『スマホを落としただけなのに 最終章 ファイナルハッキングゲーム』
監督:中田秀夫
出演:成田凌,クォン・ウンビ,大谷亮平,白石麻衣,井浦新,佐野史郎,
真飛聖,利重剛,猪塚健太,髙石あかり,田中圭,原田泰造,千葉雄大他
連休の中日、天気が良すぎて一歩も外へ出たくないところ、
20時半も回ってからようやく出かける用意をして109シネマズ箕面へ。
志駕晃のベストセラー小説を映画化した“スマホを落としただけなのに”シリーズも第3弾となりました。
よくよく考えてみると、中田秀夫監督の作品ってジメっとしていそうなホラーが多いから、私はあまり観ていない。
原作を読んでから4年半ほど経っていて、内容をすっかり忘れています。
タイトルも原作とは異なっているし、てっきり本作は映画オリジナルだと思っていました。
エンドロールの途中でこれが原作だと知り、「えっ」。こんな話だったっけ。
現地の闇組織を指揮するキム・ガンフン(大谷亮平)は部下に浦野を拉致させると、
まもなく開催される日韓首脳会議にテロを仕掛けるように強いる。
浦野の世話役を言いつけられたのはガンフンの秘書スミン(クォン・ウンビ)。
ガンフンに従うと見せかけている浦野だが、素直に言うことを聞いているだけのわけがない。
浦野はガンフンのスマホをハッキングするため、スミンに細工を指示。
自分のボスであるガンフンを裏切るのは大変なことだが、スミンは浦野の言うとおりにする。
一方、出世して内閣府へと異動した加賀谷学(千葉雄大)はいまだに浦野のことが気になって仕方がない。
そんな折、日本に向けて核ミサイルが発射されて爆撃を受けた様子が映像で流れてみんな大慌て。
しかし加賀谷はいち早くこれがフェイク映像であると見抜き、混乱を最小限に抑える。
浦野を捕まえるために一緒に韓国へと渡るのだが……。
もともと『このミステリーがすごい!』大賞はイマイチなことが多いと思っていますし、
このシリーズもさほど面白いとは思いませんでした。エンタメに寄せすぎというのか。
それでも飽きずに読ませるぐらいの面白さはあります。それは映画になっても同じこと。
殺人鬼の浦野も、本作で同じような境遇に育ったスミンと出会い、人としての心を取り戻します。
スミン役のクォン・ウンビは日韓合同のアイドルグループ“IZ*ONE”の元メンバーとのこと。
とても綺麗で愛らしい。彼女を見ているだけでも目の保養になって良い感じ。
来年の朝ドラのヒロイン役に決まった髙石あかりが浦野を崇拝する役で出ていて嬉しい。
驚くのは最近の真飛聖に遭遇する度合いの高さ。1週間に3本ぐらい彼女に当たる。
原作のシリーズは第4弾が今夏に刊行されたばかりでまだ続いているけれど、
本作では浦野が死んで◯◯になっちゃいますからね。本当に最終章なのでしょう。
最後はそうなるのではという予感はありつつも、実際に見るとドン引きでした(笑)。
それが登場するまではちょっと切なくて、シリーズの中ではいちばん好きだったけどな〜。
ちょうど本作を観る前日にTSUTAYA DISCASでDVDレンタルした韓国作品『ローリング・ガール』(2023)を観たばかり。
キンパ屋さんの話だったから、スミンがつくるキンパにも注目して食べたくなりました。