『ロング・トレイル!』(原題:A Walk in the Woods)
監督:ケン・クワピス
出演:ロバート・レッドフォード,ニック・ノルティ,エマ・トンプソン,
クリステン・シャール,メアリー・スティーンバージェン他
全館停電の日に梅田で3本ハシゴの3本目。
TOHOシネマズ梅田で『ジャングル・ブック』と『ペット』を観たあと、
まだお盆休み中の人で溢れるうめだ阪急でちょっとだけ買い物。
グランフロント大阪で同窓会会場を下見して、シネ・リーブル梅田へ移動。
相変わらずあの地下道遠いよ、暑いよ。
アイオワ州デイモン出身のビル・ブライソン。
私は名前すら存じ上げなかったのですが、人気ノンフィクション作家とのこと。
今年65歳になる彼は、1970年代に大学を中退してヨーロッパを旅行。
いつのまにかイギリスに住み着いて、現地の看護師と結婚。
アメリカに戻って大学の学位を得たあとは、ふたたびイギリスに20年滞在。
紀行作家およびジャーナリストとしてユーモア溢れる著作で人気を博し、
有名紙の編集などにも携わったのちに報道分野から引退。
1995年にニューハンプシャー州ハノーバーへ戻った頃のお話らしいです。
妻子や孫とともにイギリスからアメリカへ戻ってきたビルは、セミリタイア状態。
穏やかな毎日だといえば聞こえはいいが、なんだか物足りない。
妻から積極的に人と関わるように言われるが、それは嫌。
知人の葬儀に参列してお悔やみを言っただけでもドッと疲れてしまう。
その葬儀から帰宅後、散歩に出かけたビルは、家の近くを通る“アパラチアン・トレイル”に気づく。
アパラチアン・トレイルは北米有数の自然歩道で、全長約3500km。
順調に進んだとしても半年はかかる道程だが、踏破してみたい。
長らく歩いていないというのに突然そんなことを言い出す夫に妻は困惑。
途中で怪我をしたり命を落としたりする事故もよく起きているからだ。
しかし反対したところで夫が言うことを聞くはずもない。
折衷案として、単独では駄目、同行者を確保できたら行ってもいいと妻は言う。
思いつく友人知人すべてに連絡を取ってみたが、みんな呆れている様子。
同行者は誰もいないと思われた頃、40年音信不通だった悪友スティーヴン・カッツから電話が。
今回の件を又聞きしたらしいスティーヴンは、ぜひ同行したいと申し出る。
長く飲酒でトラブルを抱えるスティーヴンのことを妻はよく思っておらず、
ビルにとっても良き相棒とは言いがたいが、背に腹は代えられない。
スティーヴンが到着する日、夫婦で迎えに行ってみて呆然。
赤ら顔にでっぷりと出た腹、そのうえ足に古傷があるスティーヴン。
先行き不安ながら、老境に入ったオッサンふたりはロングトレイルへと踏み出すのだが……。
どこかの記事で紹介されたのか、満席でした。
主人公のオッサンたちと似た年の頃合いの客多数。
身につまされて笑ってしまう箇所満載です。
美しき青年の風貌は何処へ、もはや皺だらけのロバート・レッドフォード。
『ニュースの真相』の彼もよかったけれど、こっちのほうが好きかな。
ニック・ノルティの出演作は興行成績が上がらないと言われていますが、やはりいい役者。
演技とは思えない赤ら顔に、倒れやしないかと心配。
こんな老後を送れたら幸せかもしれません。
踏破するだけがすべてじゃない。
一緒に歩く人がいてくれたら。
監督:ケン・クワピス
出演:ロバート・レッドフォード,ニック・ノルティ,エマ・トンプソン,
クリステン・シャール,メアリー・スティーンバージェン他
全館停電の日に梅田で3本ハシゴの3本目。
TOHOシネマズ梅田で『ジャングル・ブック』と『ペット』を観たあと、
まだお盆休み中の人で溢れるうめだ阪急でちょっとだけ買い物。
グランフロント大阪で同窓会会場を下見して、シネ・リーブル梅田へ移動。
相変わらずあの地下道遠いよ、暑いよ。
アイオワ州デイモン出身のビル・ブライソン。
私は名前すら存じ上げなかったのですが、人気ノンフィクション作家とのこと。
今年65歳になる彼は、1970年代に大学を中退してヨーロッパを旅行。
いつのまにかイギリスに住み着いて、現地の看護師と結婚。
アメリカに戻って大学の学位を得たあとは、ふたたびイギリスに20年滞在。
紀行作家およびジャーナリストとしてユーモア溢れる著作で人気を博し、
有名紙の編集などにも携わったのちに報道分野から引退。
1995年にニューハンプシャー州ハノーバーへ戻った頃のお話らしいです。
妻子や孫とともにイギリスからアメリカへ戻ってきたビルは、セミリタイア状態。
穏やかな毎日だといえば聞こえはいいが、なんだか物足りない。
妻から積極的に人と関わるように言われるが、それは嫌。
知人の葬儀に参列してお悔やみを言っただけでもドッと疲れてしまう。
その葬儀から帰宅後、散歩に出かけたビルは、家の近くを通る“アパラチアン・トレイル”に気づく。
アパラチアン・トレイルは北米有数の自然歩道で、全長約3500km。
順調に進んだとしても半年はかかる道程だが、踏破してみたい。
長らく歩いていないというのに突然そんなことを言い出す夫に妻は困惑。
途中で怪我をしたり命を落としたりする事故もよく起きているからだ。
しかし反対したところで夫が言うことを聞くはずもない。
折衷案として、単独では駄目、同行者を確保できたら行ってもいいと妻は言う。
思いつく友人知人すべてに連絡を取ってみたが、みんな呆れている様子。
同行者は誰もいないと思われた頃、40年音信不通だった悪友スティーヴン・カッツから電話が。
今回の件を又聞きしたらしいスティーヴンは、ぜひ同行したいと申し出る。
長く飲酒でトラブルを抱えるスティーヴンのことを妻はよく思っておらず、
ビルにとっても良き相棒とは言いがたいが、背に腹は代えられない。
スティーヴンが到着する日、夫婦で迎えに行ってみて呆然。
赤ら顔にでっぷりと出た腹、そのうえ足に古傷があるスティーヴン。
先行き不安ながら、老境に入ったオッサンふたりはロングトレイルへと踏み出すのだが……。
どこかの記事で紹介されたのか、満席でした。
主人公のオッサンたちと似た年の頃合いの客多数。
身につまされて笑ってしまう箇所満載です。
美しき青年の風貌は何処へ、もはや皺だらけのロバート・レッドフォード。
『ニュースの真相』の彼もよかったけれど、こっちのほうが好きかな。
ニック・ノルティの出演作は興行成績が上がらないと言われていますが、やはりいい役者。
演技とは思えない赤ら顔に、倒れやしないかと心配。
こんな老後を送れたら幸せかもしれません。
踏破するだけがすべてじゃない。
一緒に歩く人がいてくれたら。