『ストップ・メイキング・センス』(原題:Stop Making Sense)
監督:ジョナサン・デミ
1984年の作品の4Kレストア版が公開されていました。
トーキング・ヘッズの主な活動期間は1970年代後半から1990年代だから、
私は絶対聴いているはずなのですが、思い出せない。
それどころかバンド名のせいで思い出すのはザ・ロマンティックスの“Talking in Your Sleap”ばかりです。
だからスルーするつもりでいたけれど、帰り道に簡単に寄れる劇場ではもうこれしか観るものがなくて。
109シネマズ箕面のIMAXシアターで鑑賞。
観た結果、やっぱり私はトーキング・ヘッズをまったくと言っていいほど知りませんでした。
聞き覚えがあったのはトーキング・ヘッズの曲ではなくてトム・トム・クラブの1曲のみ。
トム・トム・クラブって聞いたことあるけど何やったっけと調べたら、
このふたりは夫婦なんですね。これもいま知ったこと。
彼がギターを弾きながら踊り歌う姿を見て、どうして私はハマらなかったのかを考えていました。
世代的に私が洋楽にハマるより少し前だったからなのか。
ドンピシャの時代ならばラジオやテレビでかかりまくっているうちに馴染んだかもしれません。
字幕で歌詞を見ていると、とてもメッセージ性が高い。
振り返ってみると、洋楽を聴き倒した時代も私はメッセージ性の高いシンガーやバンドの曲には
あまり惹かれなかったような気がします。
たとえばU2は世の中の人気ほどは興味を持てなかったし、ブルース・スプリングスティーンもそう。
後者に関しては『カセットテープ・ダイアリーズ』(2019)を観てようやくその良さがわかったぐらい。
トーキング・ヘッズの曲に「時の流れに身を任せろ」とかいう歌詞が字幕にあるのを見たとき、
テレサ・テンのほうが好きだなぁと思った私を許してください。