蝶になりたい

いくつになっても、モラトリアム人生。
迷っているうちに、枯れる時期を過ぎてもまだ夢を見る・・・。

こっそり、忍び足

2011-11-22 | リアル ジャパン
今回の初一人旅は、義母には内緒で、そぉっっと行ったものだから、
帰りも、そぉっっと、忍び足で帰ってきた。

他にも、「帰国の報告がないとは、水臭い」、というお叱りを受けた人がいた。

「報告が遅れて、すみませんでした。」
と、「謝り」兼「報告」のメールを入れた。

実母には毎月会うので、パリ行きは知らせていたが、
実母と義母が話す機会があり、義母には内緒で行ったことがバレて、
「あちらのおばあちゃんに内緒で行くとは、なにごとか」、と、実母に怒られてしまった。

その後、義母とは、パリの件は話題に上がらず、
別件、親戚のお葬式や、冠婚葬祭のことで、ふつうに、やり取りしているが。

「わがまま、好き勝手して」、と実母の怒り。

夫は、「俺はなにも、漏らしてない(義母に、パリ行きのことは、言ってない)」と、
バレたことに対して、無実を主張。
確かに。
(実母が、バラしたんだから)

配偶者さえ了解を得ていればいい、というのがわたしの言い分。
(ほんとは、だめだけど)

少しでも行けるうちに行っておかないと、親戚たちは、お年寄りが多いので、
いつ、どんなことになるやも知れない。
今回も、出るときはなんともなかった人が、一人、亡くなりかけたが、
どうにか持って、わたしが帰国してから亡くなった。
葬式出席・担当のわたしとしては、ギリギリセーフ。

義母は、わたしが日本にいないことを知っていると、ハラハラするかも知れないが
知らないと、ハラハラしない。
急なことがあっても、8時間の時差はあるものの、12時間(直行便)で、
飛行機で翌日ぐらいには帰ってこられるのだから、葬式には間に合うだろう。
(突然の場合、死に目には会えないか・・・)

重病や危篤のお年寄りの親戚がいると、気が気でないが、
今のところ、まだ、どなた様も、そのような兆しはないし、
去年、親戚が3人、次々とこの世を去ったので、
もう、ここ当分は、お葬式に出席しなくてもいいだろうという、わたしの読み。
とは言っても、わたしの母を含め、関係者一同、親戚は、お年寄りだらけ。

ひょいひょいと、合間を縫って、行くしかない。
もし、何かあれば、事前からフライトチケットを安く手に入れていてもキャンセルとなり、
高い飛行機代を払うことになるが、そんなことは言ってられないだろう。

時が泥の如く滞る、世の中で起こる事件の被害者もおられるなかで、
自由に移動できる身軽さは、いかにありがたいことか。


わたしのような、お気軽人間が、もし、周りにいたら、さぞ、鬱陶しいだろう、と
いつも、行動は、忍者のごとく、こっそり、忍び足だ。
でもなぜか、バレる。

今回も、家族と実家以外には、誰にも言わなかったのに、
いつもの行動範囲内で、長期、顔を出さないと「旅行?」と聞かれる。
「ううん、ちょっとね」とか、「病気だったの」とか、「母が病気で」とか、
「娘のところに行っていて」とか、
ごまかす事はできたのだろうけれど
ウソまでついて隠すのは、どうかと思って、
何人かの人に、聞かれるままに本当のことを言ってしまった。

その相手は、直接、パリにいるわたしのケータイに、電話してきた人だったり、
(本人は国内だと思ってかけてきている)
「今日、お宅に伺いたいんだけれど、何時ごろ、ご帰宅ですか?」
という問い合わせだったり、
ふつうの市民生活を送っていると、ごまかしが、ききにくい。

だが、皆さん、自分を持っておられる方が多いので、そんなに驚かれることはないのが救い。
会話や挨拶のひとつ。
一人旅というと、少し、びっくりされるようだけれど、深いツッコミはないし、
わたしも、一言、それで、オシマイ。
わぁわぁしゃべるのは、あまり好きでない。

と、延々、しまりなく、話が続いて、終わりそうもない。
外も明るくなってきたし、そろそろここで、終わります。


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人にはしゃべるのは好きでなくても、ブログには延々綴るんですね、わたし。
内向き人間。

