夜な夜なシネマ

映画と本と音楽と、猫が好き。駄作にも愛を。

『グランメゾン・パリ』

2025年01月07日 | 映画(か行)
『グランメゾン・パリ』
監督:塚原あゆ子
出演:木村拓哉,鈴木京香,オク・テギョン,正門良規,冨永愛,及川光博,沢村一樹他
 
公開初日だった12月30日、109シネマズ大阪エキスポシティにて朝イチの回を鑑賞。
午後から老健に入所中の父に面会して、夕方には飲むに出かける予定でした。
そうでなくてもこんな年末のモールには朝イチに行かねば、どんな渋滞に巻き込まれるかわかりませんし。
 
あ、年末の休みに入ってから本作以前に劇場鑑賞した作品でここに書かなかったものが2本あります。
『レ・ミゼラブル』(2012)のデジタルリマスター/リミックス版をTOHOシネマズなんば別館で。
その後、なんばパークスシネマにて4回目の『ラストマイル』(2024)を観ました。
これらについては今更もう書かなくてもいいですよね。(^^;
 
で、本作は2024年に劇場鑑賞した279本目でした。
本作の監督は『ラストマイル』と同じ塚原あゆ子
おそらく本作も大ヒットするでしょうし、今後もヒットメーカーとなること間違いなし。
 
TVドラマ版の『グランメゾン東京』を一度も観たことがありません。
いつ放映されていたのかも知らず、調べてみたら4年前の2019年。
東京のフランス料理店“グランメゾン東京”で何があったかは知らないまま本作の鑑賞に臨みました。
 
“グランメゾン東京”のシェフだった尾花夏樹(木村拓哉)とスーシェフの早見倫子(鈴木京香)。
今はフランス料理の本場パリで“グランメゾン・パリ”を立ち上げて奮闘中。
アジア人初のミシュラン三ツ星を獲得しようと勢い込んで来たが、今年も二ツ星止まり。
意気消沈していたその日、ハイブランドであるブシュロンのガラディナーを任されて失敗する。
 
尾花をフランスに招き入れた名店“ブランカン”のオーナーから出て行くように言われる。
まだ諦めたくない尾花は、次のミシュランで三ツ星を取ってみせるからそのときまで立ち退きを待ってほしいと頼む。
 
イライラを抑えきれず、倫子にクビ言い渡す尾花。
厨房スタッフの相沢瓶人(及川光博)たちが料理に関して提案しても一切聞こうとせず、皆が困惑するなか、
韓国人パティシエのリック・ユアン(オク・テギョン)が襲われる事件が起きて……。
 
一時のキムタク人気は過ぎ去ったとしても、豪華キャストで洒落た街並みで美味しそうな料理が並んで
それだけでもうええわという気持ちになります。
 
一度もTVドラマ版を観たことがない身としては、店に高級感はないけれどこんなものなのかと思ったり。
天井も低くて、席と席の間もわりと詰まっている感じ。
まぁ、星を取る店は広い店というわけでもないから、あえて「いかにも」じゃないふうにしているのか。
 
尾花の師匠らしい“ブランカン”にはモデルになっている店があると思われますが、
三ツ星を親子2代に渡って30年獲得し続けているって凄いことですよね。
星を取れなかったことを苦にして自殺した人もいると聞きますし、普通のメンタルじゃ無理だ。
 
東洋人がフランスで店を開くにあたり、最も苦労するのは仕入れとのこと。
良い肉、良い魚、良い野菜。それを買いたいと思っても売ってくれない。
キャビアの仕入れを交渉しに行ったときの様子が面白くて、ほーっ。
尾花の腕前は認めるけれど、いろんなつきあいの手前、売るわけには行かないんだよと。
東洋人相手に商売はできないって、凄い差別のように思うものの、
フランス人が日本で鮨屋を開くとき、良いマグロを売ってくれるか、売らないだろうと言われると、
異国でその国の料理店を開くのがいかに大変かということがわかります。
 
インフルエンサー役の冨永愛が美しく異彩を放ち、店のホールを仕切る京野隆太郎役の沢村一樹もキマっています。
あと、オク・テギョンがめちゃめちゃカワイイ。2PMのメンバーなのですね。覚えておこう。
彼演じるユアンと尾花のやりとりには泣いちゃったじゃあないか。
 
