『ヘヴィ・トリップII/俺たち北欧メタル危機一発!』
監督:ユッカ・ヴィドゥグレン,ユーソ・ラーティオ
出演:ヨハンネス・ホロパイネン,サムリ・ヤスキーオ,チケ・オハンウェ,マックス・オヴァスカ,アナトール・トーブマン他
昨年なんばパークスシネマで上映していたときに見逃しました。
そのときには今年1月に塚口サンサン劇場で上映されることがわかっていたから、あえてスルーしたのでした。
さて、そして塚口にやってきました。
5年前に観た前作『ヘヴィ・トリップ/俺たち崖っぷち北欧メタル!』(2018)は楽しかった記憶があるけれど、
内容詳細を覚えていたわけではなくて、上映開始と同時に思う、こいつらどうして刑務所にいるんだっけ?
その事情は思い出せないまま話は進む。ま、どうでもいいや(笑)。
フィンランドのド田舎でヘヴィメタバンド“インペイルド・レクタム(=「直腸陥没」の意)”を組む4人。
今は刑務所で服役生活を送り、たまにおこなわれる囚人相手の演奏で爆音を鳴らしては看守に怒られている。
ある日、ギター担当のロットヴォネンの父親が倒れたとの連絡が入る。
父親は自身が経営する食肉処理場を手放さなければいけない経済状態で、それがショックで倒れたらしい。
なんとか父親を助けたいし、このまま死なれても嫌だと、ロットヴォネンは脱獄を計画。
ちょうどそのとき、超大物の音楽プロデューサー、フィストが4人に面会にやってきて、
ドイツのヴァッケンで開催される巨大メタルフェスに出演しないかと言う。
ベース担当でこだわりの強いクシュトラックスは即座に断るが、ほかの3人はあきらめられないし、
何よりもそのフェスに出演すれば、ギャラでロットヴォネンの父親を救えるかもしれない。
なんとかクシュトラックスのことも説き伏せ、4人は脱獄してヴァッケンへと向かう。
足がないから車を盗み、金もないから有名なデスメタルバンド“ブラッドモーター”のツアーバスに侵入。
途中、まずは別のフェスに出演するようにフィストから言われるが、オリジナル曲ではなくカバー曲の演奏を指示されたのが不満。
それを飲めずに断ると、出演は取り消されてしまう。
ところがブラッドモーターのボーカルが舞台から落ちたのを見て、インペイルド・レクタムのボーカル、トゥロが舞台を乗っ取り。
すると想定外にウケてフィストはすっかり気をよくすると、インペイルド・レクタムを大々的に売り出そうとする。
しかしフィストが気に入ったのはトゥロだけだと気づいたクシュトラックスがまず離れる。
続いてドラムのオウラも抜け、ついにはロットヴォネンもトゥロのやり方に呆れてその場を去り……。
前作のほうがずっと楽しかった印象があります。
これも楽しくないことはないけれど、まず演奏シーンが少なくて物足りない。もっとヘヴィメタを聴きたかったのに。
でもBABYMETALが出演していて、ちゃんと台詞もあるのは嬉しいところ。
“GIMME CHOCOLATE!!”も聴けますよ。
メタルをまったく知らない人が観てもつまらないだろとは思います。
少なくともBABYMETALを知っていて、記念館にあるものが誰のものか多少なりともわかって、
帽子にある文字を見てあのレミーだとわかる程度の知識はないと。
ま、そういう私もそんなに知らんし、そもそも本当のメタルファンはヘヴィメタとは言わないらしいので、
仲間には入れてもらえそうにありません。結構好きなんだけどな~。
ボーカルを助けるのはギターの人の役目なんですか。