あ、Tさんへ。今日も、オススメ・ブログではありません。

ぼんやりと。

2011-11-13 | リアル ジャパン
やっと、落ち着いた日曜日。
でも、ブログや、その他のチェックに時間を割き、目が疲れた。

パリの写真は、そのうち、アップできたら、アップします。
でも、しないかも。
気ままなわたしで、すみません。

パリで見て、感じた、階級社会。
これが、わたしには、とてもショックだった。

日本では、皆、同じような格好。
もし、ボロい服装でも、わざと、こだわりのファッションだったり、服にはお金をかけない主義だったり。
それ以外の人は、今は安い値段の衣類もたくさんあるので、
よっぽどの事情でもない限り、ボロい服を身につけることはしないだろう。
お金をかけない服というのは、ボロい服ではなく、ダサい服なんだと思う。
で、ボロい服より、ダサい服のほうが、かっこ悪いのかも知れない。

服装や、持ち物、言語、行動も似たり寄ったり。
同じような行動をし、同じような生活水準。
ぱっと表面上、浅く見たところ、そう違わない。

どこが、違う?

中流の人々が大半を占める国民。
貯蓄額、給料、エンゲル係数、住まい、将来性、福利厚生、属性、学歴、交友、血縁関係者、
そういったあたりで、ゆるやかに、大きなグループ分けができるかも知れない。
といっても、多くは、中流の範囲内なので、天と地ほどは、違わないかも。
一見、似ていて、表面だけなら、実質内容を上回ったり、下回ったり。
見かけだけでは、深くは、わからない。

あんなに、パリのように明らかにぱっと見ただけで、階層がわかる、階級社会ではない。

だから、どうなの?って、ハナシだけれど。
日本にいると、絶対に実感できない他国の社会構造。
上澄みの煌びやかさもさることながら、底辺の人々の悲惨な生活。
このギャップ、対比を見ても、パリの住民たちは、どおってこと、ないようだ。
お互いは、別の世界に住んでいるので。


今の日本の置かれている立場を見ても、
国際的な目を持つことは、絶対不可欠であり、必要に迫られているように感じる。

いくら、日本が大きく高い頑丈な壁を築いて頑張っても、
モノ、ヒト、カネの海外からの流入は、もはや止めようがない?

食糧を他国に依存している国って、不安。こわいな~、と。
兵糧攻めにあったら、いちころ。
各国、歴史や背景が違うからって、無関心ではいられない。

ようわからんなりに、ちょっと考えてみました。


写真は、ダンス・クラスのあるビルの、地下街の大きな壷に飾られたお花。
3週間ぶりのレッスン。
懐かしいような、自分は、一瞬だけ、いなくなっただけのような。

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整理・反省会

2011-11-12 | リアル ジャパン
リアルタイム パリの記事を楽しみにしてくださった方が、いらっしゃって
とてもうれしく思ったのだが・・・

2週間分、読み返してみると・・・非常に、デキの良くない、つまらない内容で、
自分ながらに、がっかりした。
読むのも、疲れた。
文字入力の誤りが少しずつ、各記事にあるのも発見した。

本人は、あのとき、必死だった。
でも、文字にしてみると、じつに、しょーもない。

こんなことなら、いっさい、ブログ更新になど、目もくれずに、
目いっぱい、パリのリアルタイムを楽しんで、
帰国してからゆっくり、写真とメモを見ながら、少しずつ紹介していけばよかったかも。
少し、後悔する。

「少し」後悔、であって、「とても」後悔、ではないのは、どうしてだろう・・・??
単に現地からのリアルタイムのブログを書いてみたかっただけのことで、
その思いが達成できたのは、いいけれど、客観的に見ると・・・
明らかに、いただけない。
おもしろくもなんともない。
おもしろがっているのは、現地で息を切らせて、無理をしている自分だけ。


パリでは、帰ってきても部屋に一人だし、話し相手もいないし、
ブログやインターネットが、唯一のつながりだったのかも知れない。
後半は、カフェからアップしたが、同じカフェの、同じ時間帯に、1週間近くも通っても、
パソコンばかりと向き合っていては、
現地の人、生身の人と、交流を持ちたくない、と、拒絶のリアクションをしているようなもの。
でも、ブログ更新がなければ、一人でカフェには、決して行かなかったと思う。


今回の旅でこだわったことは、既製品でない、自由な旅、しかも、一人旅であること、
環境が整えば、ブログをパリの現地で更新したかったこと、
その二つに尽きる。


最初の一週間は、楽しくあっという間に過ぎたが、
アパルトマンを代わったせいもあるだろうけれど、
後半の1週間は、仕事をしているかのごとく・・・だった。
楽しむ、というよりは、せっかくパリに来ているのだから○○せねば・・・と、なかば義務のような。
その割には、本当はどこに行きたいのかよくわからない、
道に迷う、フランス語も英語もわからない、
気持ちばかりが先走って、ちゃんと行動できない自分がいた。