普通によかった。美味しいもの万歳。
世の中の料理人の皆さんの感想が聞きたいです。→ちょっと聞いてみたら楽しかった。

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『クラブゼロ』

2025年01月03日 | 映画(か行)
『クラブゼロ』(原題:Club Zero)
監督:ジェシカ・ハウスナー
出演:ミア・ワシコウスカ,シセ・バベット・クヌッセン,エルザ・ジルベルスタイン,マチュー・ドゥミ,アミール・エル=マスリ,
   クセニア・デフリーント,ルーク・バーカー,フローレンス・バーカー,サミュエル・D・アンダーソン,グウェン・カラント他
 
昨日は朝からずっとgooブログにログインできず。ログインできるようになってからもブログ記事の下書きが見当たらない。
ネットニュースによれば、NTTドコモがサイバー攻撃を受けていたようですね。
友人宅で酔っぱらい中だった晩になってようやく下書きが復活し、『どうすればよかったか?』をUPできました。
まだ不具合は「おおむね解消」らしくて、22年以上続けているこのブログが消えたらどうしようとドキドキします。(^^;
 
さてさて、まだ当分は旧年中に観た作品が続きます。
テアトル梅田で2本ハシゴの1本目。
 
嫌な話に決まっているのでスルーしようかと思っていたのですが、やっぱり気になる。
ちょうど時間も合うことだし、観ようじゃあないか。
 
オーストリア/イギリス/ドイツ/フランス/デンマーク/カタール作品。
監督はオーストリア出身、『ルルドの泉で』(2009)のジェシカ・ハウスナー。
 
名門校に栄養学の教師として招聘されたノヴァク。
裕福な家庭に生まれ育った聡明端麗な生徒たちに彼女が説くのは最新の健康法。
それは食べる量を極端に減らす方法で、ノヴァクは「意識的な食事」と呼ぶ。
生徒たちはノヴァクの思想に耳を傾け心酔、「意識的な食事」はエスカレートして絶食の域にまで達する。
 
やがて我が子の異変を察知した親たちはノヴァクを警戒。
彼女を退職に追い込もうとしたことから子どもたちが反発して……。
 
「サスペンスダークコメディ」となっていますけれど、笑えませんよね。
 
何不自由なく育ったはずの子どもたちがノヴァクに洗脳され、食事を摂らなくなります。
親たちはノヴァクを敵視して排除するも、子どもたちの気持ちは戻ってきません。
じゃあどうするかということになったときが最後のシーンなのですが、↓ネタバレです。
 
私たちも絶食すればいいんじゃないの!?という結論に達しておしまいという。
 
食の格差をなくしましょう、資本主義が重んじられる社会に鉄拳を。
そんなメッセージが込められているのだとは思うけれど、それが心に響くのは本作の生徒たちだけ。
私たち、本作を観ている者には伝わってこないので、はぁ?と呆然とするしかありません。
 
子どもが食事したと喜んでいる親の目の前で吐き戻し、それをまた子どもが食べるシーンもあってオエーッ。
不快な気分につきまとわれる作品です。ま、たまにはそういうのを観るのもいいんだけれど。

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今年観た映画50音順〈か行〉

2024年12月27日 | 映画(か行)
《か》
『神回』
2023年の日本作品。TSUTAYA DISCASにてDVDレンタル。
東映ビデオによる新プロジェクト“TOEI VIDEO NEW CINEMA FACTORY”の第1回作品。
夏休みのさなかもさなか、お盆時でほぼ誰も来ていない高校。
文化祭の実行委員になった沖芝樹(いつき)(青木紬)と加藤恵那(坂ノ上茜)は、打ち合わせのため、教室で13時に待ち合わせる。
ところが、恵那が話している途中に樹が失神。目覚めるとまた13時に戻っている。
どうやら樹だけがタイムループに陥ったらしい。
このタイムループから抜け出そうと、さまざまな方法を試みる樹。
いつも同じ位置で窓を見上げている用務員が何か知っているのだろうと捕まえてみたり、
樹同様に校内を全速力で走っていた生徒会女子を問い詰めてみたり。
しかしいずれもほかにわけがあり、樹の勘違い。
死ねばタイムループから抜け出せるかと、校舎から飛び降りても失敗に終わる。
やがてヤケになった樹は、恵那を襲うことも考えるようになる。
どうにも状況は変わらないなか、自分たちが少しずつ歳を取りはじめたことに気づき……。
冒頭で今際のきわにいる老人(森一)の姿が映ることから、これが老いた樹であり、
終盤になると、タイムループの映像すべてが彼の妄想であることがわかります。
浮いた噂ひとつもなく、生涯独身でおそらく生涯童貞のままだった樹が願っていたのは、
初恋の恵那と一緒に文化祭の実行委員になって、ずっとふたりきり、教室で過ごすこと。
ちょっとキモかったりもするし、果たして幸せだったのか問いたくなります。
そもそもこのタイムループの中に「神回」と呼べるものがないやんか。
 
