『オオカミの家』(原題:La Casa Lobo)
監督:クリストバル・レオン,ホアキン・コシーニャ
声の出演:アマリア・カッサイ,ライナー・クラウゼ他
シネ・リーブル梅田にて、前述の『福田村事件』の次に。
『福田村事件』は満席でした。それには及びませんが、これも9割の入り。
チリ出身のアーティスト・コンビ、クリストバル・レオンとホアキン・コシーニャによる初の長編作品で、
なんじゃこれは!?とおののいてしまうストップモーションアニメです。
どうやって撮影したのだろうと思っていたら、各地の美術館やギャラリーに実物大のセットを組み、
等身大の人形や小道具を使用したというではないですか。いや〜、もう、変、変、変。
ある女性がコロニーから脱走してきたという設定なのですが、
このコロニーはピノチェト軍事政権下に実在した“コロニア・ディグニダ”をモチーフにしているという。
独裁者アウグスト・ピノチェトについては後日調べたいと思います。
そんな恐ろしげなコロニーから脱走した少女マリアは、森の中の一軒家に逃げ込みます。
人の気配はなく、家にいたのは2匹の子豚。
オスの子豚にペドロ、メスの子豚にアナと名づけて可愛がりますが、
この先、訳がわからなくて睡魔に襲われてしまいました。(^^;
子豚たちはいつのまにか人間の姿になり、その変わりゆくさまがグロテスクすぎる。
マリアが体験する数々の悪夢。そして最後はどうなっちゃったのよ、マリア〜。
「マリ〜ア〜」と呼ぶオッサンの声も怖くて、私も悪夢にうなされそう。
難解でまったく意味不明だけど、この映像はちょっと見てほしい。
口ではどうにも説明できないほど不気味で、このアーティストコンビの頭の中がどうなっているのかと思う。
凄いセンスです。凡人でないことは確か。
何なんこれ!?と話せる相手がほしいので、誰か観に行ってください(笑)。