朝は、8時を過ぎないと明るくならないし、夜は早くに暗くなる。
夏なら、明るい時間がもっと、長いけれど。
日の上がっている間に、活動できる時間が少ないってことだ。
(といっても、午前中は、ぐずぐす部屋に居たことが多かった)

もっと、楽しめたはずなんだろうけれど、初めての一人旅(海外)だったので、
緊張感や不安のほうが、大きかったようだ。
服もろくなものを持って行かなかったので、自分に自信が持てなかったし。
パリは、意外と寒くなかったので、真冬対策万全の服は、季節はずれの装いだったし。


それと、一人で、うろうろしている日本人に、ほとんど出会わなかった。
街でも、レストランでも。
「一人旅の方、けっこう、おられますよ」と、関係者の方は、おっしゃるが、
わたしが出歩いた先には、偶然、お見かけしなかった。
自分が、変わった人間か、友達のいない、かわいそうな人かのように、見えるのだろうと思えた。

一人より、一人じゃないほうが、楽しかったかもしれない。
どこかで待ち合わせをするとか、夕食をいっしょにするとか、
そういう、部分的に、だれかとコミュニケーションを取るか、接するか、
そういうことをすれば、もっと娯楽性も出ただろうし、華やかさも増しただろう。


旅のアテンドさんを頼んでおいて、ほんとうに良かったと感じた。
もし、日本で手配していなかったら、初めてのパリ、一人では何もできなかっただろう。
一人行動は、ほんのオプションに過ぎず、基本は、人のお世話にならないと、なにもできない。
つまり、わたしは、一人では生きていけないってこと。


それが、わかっただけでも、いいかなって、思う。

旅は、自分を謙虚にもしてくれる。


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見かけと、自己満足のギャップは大きい。

2011-11-10 | リアル ジャパン
昨夜、結局、重いけれど、帰りにお惣菜を買って帰った。
家で、口をぱくぱくさせている鯉(人間です)に、エサをやらにゃあいかんので。
スーツケースは、成田から宅急便で送り、本日、お昼の12時に到着。
便利ですね~。

時差ボケというか、本来のボケが悪化し、
家の近所までのバスの乗り方を忘れた。
乗るときに、回数カードを機械に差し込むのだが、一瞬、どぎまぎして、
魔がさして、差し込まなかった。
サイフを出すのに手間取ったこともあるが、バスにギリギリセーフだったので、
とりあえず、飛び乗ったせいでもある。(と、自己弁護)

あら、このバス、パリとはシステムが違うのね?
こころで思っても、現実、現状は、単なるトロい、おばさん。
(いえ、パリでも、乗るときに機械に切符を通します)
降り口で、回数カードの清算に手間取っている間、
待たされる乗客のみなさま、ならびに、時間ロスを余儀なくされた運転手さま、
イライラさせて、ごめんなさい。

家に帰って、晩御飯支度。
メードをあくせくやって、はじめて、現実を実感した。
わたしのパリは、終わった。


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写真は、
アパルトマンの部屋の外から、中に入れてよ~と、窓ガラスに爪をガリガリする彼。
入っちゃダメ。
あれは、昨日のことだったのか、夢だったのか・・・

現実

2011-11-10 | リアル ジャパン
さて。
やっと、いえ、すごく速くに感じられた、フランス~日本。
パリのシャルル・ドゴール空港から、成田着。
日本への帰路、上空で考えたことは、今晩のおかず、どうしよう?だ。
悲しいかな、宿命。
パリでは、ひとりで部屋でパンをかじっていても、なんの問題もなかったが、
日本では、メシ、フロ、ネルのお偉いお方が、在住。
旅に出してくれて、とても感謝し、わたしのアイデンティティは、日本にある、と感じた、この旅になのに、
日本にもどってくると現実が待っている。
まあ、こんなもんですね。

今からしばらくは、おとなしく、真面目に生活しなくっちゃあいかん。
どれぐらいの期間かなあ。。。。

なにしろ、蚤の市で買った、金属系のオブジェが2つ、そして機内手荷物が重いなか、帰りにスーパーに寄るかどうか・・・だ。
パリのアタマの中とは、えらい違いだが、世の中、こんなもん。
両方が現実で、両方あってこそ、わたしは、成立っている。

ああ、しんど。
しばらく、国内線、待ち時間もあと1時間ほどあるので、もうI杯、コーヒーでも飲みますか。

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