『ノマドランド』(原題:Nomadland)
監督:クロエ・ジャオ
出演:フランシス・マクドーマンド,デヴィッド・ストラザーン,リンダ・メイ他
TOHOシネマズ伊丹にて、前述の『映画 モンスターハンター』とハシゴ。
原作はジェシカ・ブルーダーの『ノマド:漂流する高齢労働者たち』。
世界的ベストセラーとなったノンフィクション。
監督はアメリカ在住の中国人監督クロエ・ジャオ。
このところ、在米アジア系監督の活躍がめざましい。
主演は整形はしない女優(笑)、いつも年相応のフランシス・マクドーマンド。
彼女自身が原作を読んで衝撃を受け、映画化権を購入したのだそうです。
リーマンショックを受けて存続が立ちゆかなくなった町エンパイア。
愛する夫を喪った後も独りこの町で暮らしていたファーンは、
家を手放してノマド(遊牧民)生活を始める決意をします。
ノマドとは、キャンピングカーで全米を移動しながら季節労働の現場を渡り歩く人々のこと。
こんな生活を送っている人々の存在をまったく知らなかったので、驚きました。
季節労働と言っても、農作物の収穫というわけではありません。
Amazonの倉庫での梱包や国立公園の清掃などなど。
キャンピングカーの駐車スペースがちゃんと確保されていて、
その駐車料金はAmazon等の雇い主が払ってくれるのですね。へ~っ。
同じような生活を送っている人が多いから、
次の季節労働に行けばまた会うこともしょっちゅう。
次の仕事が決まっていない人には「あるよ~」と紹介したり。
ホームレスじゃなくてハウスレス。
皆お金持ちではないけれど、車の維持費を払えるのだから、
そんなに困窮しているようには見えません。
家を持たないことをわざわざ選んで生きているような感じ。
ノンフィクションの映画化で、大自然の中の話だから、
私は時折眠たくなってしまいました。←毎度のこと。(^^;
でも、こんな生活もありだなとは思う。