『ゲロッパ!』
監督:井筒和幸
出演:西田敏行,常盤貴子,山本太郎, 岸辺一徳,桐谷健太他
映画監督というよりもTVタレントのイメージが強くなった井筒監督。
口もガラも悪くて、嫌いだという人も多いのでは。
でも、私は憎めない、このオッチャン。
テレビに出まくることになったきっかけを聞いて、
やっぱり嫌いになれんと思いました。
以前雑誌で読んだインタビュー記事によれば、
彼の監督作『東方見聞録』(1991)の撮影中、俳優が溺死。
そのあと製作会社が倒産して、彼は慰謝料を丸かぶりすることに。
莫大な慰謝料をひとりで払おうと思ったら、テレビに出るのがいちばん早い。
起こした事故の責任を取るのは当然だから、これが美談だとは思いません。
でも、会社まで倒産してしまったら、知らん顔して逃げだす人もいるでしょう。
「カネ払わなあかんからテレビに出とんねん」と言い切るオッチャンは
信用してもいいかもと思いました。
そんな彼の久々の本業、監督作。
羽原組の組長、羽原は、数日後に刑務所入りが決まっている。
収監前の彼が会いたいと切望するふたりの人物がいる。
25年前に生き別れた娘のかおりと、敬愛するジェームズ・ブラウン。
そんな思いを知る羽原の弟分、金山は、
来日中のジェームズ・ブラウンをただちに誘拐してくるよう、子分らに命令する。
そうとは知らない羽原は、
娘のかおりだけにはひと目会おうと、彼女の居場所を突き止める。
かおりは、モノマネ芸人を率いる芸能プロダクションの社長となっていた。
羽原はかおりの会社が興業予定のホテルへと向かう。
かたや金山から命令を受けた子分たちは
ジェームズ・ブラウン探しに奔走するうちに
興業に出演予定のジェームズ・ブラウンのそっくりさんに遭遇。
本物だと信じこんだ子分らは、そのそっくりさんを拉致する。
ここに国際犯罪も絡んでエライことに。
ベタベタだけど、私は笑ってボロ泣き。
キャストも豪勢で、金山の妻を演じる藤山直美は貫禄。
市川染五郎にポイされたあと、活躍しまくりの寺島しのぶもタクシー運転手を熱演。
画面のこちらで私がボロ泣きしてるにもかかわらず、
『探偵!ナイトスクープ』で手紙を読むだけで涙目になっている西田敏行が泣いてないのを見たときに、
さすが役者やと思いました。
大阪弁もほぼ完璧。
好きやと言うのは恥ずかしかったりする映画ですが、やっぱり憎めん。
監督:井筒和幸
出演:西田敏行,常盤貴子,山本太郎, 岸辺一徳,桐谷健太他
映画監督というよりもTVタレントのイメージが強くなった井筒監督。
口もガラも悪くて、嫌いだという人も多いのでは。
でも、私は憎めない、このオッチャン。
テレビに出まくることになったきっかけを聞いて、
やっぱり嫌いになれんと思いました。
以前雑誌で読んだインタビュー記事によれば、
彼の監督作『東方見聞録』(1991)の撮影中、俳優が溺死。
そのあと製作会社が倒産して、彼は慰謝料を丸かぶりすることに。
莫大な慰謝料をひとりで払おうと思ったら、テレビに出るのがいちばん早い。
起こした事故の責任を取るのは当然だから、これが美談だとは思いません。
でも、会社まで倒産してしまったら、知らん顔して逃げだす人もいるでしょう。
「カネ払わなあかんからテレビに出とんねん」と言い切るオッチャンは
信用してもいいかもと思いました。
そんな彼の久々の本業、監督作。
羽原組の組長、羽原は、数日後に刑務所入りが決まっている。
収監前の彼が会いたいと切望するふたりの人物がいる。
25年前に生き別れた娘のかおりと、敬愛するジェームズ・ブラウン。
そんな思いを知る羽原の弟分、金山は、
来日中のジェームズ・ブラウンをただちに誘拐してくるよう、子分らに命令する。
そうとは知らない羽原は、
娘のかおりだけにはひと目会おうと、彼女の居場所を突き止める。
かおりは、モノマネ芸人を率いる芸能プロダクションの社長となっていた。
羽原はかおりの会社が興業予定のホテルへと向かう。
かたや金山から命令を受けた子分たちは
ジェームズ・ブラウン探しに奔走するうちに
興業に出演予定のジェームズ・ブラウンのそっくりさんに遭遇。
本物だと信じこんだ子分らは、そのそっくりさんを拉致する。
ここに国際犯罪も絡んでエライことに。
ベタベタだけど、私は笑ってボロ泣き。
キャストも豪勢で、金山の妻を演じる藤山直美は貫禄。
市川染五郎にポイされたあと、活躍しまくりの寺島しのぶもタクシー運転手を熱演。
画面のこちらで私がボロ泣きしてるにもかかわらず、
『探偵!ナイトスクープ』で手紙を読むだけで涙目になっている西田敏行が泣いてないのを見たときに、
さすが役者やと思いました。
大阪弁もほぼ完璧。
好きやと言うのは恥ずかしかったりする映画ですが、やっぱり憎めん。