蝶になりたい

いくつになっても、モラトリアム人生。
迷っているうちに、枯れる時期を過ぎてもまだ夢を見る・・・。

自分探しは、ご自分で。

2007-09-09 | 人生
近所の友人、いつも口癖のように
「何かを始めたい。このままダラダラしていたらダメ。
でも自分は何をしたいのかが、わからない」と言う。

お気楽な専業主婦の時(30代の頃)から、いつもそうぼやいていた。
生活には困らない。
けれど、生きがいを捜し求め、40代後半でやっと雇ってくれるところを見つけた。

ところが数年前にご主人が他界し、パート主婦から一転、世帯主に。
仕事の存在が、突然の悲しみを紛らわせ、引きこもりを防いだ。
今もご主人がご存命の頃から働いていた雑貨店に、引き続き勤務している。

今の彼女の趣味といえば、暇つぶしに100円パズルを解くこと。

たま~に美術館に足を運ぶ。
ただ、一人では行かないし、計画も立てられない。人任せ。

「何かを始めたい・・・でも、何をしたいかわからない・・・」
身辺環境の変化にも慣れ、落ち着くと、また彼女の自分探しが始まった。

「自分のしたいことは、何?」と他人に聞いて、答えが得られるの?
他人はそこまで暇じゃない。
自分のことを一番よく知っているのは、自分でしょ。

自己実現は空から降ってこないし、店にも売ってない。

いつもその人の話を聞くと、なぜかため息がでる。