《き》
『貴公子』(英題:The Childe)
2023年の韓国作品。TSUTAYA DISCASにてDVDレンタル。
『悪魔を見た』(2010)の脚本家で、監督第2作の『新しき世界』(2013)が評価されたパク・フンジョン。
“The Witch/魔女”シリーズも同監督によるもの。面白いじゃあないか。
マルコ(カン・テジュ)はフィリピン人の母親と韓国人の父親を持つハーフ。
しかし父親は誰かわからず、マルコはフィリピンで病気の母親の世話をしている。
地下格闘技のボクサーとして日銭を稼ぐも生活が向上することはなく、
容態が思わしくない母親のために父親を見つけて治療費を受け取りたい。
マルコがなけなしの金を払って父親の行方を突き止めようとしたところ、
驚くべきことに向こうからマルコを見つけにやってくる。
父親が会いたがっているからすぐに韓国に来るようにと言われたときには
すでにパスポートなど旅に必要なものがマルコに用意されていた。
半信半疑で飛行機に乗り込むと、見知らぬ謎の男(キム・ソンホ)が親しげに接してくる。
韓国に着くと、貴公子然としたその男に追いかけ回されるばかりか、
弁護士を名乗る女性ユンジュ(コ・アラ)に助けを求めると彼女からも命を狙われる。
徐々にわかったことは、マルコの父親はとんでもない金持ちで現在危篤状態。
マルコの異母兄ハン(キム・ガンウ)とハンの異母妹ガヨン(ヨン・ラエル)との間で相続を巡る争いが起きており、
ガヨンがすべて継ぐという遺書を書き直させるまで父親に死なれては困るハンは、
危篤の父親にマルコの心臓を移植させるためにマルコを連れてきたのだ。
麻酔を打たれて手術台に上げられたマルコを助けにきたのは敵だと思っていたあの貴公子で……。
キム・ソンホが超絶強いうえに可愛いイケメンで見惚れました。
しかも彼はまだ死なないらしく、続編を望みたい。
 
《く》
『クロス・ミッション』(英題:Mission Cross)
2024年の韓国作品。Netflixにて配信。
アジア2位を自負する凄腕の女刑事カン・ミソン(ヨム・ジョンア)。
幼稚園の送迎バスの運転手を務める夫パク・ガンム(ファン・ジョンミン)は、
多忙な妻に代わって家事のいっさいを執りおこなう主夫だが、
実は以前は特殊部隊要員だったことをミソンには隠している。
ある日、かつての同僚チャン・ヒジュ(チョン・ヘジン)から捜査への協力を求められ、
彼女の夫で同じく特殊部隊要員のキム・ジュンサン(キム・ジュホン)を救出することに。
てっきりガンムが浮気していると勘違いしたミソンは、上司や同僚の手を借りて追跡。
その過程でヒジュが国家的犯罪の黒幕であることが判明し、ミソンはそのアジトへと向かったところ、ヒジュに捕まってしまう。
一方、騙されていることに気づいたガンムもミソンの危機を知って現地へ。
ガンムとミソンはヒジュたち一味を一網打尽にするべく、奮闘するのだが……。
コメディ映画としてもアクション映画としてもいささか半端な気がするものの、
なにしろファン・ジョンミンですから、彼がいるだけで楽しい。
彼がエプロン着けて家事をする姿は今までなかなかなかったような。
ミソンのチームを見ていると、“犯罪都市”のような仲の良さで嬉しくなりました。
普通に面白い。
 
《け》
『結婚解消』(原題:Rozwondnicy)
2024年のポーランド作品。Netflixにて配信。
20歳そこそこのときに勢いで結婚したヤチェクとマルゴシアはとっとと離婚して20年が経過。
マルゴシアには再婚した夫と多感な年頃の娘アラがいる。
ヤチェクも恋人と婚約中なのだが、彼女が教会での結婚式を望んでいるらしい。
カトリックには「離婚」という概念がないため、民事で離婚していてもまだ夫婦のまま。
新たに挙式するためには、ヤチェクとマルゴシアがもう夫婦ではないことを証明しなければならない。
婚姻を無効にする手続きはすんなり終わるかと思いきや、
教会としては無効にはしたくないから、ふたりの関係を修復するために神父がああだこうだと言ってきて……。
カトリックの結婚観についてよく知らなかったものですから、目からウロコ。
わりと容易に婚姻無効を認めてくれる神父もいれば、頑として認めようとしない神父もいるそうで。
ヤチェクとマルゴシアを担当することになったのはもちろん後者。
ふたりが会うたびに今の伴侶が嫉妬して、反抗期のアラもマルゴシアに対して冷ややかな態度を取ります。
アラが通う学校で音楽教師を務めるマルゴシア。管弦楽団の演奏がとても楽しげでよかった。
鉄道の開業式をするために一旦その駅を廃駅にするというのにも驚いて笑ってしまった。
 
