夜な夜なシネマ

映画と本と音楽と、猫が好き。駄作にも愛を。

打倒、手湿疹の巻〈第3ラウンド〉

2013年03月24日 | ほぼ非映画(アトピー)
第2ラウンドで終了というわけには行かず、
その後、さらに凄絶な日々が続いています。
 
じゅくじゅく→乾燥→じゅくじゅく→乾燥、そしてまたじゅくじゅくとなりかけた頃、
この白色ワセリン多用の湿潤法では、永久にこれが続きそうな気がしました。
いろいろ調べて目に留まったのが脱保湿法。
 
保湿保湿と言いますが、過度の保湿をおこないつづけると、
皮膚が自分で潤そうとしなくなるのだそうな。確かに。
ワセリンで覆われている間は楽なのですが、ちょっと乾くと耐えがたい痛み、
そして1ラウンド終了したかと思うたびに痒みが襲ってくるのです。
 
保湿をいっさいしないなんて、正気かいなと半信半疑。
けれどもなんとなく挑戦するなら今だと思ったものですから、
着手してみました、脱保湿。その名も「乾燥ガビガビ療法」。
これ、私が付けた名前じゃありませんよ。
脱保湿を提唱していらっしゃるお医者様曰く。
 
お風呂も避けたほうがいいそうなのですが、私にはそれは無理。
お風呂上がり、すぐに乾燥しはじめた肌がヒリヒリちりちり痛い。
それでも痒いより痛いほうがず~っとマシですね。
 
じゅくじゅくが特に酷かったところは、じゅくじゅくもなかなか消えず、割れて血もにじみ、
それ以外のところは楳図かずおの漫画にでも出てきそうな全面ウロコ状態。
突っ張って痛いですが、痒みは少ないので耐えられます。
 
脱保湿のためには水分摂取も極力避けたほうがいいとのこと。
だけど、水分を摂らなければ便秘になりそう。
2日間出なかっただけでこの世の終わりみたいな気分になる私は(どんだけ「この世」は狭いねん。
ちなみに2日間出ないのは年に数回のみで、3日間出ないことはあり得ません(^o^))、
それは絶対に嫌なので、水分もアルコール以外は摂っています。
こうなるとさすがにお酒を飲む気もおこりません。(^^;
 
「乾燥ガビガビ療法」を開始すると、一旦は重篤状態になるのは本当で、
死ぬほどの覚悟が要ると言われるのも大げさではない気がします。
手だけでこんな気分になるのですから、
全身、顔までアトピーに悩む人の気持ちを思うと泣きそうです。
 
着手して数日、じゅくじゅくはすべて乾き、ウロコが徐々に剥がれてきましたが、
まだ箇所によってはピキッと割れて、起きたら布団に血が、ということも。
 
こんな状態&気分ですが、
上司が帰り際に「ペース落として仕事しなさい」とさりげなく言ってくれたり、
昼食時には周囲の人が容器や袋を「開けよか」と言ってくれたり、
優しさや温かさに救われて、暗くならずに済んでいます。
 
辛いのは、手袋も外しているので、本が読めないこと。
少なくとも月10冊は読んでいたのに、今月はその半分以下。
湿潤法の間は滑り止め付きの手袋でページをめくれていたのですけれども。
おかげで本当に毎日1本ずつ映画を観ることになり、
もう帰り道に観るものが何も残っていないかも。
 
まだまだ先は長そうですけど、がんばるのじゃっ。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

打倒、手湿疹の巻〈第2ラウンド〉

2013年03月16日 | ほぼ非映画(アトピー)
第1ラウンドはこちら
そのときは第2ラウンドが待ちかまえているなんて思いもよらず。
普通に考えれば、四半世紀以上もつきあってきたものと
1カ月かそこらできっぱり別れられるはずがありませんよね。(;_;)
 
