夜な夜なシネマ

映画と本と音楽と、猫が好き。駄作にも愛を。

がんばるオッチャンたち

2006年08月07日 | 映画(番外編:映画とこの人)
翔兄貴がハゲヅラでがんばっていたので
もっと年上のがんばるオッチャンたちの映画を。

現在レンタル店で新作の棚に配架されている
『ライフ・オン・ザ・ロングボード』(2005)で
突然サーフィンに目覚める大杉漣は1951年生まれ。
大杉演じる米倉一雄は55歳で定年退職を迎えます。
妻は病を患って数年前に他界。
長女は嫁ぎ、就職活動中の次女とふたり暮らし。
仕事に明け暮れていた一雄は無職になった今、
娘との会話の糸口もつかめません。

定年退職の報告がてら父を訪ねたさいに、
ふと、亡き妻と海へ出かけたことを思い出します。
いっぱしのサーファー気取りで
ロングボードに挑戦するヨレヨレの一雄の姿を
砂浜から見ていた妻は笑いつつ、「格好いい」と言ってくれたこと。
一雄は一念発起、妻を連れていく約束をしていた種子島へ
ロングボードを抱えて向かいます。

私の年代だと、サーフィンの経験の有無に関わらず、
大流行したサーフィンは懐かしく、
まさにこんな夏の折り、海を眺めるのは気持ちいいものです。
映画の出来はさておき、年相応の大杉漣に無理はなし。
そして、何事も始めるのに遅すぎることはなし。

新作落ちしたばかりの『サヨナラCOLOR』(2004)は
1956年生まれの竹中直人監督・主演。
竹中演じる昌平が医師として勤める病院へ、
子宮癌患者の未知子が入院してきます。
未知子は昌平の高校時代の同級生で初恋の人。
当時、一方的に想いを寄せていた昌平のことを
未知子は覚えてもいません。

彼女になんとか思い出してもらいたい、
彼女の病をなんとか治したいと思う昌平は
職務そっちのけで未知子の部屋を頻繁に訪れます。
あまりのしつこさに嫌気がさしていた未知子も
いつしか心を開いて……。

という、これも海が印象的な作品なのですが、
未知子役は1967年生まれの原田知世。
竹中さんよ、原田知世と同級生って、どういうことよ。
しかも、同窓会に行ってみれば、
やはり同級生の幹事役が忌野清志郎って
アンタら、あつかましすぎるにもほどがある。

ついでですが、『妖怪大戦争』(2005)では
忌野清志郎がぬらりひょん役、竹中直人は油すまし役。
どんなに妖怪メイクをしようとも、このふたりだけは一目瞭然。
いつも台詞棒読みでワラかしてくれる忌野清志郎、大好きです。
『カタクリ家の幸福』(2001) と『恋の門』(2004)もぜひ。
喉頭癌で療養中とのことですが、必ずや彼の台詞がまた聞けるものと信じます。

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