《こ》
『恋人はアンバー』(原題:Dating Amber)
2020年のアイルランド/イギリス/アメリカ/ベルギー作品。TSUTAYA DISCASにてDVDレンタル。
アイルランドの片田舎に暮らす高校生エディは、軍人の父親の期待に応えるべく、
入隊試験に合格するよう毎日訓練を欠かさずにいるが、なかなかキツイ。
同級生らの興味は異性とつきあうことしかなく、童貞のエディはからかわれてばかり。
そんなある日、レズビアンだという噂の同級生アンバーがエディに接近。
アンバーはエディに「アンタはゲイだ」と言い、お互いゲイであることを隠すために、
高校を卒業するまで恋人のふりをしようと提案してくる。
自分はゲイではないと言い張るエディだったが、ほかの同級生の手前、恋人がいるほうがイケている。
こうしてふたりはみんなの前でイチャついて見せつつ、不思議な友情を育んで行くのだが……。
保守的で閉鎖的な田舎町では、どんな話もすぐに広まる。
カップルの関係がどこまで進んでいるかなんてことはもちろん、同性愛者であることを教会で告解したら、それも広まるとは。
開き直るアンバーに対して、絶対に認めないエディ。
でも、母親だけはそんな息子に気づいているんですよね。
何も言わずに抱きしめるシーンが好きでした。
息子のほうは、母親に気づかれていることに気づいていないのですけれど。(^^;
エディ役のフィオン・オシェイの顔がちょっと苦手ではあるものの、佳作。

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『クレイヴン・ザ・ハンター』

2024年12月25日 | 映画(か行)
『クレイヴン・ザ・ハンター』(原題:Kraven the Hunter)
監督:J・C・チャンダー
出演:アーロン・テイラー=ジョンソン,アリアナ・デボーズ,フレッド・ヘッキンジャー,
   アレッサンドロ・ニヴォラ,クリストファー・アボット,リーヴァイ・ミラー,ラッセル・クロウ他
 
TOHOシネマズ伊丹にて。
席に着こうとしたら後方から呼ばれたような気がする。振り返ると飲み友だちの兄さんがいらっしゃいました。
来られるとわかっていたらお貸しする予定だった本を持ってきたのに~と思いつつ、
そうそう、この頃ご連絡をいただいても私はいつも別の劇場に行っていたのでした。
代わりにその日読み終わったばかりの本をリクエストもされていないのにお貸しすることに(笑)。
 
“クレイヴン・ザ・ハンター”はマーベル・コミックで“スパイダーマン”の宿敵として登場するヴィランなのだそうです。
ヴィランだけど、今の時点では正義の味方という感じがします。
 
それよりも何よりも気になるのは、クレイヴン・ザ・ハンター役のアーロン・テイラー=ジョンソンでしょ。
めっちゃイケメンの34歳なのですけれど、ハタチそこそこのときに結婚しているんです。ふた回り近く年上の、自分の出演作の監督と。
うぶなイケメンがバツイチ子持ちの四十路半ばにさしかかった女にロックオンされたとしか思えなくて、いつも震える(笑)。
 
クレイヴンとディミトリ兄弟の父親は、裏社会に君臨するギャングのボスであるニコライ・クラヴィノ。
もっとも、ディミトリはニコライの愛人の子で、クレイヴンとは腹違い。
ふたりは大の仲良しだが、クレイヴンが賢く強く逞しい一方で、ディミトリは軟弱。
ニコライは自分の跡継ぎとしてクレイヴンを考えており、ディミトリにはほとんど目を向けない。
父親の所業に疑問を持つクレイヴンは、後継者になるつもりなどない。
 
ある日、ニコライに連れられて狩りに出かけたふたり。
伝説のライオンを狩って自らが伝説になろうとしていたニコライだったが、そのライオンがクレイヴンの前に現れる。
銃で狙いを定めたクレイヴンは、やがてその銃を置き、ライオンと見つめ合う。
武器など持たずともライオンを抑えることに成功したかのように見えたとき、背後からニコライが撃つ。
 
