夜な夜なシネマ

映画と本と音楽と、猫が好き。駄作にも愛を。

『ゴーストバスターズ』

2016年08月28日 | 映画(か行)
『ゴーストバスターズ』(原題:Ghostbusters)
監督:ポール・フェイグ
出演:メリッサ・マッカーシー,クリステン・ウィグ,ケイト・マッキノン,レスリー・ジョーンズ,
   チャールズ・ダンス,マイケル・ケネス・ウィリアムズ,クリス・ヘムズワース他

夕方からの同窓会前に2本ハシゴの2本目。
高校野球決勝戦とかぶった日に『青空エール』を観て泣いたあと、
大阪ステーションシティシネマへ移動。

ノースゲートビル11階にあるこの劇場、エレベーターは3基あり、
左端の1基は車椅子やベビーカーの客優先となっています。
空いていれば一般客ももちろん乗ることができ、休日はエレベーターガールが常駐。
このところ、コンビニ等あちこちで日本人以外のスタッフを見かけますが、
ついにはエレベーターガールまで中国人女性。
これがまた可愛いうえに、日本語・中国語・英語堪能。グローバルだわ。

1984年の世界的大ヒット作『ゴーストバスターズ』リブート作品。
時代を反映してか、主人公は女性チーム。
個性豊かな女優陣で、楽しいのなんのって。
デブ女性の存在価値を見せつけてくれるようなメリッサ・マッカーシー
『オデッセイ』ではキレっきれのNASA広報統括責任者役だったクリステン・ウィグ。
“サタデー・ナイト・ライブ”で活躍中、カミングアウト済みのケイト・マッキノン。
同じく“サタデー・ナイト・ライブ”の黒人女性枠オーディションを受け、
役者としてではなく脚本家として採用されたというレスリー・ジョーンズ。
こんな“ゴーストバスターズ”の面々のなかで黒一点はクリス・ヘムズワース

さて、ニューヨーク。
名門大学で教鞭を執る物理学の堅物教授エリンには、秘密にしておきたい過去がある。
それは若かりし頃に執筆した心霊現象に関する本の存在。
親友だったアビーと共同で書いた力作だが、
幽霊を信じているということを公言したら、職を失うに決まっている。
アビーとは音信を断ち、自分の経歴からその本は抹消したはずなのに、
見知らぬ紳士が幽霊退治をしてほしいと言ってエリンを訪ねてくる。
どうやらエリンに無断でアビーが販売しているらしい。

アビーは変人エンジニアのジリアンと組み、いまも心霊現象の研究を続けていた。
苦情を言いに行ったつもりが、逆に散々な言われようのうえに、時すでに遅し。
嫌な予感は的中して、エリンは大学を追われることに。
ちょうどその頃、街では心霊現象が頻発。
エリンも腹を括ってアビーらと共に研究所を立ち上げると調査を開始する。

力仕事と電話番のための面接に応募してきたケヴィンは凄いボンクラ。
しかし見た目はいいから観賞用にということで採用。
幽霊を見たと連絡してきた地下鉄職員パティが、
ニューヨークの街を知り尽くしていることからチームに加わり、
本格的な幽霊退治に乗り出すのだが……。

いちばん笑ったのはヘヴィメタの会場。
「オジー最高!」とかいう前振りはありましたが、まさか本人が登場するとは思わず。
一瞬だけ顔を見せたオジー・オズボーンに大笑い。
けど、ここであんなに笑ったのは、この日の客で私だけかも。(^^;

1984年のオリジナル版のキャストがあちこちにカメオ出演。
ビル・マーレイはゴーストバスターズを詐欺師扱いする科学者の権威。
ダン・エイクロイドはタクシーの運転手。
アーニー・ハドソンはパティの叔父さん役。
電話番役だったアニー・ポッツはホテルのフロント係。
シガニー・ウィーヴァーも最後の最後に姿を見せてくれます。
一昨年他界したハロルド・ライミスへはエンドロールの最後に献辞が。

映画ネタも多く、特にパトリック・スウェイジのネタには大ウケ。
『ゴースト』(1990)と『ロードハウス/孤独の街』(1989)と『ハートブルー』(1991)が
こんがらがって話に登場したり、
アンディ・ガルシア演じるニューヨーク市長に対して
「『ジョーズ』(1975)の市長みたいにならないで」という台詞が飛んだり、
『食べて、祈って、恋をして』(2010)に例えた台詞なども。

いろいろ仕込まれたネタがわかれば10倍楽しいけれど、
知らなくてもじゅうぶんに楽しめるはず。
しかし、格好いい役のみならず、こんなバカ男役もできるクリス・ヘムズワース。
エンドロールまでワラかしてくれちゃいます。
ますますヘムズワース兄弟のなかでは彼だけに需要が集中することでしょう。

オリジナル版ももう1回、観直そうっと。

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