おもしろいように皮が剥がれ、そろそろ終焉かなと小躍りしつつも、
まだ皮膚の底に根っこが潜んでいそうな気がして、
これは気のせいじゃないんだろうなと思っていたら、
ある朝ふたたびやってきたのでした、第2ラウンドが。
 
次の層が第1ラウンドの初期と同様にじゅくじゅくに。
前回と異なる点は、浸出液が黄色じみていないこと。
ステロイドに汚染された皮膚から出る浸出液は黄色なのだそうで、
ステロイドが抜けるとそうではなくなるらしいのです。
前回はマジで黄色くて汚かったのですが、今回はほぼ無色透明。
好転していると思えばなんとか頑張れます。
 
しかしエグい。ほんとにエグい。
アトピーの人が脱ステロイドの途中で挫折しかけるのもよくわかります。
もしもアトピーの人が脱ステ中に被災したらどうなるのと、
それを想像しただけで涙目になりそうでした。
 
現在、第2ラウンドのじゅくじゅく状態からは脱出して、極度乾燥状態。
“極度乾燥”といえば『96時間/リベンジ』を思い出す。
そんなことを思い出している場合じゃないんですが、
もう何でもネタにして、ワロてなやってられん……というぐらい最悪。
 
トイレットペーパーホルダーは相変わらず最強の敵。
そのほか、このところ、縁(へり)という縁がすべて恐ろしい。
着替えるときはパンツの縁(って言わん?)すら怖いですからね。
気を抜くと手のどこかが傷ついて涙目に。
 
負けるもんか、絶対耐えてやるぅ。
というわけで、劇場で白の綿手袋をしたままの怪しい人を見かけたら
(時にはポチポチ付きの軍手のことも)、
それはまずまちがいなく私だと思います。(^o^)

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

打倒、手湿疹の巻

2013年03月07日 | ほぼ非映画(アトピー)
学生の頃、本屋でバイトしている時期に始まった手の湿疹。
基本的には白色ワセリンを塗っていましたが、
耐えがたいときはステロイド剤を塗って四半世紀以上。
皮膚科に行けば必ず生活習慣やストレスについて言われ、
そらまぁお酒はそこそこ飲むけれど、かなり規則正しい生活をしているのに、
どうも皮膚科では責められている気がして余計にストレス。
そんなこんなで、だましだましやってきたのですけれど。
 
今年に入って指の腹のあちこちの割れが過去最悪、もう痛いのなんのって。
ステロイド剤はまったく効かず、逆に悪化している様子。
突如としてステロイド断ちを思い立ち、
ワセリンをべたべたになるまで塗りたくってビニール手袋、
その上からいつだったかオマケで付いてきたUMBROの手袋を着用して就寝。
ステロイドの離脱作用でエライことになりました。
 
汚い話で申し訳ないですが、最初は浸出液でじゅくじゅくに。
先月TOHOシネマズ西宮で3本ハシゴした日あたりが最高、いや最悪で、
映画鑑賞前にワセリンをこっそり塗り、
鑑賞中は指同士がくっつかないように胸の前で手で輪っかをつくる状態。
かなり怪しいしぐさだったかもしれません(笑)。
 
綿の手袋をすれば、脱ぐときにペリペリ剥がすのがまた痛い。
じゅくじゅくのときは憂鬱で憂鬱で、
それでも映画を観に行っていたのは、とりあえず気分を明るく、
とにもかくにも前向きに、そんな気持ちからでした。
 
ステロイド離脱作用の何段階かを過ぎて、いまはまるで脱皮のごとく、
おもしろいぐらいに皮が剥がれ落ちる段階に来ています。
その下からは新しい柔らかい皮膚。
手の甲までまだら状態なので、ほかの人から見ると酷いと思われそうですが、
見た目ほど悪くないというのか、もうほとんど痛くも痒くもありません。
ただ、まだ『やわらかい手』(2007)のような仕事は無理ですね(笑)。
 
いまいちばん怖いのは、トイレットペーパーホルダーです。
油断していると指先周辺に刺さることがあるので、トイレの時間は要注意です。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする