夜な夜なシネマ

映画と本と音楽と、猫が好き。駄作にも愛を。

『ぬくぬく』

2010年06月14日 | 映画(な行)
『ぬくぬく』
監督:富永まい
出演:温水洋一,紫苑(猫)

劇場公開映画ではなく、オリジナルDVD。
原作は秋本尚美の同名コミックです。
TSUTATA DISCASでリクエストをしてみましたが、入荷を待てずに購入。

で、購入してしまったのは、
うちで飼っていた猫にそっくりのキジトラ猫が登場するからです。
「うちの猫」については、こちらをご覧ください。

主人公の中年男性「山田さん」の穏やかな日常。
それを乱すものはただ一つ、いや、ただ一匹、キジトラの雌猫「しま」。
ストーリーとして記すべきものはなにもなし、
一人と一匹の同居生活がゆるゆると。

「山田さんとぬくぬく生活」「ぬくぬくな午後の過ごし方」
「山田さんを悩ますぬくぬくと自由」「ぬくぬく猫語教室」
「発熱とぬくぬくの効用」「山田さんのぬくぬくへの冒険」の6編と、
特典映像の「しまの気まぐれオフショット」から成っています。

とにかくひたすら可愛くて、観ている間ずーっと、私はヘニャヘニャ状態。
猫好き、特にキジトラ猫好きの人は、骨抜きにされること、請け合い。

洗濯物を畳めば、ふかふかのタオルの上に前脚を折って座る。
お風呂に入れば、磨りガラスの向こうで「ミャー」。
発熱でうなされる山田さんを心配して見に来たのかと思えば、
お腹がすいたと訴えているに過ぎず。
「遊んでよ」と言いに来ておいて、こっちがその気になると、
とっても冷たい素振りを見せるのです。

どんな顔も態度も、猫を愛する人ならば、
「ある、ある」と笑ってしまうシーンばかり。

寝込んでいる山田さんの胸の上に「しま」が居座り、
山田さんが「し、しま、重い」と呟くシーンでは、
その昔の弟の話を思い出しました。
夜中、息苦しく感じて目が覚め、これが金縛りというものかと思ったら、
うちの猫が弟の布団の上、ちょうど胸の上に座っていたこと。

特典映像には、カメラに囲まれた「しま」が
平然とふるまう様子が収められています。
温水さんをはじめとする生粋の猫好きの中では、
「しま」もリラックスできたのかな。

そうそう、猫って、猫嫌いな人には寄って行かないけれど、
猫嫌いな人の家には悪さしに行きませんか。
必死の形相で「しっ、しっ!」などと追い払う人の家に限って、
ふふんと侵入しては嘲笑うかのように立ち去る。
さらに怒りを見せる人の顔を見ると、
失礼ながら、私は可笑しくて仕方ありません。

うちの猫が懐かしくなりました。マジでうり二つ。

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