャが9歳の時に離婚。
両親の友人の家に預けられ、自立の道を歩む。
23歳で結婚。処女作の絵本を出版。
30歳で、ニューパンプシャーの田舎に引っ越す。
4児をもうけるが、43歳で離婚。
56歳で、自分の好きな道を究めるかのごとく、
更に田舎のバーモント州で一人暮らしを始める。
なんでも、手作り。
セーターは、羊から毛を刈り取って、毛糸作りから。
石鹸、ろうそく、バター、・・・
今なら、電話一本、メールひとつで済ませられることも、
ものすごい時間とエネルギーをかける。
しかも、そんなに力むことなく、そのこと自体を楽しんで。
文明の力に頼りすぎる現代の生活は、はたして本当に
人々に幸せをもたらしたのだろうか。
手作りのレース、ドレス、マリオネット、ぬいぐるみ、絵本、
目を見張る力量、技。
本職の絵においては、母親のDNAを譲り受け
細かい筆致、やさしい色合い、正確な観察、
幸せをたっぷり包んだ、愛のメッセージ・・・。
90歳近くになっても、あんな絵が描けるなんて
芯がきちんと通った、強い精神がベースにある。
楽しみは創り出せるものよ
幸せとは、心の持ち方のことよ
思ったとおりに歩めばいいのよ
何かを始めなければ、何も起こらないわ
時間をかけるということは、それだけ愛情を注ぐことよ
庭仕事は体が疲れても、心が満たされるの
楽しいことは、それを待つ喜びも嬉しいのよ、
春は必ずやってくるのだから
人生は短いのよ、好きな事をしなくちゃ
文句を言っている暇などないの、
目の前にある幸せを、精一杯味わうことよ
今が人生で一番幸せよ
ターシャの生き方に触れ、心温まるとともに、
強いエネルギーをいただいた。
「料理に、近道はないのよ」という言葉に代表される
シンプルなポリシーが印象的だった。
この年齢だから、とあきらめることはない。
もう、なにも振り回されるものはない。
自信と確信をもって、我が道を進みなさい。
そんな幸せになるためのメッセージに、
やさしく背中を押された。
ターシャ・テューダー展を見に行った。
展覧会は、マイペースでじっくり見るので、
いつものごとく、ひとりだ。
最終日ということで、会場は混んでいた。
ターシャは、アメリカ・バーモンド州の村に住み
30万坪の広大な庭で、四季折々の自然に囲まれて暮らす絵本作家。
1800年代の生活様式を好み、
生活のほとんどは、手作りで、スローライフを守り続ける。
絵本作家としても有名で、100冊もの作品を出版し、
数々の栄誉ある賞を得ている。
また、多くのガーデニング・ファンに大きな影響を及ぼしている。
今年6月18日、愛する家族や友人に見守られて、
バーモンド州の自宅で、92歳の生涯を閉じた。
ターシャは、1915年8月28日、
マサチューセッツ州ボストンの名家に生まれた。
父は、ヨットや飛行機の設計技師、母は、肖像画家。
電話を発明したグラハム・ベルを始め、
マーク・トゥエインやオルコット、アインシュタインなど
華々しい文化人たちが集まる環境のなかで育つ。
しかしターシャはそんな華やかな世界が好きになれず、
社交界デビューを断って、パーティから逃げ出してばかりいた・・・。
その後、両親は、ターシャが9歳の時に離婚。
両親の友人の家に預けられ、自立の道を歩む。
23歳で結婚。処女作の絵本を出版。
30歳で、ニューパンプシャーの田舎に引っ越す。
4児をもうけるが、43歳で離婚。
56歳で、自分の好きな道を究めるかのごとく、
更に田舎のバーモント州で一人暮らしを始める。
なんでも、手作り。
セーターは、羊から毛を刈り取って、毛糸作りから。
石鹸、ろうそく、バター、・・・
今なら、電話一本、メールひとつで済ませられることも、
ものすごい時間とエネルギーをかける。
しかも、そんなに力むことなく、そのこと自体を楽しんで。
文明の力に頼りすぎる現代の生活は、はたして本当に
人々に幸せをもたらしたのだろうか。
手作りのレース、ドレス、マリオネット、ぬいぐるみ、絵本、
目を見張る力量、技。
本職の絵においては、母親のDNAを譲り受け
細かい筆致、やさしい色合い、正確な観察、
幸せをたっぷり包んだ、愛のメッセージ・・・。
90歳近くになっても、あんな絵が描けるなんて
芯がきちんと通った、強い精神がベースにある。
楽しみは創り出せるものよ
幸せとは、心の持ち方のことよ
思ったとおりに歩めばいいのよ
何かを始めなければ、何も起こらないわ
時間をかけるということは、それだけ愛情を注ぐことよ
庭仕事は体が疲れても、心が満たされるの
楽しいことは、それを待つ喜びも嬉しいのよ、
春は必ずやってくるのだから
人生は短いのよ、好きな事をしなくちゃ
文句を言っている暇などないの、
目の前にある幸せを、精一杯味わうことよ
今が人生で一番幸せよ
ターシャの生き方に触れ、心温まるとともに、
強いエネルギーをいただいた。
「料理に、近道はないのよ」という言葉に代表される
シンプルなポリシーが印象的だった。
この年齢だから、とあきらめることはない。
もう、なにも振り回されるものはない。
自信と確信をもって、我が道を進みなさい。
そんな幸せになるためのメッセージに、
やさしく背中を押された。