夜な夜なシネマ

映画と本と音楽と、猫が好き。駄作にも愛を。

『ぼくたちと駐在さんの700日戦争』

2008年09月04日 | 映画(は行)
『ぼくたちと駐在さんの700日戦争』
監督:塚本連平
出演:市原隼人,佐々木蔵之介,麻生久美子,石田卓也,加冶将樹,
   賀来賢人,脇知弘,冨浦智嗣,石野真子,竹中直人他

人気ブログ小説の映画化。
実話であるとの噂を耳にしていましたが、
半フィクション説も全フィクション説もあり、事実は謎。
何にしても、おもしろけりゃいいさ~♪

1979年、栃木県の田舎町。
男子高校生ママチャリは、イタズラの天才。
毎日、アイデア溢れるイタズラを思いついては、
仲間と一緒に実行に移す。

ところが、町の交番に赴任したばかりの駐在さんが
実にあなどれないヤツで、
ママチャリたちのイタズラをことごとく阻止に出る。

畦道でネズミ捕りをする駐在さんをからかおうと、
チャリ部隊を組んで激走すれば、
チャリもスピード違反の対象になると言う。
駐在さんの留守を見計らって、
交番の机の上にSM雑誌を積み上げておけば、
なぜか学校の自転車置き場(しかも女子生徒用)に駐めた、
ママチャリの自転車のカゴに雑誌がそのまま返品されている。

にっくき駐在さんを打ち負かすため、
ママチャリはあの手この手を考えるが、
必ずその上手を行かれてガクッ。
作戦会議に結集した喫茶店の美人ウェイトレス、加奈子が
駐在さんの妻だと知って、またガクッ。
しかし、それとこれとは話が別で、
加奈子に声をかけられると、みんな骨抜き状態に。

ある日、仲間のひとりである西条が、単車で転倒して入院。
同じく入院中の少女ミカちゃんの願いを叶えるため、
ママチャリたちは奔走するのだが……。

ママチャリのイタズラは、どれも凝っているけれど、
人に傷を負わせることはなく、
どこか必ず抜けていて憎めません。
イタズラが失敗に終わって凹むママチャリに
追い打ちをかける駐在さんのひと言も効いていて笑えます。

寄り集まってはアホなことばかり考える高校生。
でも、だからこそできることも。
ミカちゃんのために花火を盗むシーンでは
それぞれが自分にできる最大限にアホなことをやり遂げます。

ママチャリの母親を演じる石野真子は、天然ボケぶりで魅せますが、
息子を送り出すときの言葉が○。
「何をやるのか知らないけれど、やるなら上手くやりな」。

駐在さんが意外とイイ奴なのはもちろんのこと。
オトコ共の熱い友情にも目が潤むのでした。

今をときめく若手俳優たちが出演陣を占めていますが、
なんと言っても舞台は1979年。絶対、Over40歳向けっしょ。

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