夜な夜なシネマ

映画と本と音楽と、猫が好き。駄作にも愛を。

今年観た映画50音順〈な行〉

2013年12月26日 | 映画(な行)
《な》
『悩ましき男たちの肖像』(英題:Intimate Headshot)
未公開の2009年のハンガリー作品。
ハンガリー映画界の新鋭監督のデビュー作だそうな。
さまざまな性の悩みを抱く4人の男たちを描いたオムニバス風。
乳癌に冒された妻が乳房を切除してからというもの、どうしても妻を抱けない男は、
出会い系サイトでチャット、若い女性との会話にいそしむ。
実際に会うところまでこぎつけるが、押し倒そうとして失敗。
アソコが短小であることに悩む若者は、新築マンションにいの一番に入居、
次に越してきた女子大生を押し倒そうとしてこれも失敗、などなど。
女性にひっかかれた傷について「鳩に襲われた」なんて言い訳。
そんな話を信じられるはずもなく、アホちゃうかと言いたくなります。(^^;

《に》
『任侠ヘルパー』
足を洗って堅気となった元極道者の彦一(草彅剛)は、現在コンビニ勤務。
ところが、コンビニ強盗に入った雄三という老人(堺正章)を一喝したうえで見逃したことから、
逃げた雄三とともに逮捕されてしまう。
獄中で先行きが長くはなさそうな雄三と再会、なんと雄三も元極道者らしく、
もしも出所後に困ったら、彼がかつて属していた“極鵬会”を頼れと言われる。
出所後、まともに生きようにも生きづらく、極鵬会を訪ねる彦一。
そこで任された仕事は、老人に破産するまで闇金から金を借りさせ、
介護施設とは名ばかりの劣悪施設に放り込み、生活保護や年金をせしめることだった。
施設を立て直すまでの展開は結構おもしろい。
線の細いイメージだった草彅くん、意外に骨太のヤクザが似合っていました。
また、今回は善人を演じる香川照之が圧巻。

《ぬ》
『温もりが恋しくて』
2001年の韓国作品で、いまさらのDVD化。
目を皿のようにして探しても毎年めったに見つけられない《ぬ》で始まる作品。
今年も無理っぽいなと思っていたらこんなのが。
なんだかAVっぽいのですが、一応TSUTAYA DISCASの一般作品のコーナーにある。
ならば観てみようじゃないかということで。……AVやがな。(^^;
保険会社に勤務する30歳のミンホは、契約が上手く取れないうえに、
タクシーに会社の金を置き忘れる。
部長から怒られた腹いせに灰皿を投げ返して退職、しばらくブラジルへ行くことに。
留守にする間、自宅マンションを賃貸に出そうとしたところ、
内覧にやってきたのが21歳のミナで……。
ミナがいきなり洗面所で水をかぶり、速攻でアヤシイ展開に。
後日ミナが連れてきた友人のヒョンジンと3Pあり、
ミンホの友人チョルスも混じったりして無茶苦茶。
画質も悪ければルックスもイマイチ、演技も駄目、いったいどうすれば!?
唯一おもしろかったのは、男性陣の下着。
白ではないブリーフ型で、黒地にゴールドの模様が入っていたり、透ける素材が使われていたり、
男性の勝負パンツってこんな感じ?キモッ!
TSUTAYAさん、これはアダルトコーナーへ移動をお願いします。

《ね》
『ネイビーシールズ』(原題:Act of Valor)
南米の麻薬王クリストと東南アジアの国際テロリスト、アブ・ジャバール。
2人の関係を探るべくコスタリカに潜入したCIAの女性エージェントは、
その正体がバレてしまったのか、何者かに拉致される。
テロに立ち向かう米海軍特殊部隊“ネイビーシールズ”は、彼女を救うために現地へ。
任務はみごとに完遂されたものの、彼女の調査により、
アメリカを標的にした大規模テロが計画されていることが判明。
それを阻止しようと再び行動を開始するネイビーシールズ。
主要キャストは現役のネイビーシールズ隊員だそうで、
道理で演技が素人くさい気がしなくもないですが、迫力はあります。
手榴弾が投げ込まれるのを目撃した大尉が、咄嗟にその手榴弾の上に突っ伏します。
冒頭のナレーションは誰のことで誰宛てなのかなと思っていたら、
この殉死した大尉のことで、当時はまだおなかの中にいた息子に宛てられたものでした。(T_T)

《の》
『ノーベル殺人事件』(英題:Nobel's Last Will)
未公開のスウェーデン作品。
「あの“ミレニアム”シリーズのスタッフが放つサスペンスミステリー」という触れ込みで、
全世界で900万部を売り上げた“アニカ・ベングッソン”シリーズなのだそうな。
12月10日、アルフレッド・ノーベルの命日におこなわれるノーベル賞晩餐会。
取材のため、ドレスを着て会場入りしていたクヴェルスプレッセン紙の報道部記者アニカは、
舞踏会の途中、殺人事件に巻き込まれる。
撃たれたノーベル医学賞を受賞したアーロン・ヴィーゼル博士は負傷、
ノーベル賞選考委員長のキャロリン・フォン・ベーリング博士は死亡。
ヴィーゼル博士を狙ったものと思われていたが、どうやら標的はベーリング博士のよう。
犯人らしき人物を目撃したアニカは取り調べを受け、箝口令を敷かれてしまう。
記事は書けないものの、なんとか調査を進めたい。
そう考えたアニカは、独自の調査を開始するのだが……。
事件の真相よりも、それを追うアニカと新聞社内のあれこれが面白い。
優秀な記者であり、かつ妻であり母親でもある彼女は、
忙しい仕事のなか、保育園で息子がいじめられているのを知り、
世間体を気にする夫は頼りにならんと、保育園のいじめっ子にお仕置き。
女性の支持を集めそうなキャラで、思わず応援したくなります。
映像のほうもシリーズ化は決まっているのですかね。次も観たいです。

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