怒ったライオンはクレイヴンを攻撃して傷を負わせ、そのまま咥えて走り去ってしまう。
ライオンの血が1滴、クレイヴンの身体の中へ。
瀕死のクレイヴンを助けたのは、たまたまその場を通りかかったアフリカのとある部族の娘カリプソ。
彼女は祖母から受け取った秘薬をクレイヴンに飲ませると、救急車を呼ぶ。
 
法的には3分間の死を経て息を吹き返したクレイヴンは、百獣の王の力を宿していた。
その力を用いて、動物の密猟で稼ぐ裏社会の権力者たちを狩りはじめて……。
 
この兄ちゃんの嫁がアラ還って。という思いに終始つきまとわれながら観ました(笑)。
 
冷酷な父親ニコライ役にはラッセル・クロウ
そして驚いたのはアレッサンドロ・ニヴォラ。エンドロールを見るまで彼とは気づかず。
昔はかなり色っぽいイケメンだったのに、いつのまにこんな変態の似合うオッサンに!?
クレイヴンと対決する本作のヴィラン、ライノを演じていたのが彼だったなんて。
 
弱っちいディミトリが強くなりたくて妙な医者に頼るのは予想どおり。
いずれ兄弟が憎み合い、バトルすることになるのでしょうね。
 
とっても面白かったです。続編にも期待。

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『くすぶりの狂騒曲』

2024年12月24日 | 映画(か行)
『くすぶりの狂騒曲』
監督:立川晋輔
出演:和田正人,駒木根隆介,辻凪子,永瀬未留,徳井義実,岡田義徳,時岡司,吉田壮辰,
   東虎之丞,柾賢志,大村わたる,高津戸信幸,重岡漠,金森規郎,伊勢村圭太,平岡亮他
 
前述の『ドリーム・シナリオ』を観終わり、109シネマズ大阪エキスポシティからイオンシネマ茨木へ移動。
 
もともと落語が好きで、たまに寄席には足を運んでいましたが
なんばグランド花月(NGK)は未体験ゾーンでした。
中学生か高校生ぐらいのときにうめだ花月に行ったことはあるけれど、その後は記憶なし。
両親が新喜劇を観なかったせいか、私も新喜劇に興味を持つことなく、
『よしもと新喜劇 映画 商店街戦争 SUCHICO』(2016)を観たときに、へ~、こんななのねと思いました。
 
の闘病生活が始まった折、なんだかとても笑いたい心境に陥り、
弟にも話したら、「行ってきたらええやん。行っておいでよ」と言われ、私のNGK通いがスタート。
今は少なくとも月2回、多ければ週1以上のペースで月5回のときもあります。
 
そんな感じではあるものの、お笑いに関してはまだまだ初心者で、芸人の名前もあまり知りません。
NGKに出演している芸人か、テレビで頻繁に見かける芸人しかわからない。
だから、NGK以外を拠点に活動している芸人さんと言われても全然ピンと来ないけれど。
 
本作は大宮ラクーンよしもと劇場で“大宮セブン”と呼ばれた芸人たちの下積み時代の軌跡。
ドキュメンタリーではなく、実在の芸人を俳優が演じています。
 
高校の同級生同士で漫才コンビを組むタモンズ。
ネタ作りとツッコミ担当の大波康平(和田正人)とボケ担当の安部浩章(駒木根隆介)は、
2006年にこの世界で活動しはじめたが、東京でさっぱり売れぬまま。
2014年にさいたま市大宮区で創業した大宮ラクーンよしもと劇場で、
囲碁将棋、マヂカルラブリー、GAG、すゑひろがりず、ジェラードンと共に“大宮セブン”と名付けられ、活動を開始する。
 
客がひとりいるかどうかというときもあり、くすぶりつづける彼ら。
しかし支配人の名越総一郎(徳井義実)は「焦るな。結果は後からついてくる。おまえらオモロイんやから」と言い……。
 
お笑い芸人を主人公にした作品の舞台シーンで笑えた試しがありません。
それは本作でも同じこと。大阪弁がビミョーだったりもしますし。
いちばん笑ったのはヤクルトと「あいつら何のネタしとってん?」ですもの(笑)。
 
わざわざ劇場で観るほどだったかなと途中思ったのも事実ですが、最後まで観ればやっぱりよかった。
客を笑わせるために、けれど、自分たちのスタイルを守って。
頑張ってや~と心から言いたくなりました。
 
こうして私のNGK通いは続くのでした。みんなを応援!

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